ウィザードリィシリーズ、ファミコン版3作目
本作FC版「ダイヤモンドの騎士」は「一から始めてクリアできる」という前提の元に
かなり大幅なアレンジを加えられています。
結果的に「ダイヤモンドの騎士」というサブタイトルを冠してはいますが
中身はオリジナルとは別物と言って良いほどの内容になりました。
このアレンジは「日本オリジナルのウィザードリィ」の
きっかけとなって行き、翌年ゲームボーイで発売される
『ウィザードリィ外伝 女王の受難』は、完全に日本オリジナルの和製作品となりました。
本作の特徴
本作は全6階層の迷宮となっています。
新規作成のキャラクターで挑むことが前提に作られているので
オリジナル版と違い、地下1階は序盤にふさわしい弱い魔物ばかりです。
経験値稼ぎが楽!
おなじみの経験値が美味しいモンスター
クリーピングコインや、マーフィーズゴーストが配置されています。
地下1階で戦っているだけでも、ある程度までは
さくさくレベルを上げれるでしょう。
こまめな帰還が序盤の近道
物語の最終目的は、最下層にある「ニルダの杖」を持ち帰ることです。
そのためには「ダイヤモンドの騎士」の装備を集める必要があり
各層に配置された、それぞれの部位と戦い、倒すことで入手していきます。
コッズアイテムの存在
※コッズとは「Knight of Diamonds」の頭文字をとった略称(KoD's)
弱そうに見えるのですが、見た目で侮るなかれ・・・。
コッズアイテムは、その外見に反し、高い攻撃力や魔法を連発してきたりと
物語の中ボス的な存在です。
ストーリーの鍵となる、これらコッズアイテムは装備が可能。
その性能は非常に高く、シリーズおなじみのレアアイテムに相当します。
古めかしいテキスト表現
オリジナル版からの変更点の1つに、難解というよりも
非常に面倒な謎解きは、ほとんどが削除されています。
マップの作りを活かした代替的なトラップは多く存在します。
こんなのとか。
この先、足元注意
おおっと!宝箱の罠も強力に
おやくそく
オリジナル版より難易度が低下していますが
ウィザードリィとしてのゲーム性や、バランスは損なわれていません。
地下4階あたりになると「ここからが本番!」とばかりに
凶悪な魔物が待ち構え、そして多数のトラップが配置されています。
これまでの階層と同じ感覚で進むと、それはもう、あっさり全滅・・・。