機甲兵などの高度な文明を有していたアーストの第一次文明人こそが、後の高度文明連合、クレセント銀河文明を築いたのでした。つまり、マーダルやヒルムカ、ランプレート人も元はアースト人から起こっていたのです。
彼の真の目的は、アーストを制圧し、その軍勢でランプレートに騒乱を起こし、与えられた平和に無気力になったランプレートの人間を覚醒、再生させることだったのです。
その野望の果て、、
石像のように眠らされ囚われている母フェリア王妃を人質に、マーダルへの協力を迫られ揺れるジョジョですが、結局屈することはありませんでした。
一方、行動を共にしてきたランプレート人であるローダンやプロッツは、アーストでの今の地位を捨てようとするマーダルに反旗を翻します。ハイ・シャルタットによりこの反乱は抑えられますが、
蘇生した母を追って「鉄の塔」までやってきたジョジョたち白い谷の面々は、ランプレートに転移させられます。実は鉄の塔は、マーダルが発掘した、アーストの第一次文明人の空間を跳び越えることのできる装置の鍵だったのでした。
両軍の闘いでの騒乱で、ランプレート人に恐怖と憎悪を掻き立てようとするマーダル。しかし、高度文明連合は、自分たちもその全貌を把握していない装置イレーザーで、彼の企みを空間ごと消滅させようとします。
このことを知ったマーダルは闘いを停止し、自分と、それから最期まで伴をするというハイ・シャルタットを残し、
ジョジョに未来を託すと、彼らを再び空間跳躍でアーストに帰します。
不遇の作品、、駆け足のラスト
非情の打ち切り
ファンタジーで始まっておいて、実はSFだという構造、当時のアニメとしては凝ったつくりだと思うのですが、いかんせん設定が多くて(それ自体は別に悪いことじゃないんですけどね)ハナシがとっ散らかってるようです、、
うまくまとめて見せれない感じでしょうか。
もっとも、本来は倍の長さあるところを、打ち切りでこの話数に押し込めたそうです。
ということらしいですが、個人的には、後半があって高度文明連合編があったとしてもハナシの混迷が続くか余計混乱したのではないかという気もしますが、、どうだったんでしょうね^^;
人気が得られなかったプラモデル
、、厳しいですね>_< 結局、玩具やプラモデルが売れないとダメなのかも知れませんね。
放送前の設定やイメージ画には心躍るものがあったのですが、設定画ですらちょっと野暮ったくなってしまってますものね、、あの格好良さを伝えるには、当時のアニメ画やプラモデルではつらかったのかも知れません、、
「子どもらしさ」?
今回少し観直してみて、主人公ジョジョの声、菊池英博さんの声というか発声の仕方もちょっとつらいものがありました。
菊池さんは当時13歳。12歳の男の子の主人公を、成人女性声優であてるのではなく、同世代の男性にあてさせるという試み自体は、意義あることだと思うのですが、いかんせん「子ども」を意識させ過ぎた演技をさせちゃったんじゃないでしょうか。菊池さんは前年バイファムでは、11歳の男の子フレッドを演じ、収録期間に変声期を迎えたといいますが、そこでは筆者は違和感を感じなかったんですがねえ、、
当時の視聴者はどう感じたのでしょう?皆様はいま観てみてどうでしょうか?
OVAが出たけれども
筆者と同じような思いが製作側にもあったのでしょうか、あるいはそういったファンの声か、両方か、
放送終了の翌年86年にOVA「機甲界ガリアン 鉄の紋章」が発売されています。