意地悪ばあさん
原作者の長谷川町子は『サザエさん』のテレビアニメ版と同様に本作の映像化を快く思っていなかったとされ、漫画の作中でもytv版のロケを見た主人公の石が青島演じる波多野タツに対して「あたしのほうがよっぽどキリョウがいいよ」と憤慨して途中で帰ってしまうと言うエピソードがある。
テーマ曲
主題歌『意地悪ばあさんのうた』は青島本人が歌唱していたが、歌詞にはろう者に対する差別用語とされる言葉が含まれている。
いじ・いじ・いじいじいじいじ・意地悪ばあさん♪
ストーリー
意地悪ばあさんこと、波多野たつ、当年69歳。夫に先立たれ、長男の平四郎を女手ひとつで育て上げ、大学まで出したと自信満々。だが、平四郎はなんとも頼りなく、嫁の良子の尻にひかれっぱなし。そこでばあさんは、反骨精神旺盛な孫のよしおと手を組んで、意地悪の開始。
いじわるばあさんの真の面白さは、原作の四コママンガにあるブラックな部分にあると言っても良いだろう。ドラマのいじわるばあさんからは信じられないような、逮捕されてもおかしくないとんでもない行為をしている事をご存じだろうか。
1966年(昭和40年)スタートにして、高齢化社会や老人介護の問題についても取り上げており、長谷川さんの先を見る天才的な目を見る事が出来る作品になっているのではないでしょうか。
主な登場人物
波多野 タツ / たつ 演 - 青島幸男
波多野 平四郎 演 - 佐藤英夫
波多野 良子 演 - 姫ゆり子