特殊な開発経緯!?
イースIV - Wikipedia
SFC版が『イースIV MASK OF THE SUN』、PCE版が『イースIV The Dawn of Ys』とそれぞれ副題にも相違があり、ストーリに関しても個々違いがあります。
SFC版の冒頭はエステリアのホワイトホーン砂浜で物思いにふけっている所に、セルセタから救いを求める瓶詰の手紙が漂着する所で始まります。
一方、PCE版ではイースⅡから2年後の月日が流れており、アドルは19歳となりドギと共に旅からエステリアに帰った所で占い師のサラからセルセタの異変を聞きます。
こういった相違がストーリー全般に度々あり、なお且つPCE版はCD音源のハイクオリティサウンドに豊富なイベント絵&キャラ絵、キャラクターボイス有りとSFC版と比較しても全く別のゲームに見えますね。

SFC版の画面、ヒロインのカーナと出会った場面
【実況】イース4SFC版昔過ぎてほぼ初見プレイ~Part2~ - YouTube

PCE版はキャラ絵にボイス有りという大きな違い!
Seesaa BLOG
ストーリー概要!
エステリアの冒険を終えた赤毛の剣士、アドル=クリスティンはホワイトホーンの砂浜に一人たたずみ、長かった戦いの日々を思い起こしていた。
神官の子孫として最後を遂げたダルク=ファクト、人間の欲望ゆえに悪の元凶となったダーム。
ふりかえれば、すべては遠い過去のように思えた。
かつて栄華を誇った理想郷イース。
魔法の宝玉「黒い真珠」の力を使い、二人の女神と六人の神官によって興された国にも、
いつしか暗雲がたれこめた。
フィーナやレアはこうなる事を知っていたのだろうか・・・・。
アドルは眠りについた二人の女神を思いながら砂浜に目を移すと、何か光る物を目にする。
駆け寄ったアドルが見つけた物は、瓶の中に詰められた手紙であった。
しかし、手紙が書かれている文字はアドルの知らない物だったため、詩人のルタに見せる事とした。
「これはセルセタの文字ですね。”勇者よ・・・セルセタをお救い下さい・・・” そう書かれてありますね」
ルタに手紙を解読して貰ったアドルはセルセタで誰かが助けを求めている事を知り、セルセタへ向かう
事を決意するのだった。

アドルが見つけて良かったですね・・・・!でも偶然では無い模様・・・・。
binto
ゲームシステムは??
イースIV MASK OF THE SUN - Wikipedia
前作の『イースIII -ワンダラーズフロムイース-』がゲームシステム、ストーリー共に往来の作品と違いすぎたため、Ⅱの続編を求めるファンからの評判が悪かった模様。そのためか基本のゲームシステムは『イースⅡ』ベースとなっています。見慣れたトップビュー視点と、半ずらし体当たりの攻撃に戻りました。
筆者はイースⅢ好きですが、確かに当時、イースⅣで古巣に帰ったかのような安心感を得た事を覚えています。

イースといえばトップビュー!
binto
登場人物
イースIV MASK OF THE SUN - Wikipedia
物語のカギ、古代セルセタ文明と有翼人とは!?
セルセタの樹海には、かつて栄華を極めた有翼人達が築いた古代文明が眠っていた。
その文明は既に遺跡となっている訳では無く、復活させる事で大いなる力を得る事ができるとされていた。その力は世界を手中にする事ができる程の物である。
有翼人の生き残りであるエルディールはかつての栄華を取り戻すべく、闇の一族と共に古代文明復活を目論む。闇の一族は古代文明の力により世界を支配するため暗躍し、セルセタ侵略を企んでいたロムン帝国を利用する。
有翼人とはかつて人間よりも古くセルセタに生きており、しばらくは人間と共存していたが、人間を家畜・食物とし有翼人が世界をおさめるという恐ろしい考えを持っていた。
人間との戦いが始まり何十年か後、レファンス公と五忠臣によって退けられ、文明を動かす力を持つ三つの仮面と瞳を人間に渡し古代文明を建物ごと地底に沈めた。
生き残った有翼人はレファンス公によって聖域と呼ばれる地にとどめられ、世話をする人間と共に暮らしている。人間よりも長命である。イース建国はセルセタから渡って来た有翼人である事が明らかとなる。

古代都市復活!
【実況】イース4SFC版昔過ぎてほぼ初見プレイ~Part8~ - YouTube

有翼人エルディール!
【実況】イース4SFC版昔過ぎてほぼ初見プレイ~Part7~ - YouTube
恐るべき敵、闇の一族!
セルセタ古代文明の力で世界征服を企む三人の魔導師達、エルディールを利用して暗躍する彼らとの最初の邂逅は、雷雨の聖域で雷に打たれたアドルがたまたま迷い込んだ聖域の城。
そこでエルディールと闇の一族の陰謀の一旦を聞いてしまうが、エルディールに潜んで居る所をばれてしまい、闇の一族三人が襲いかかる!

楽しむ!?アドルのピンチ!!
【実況】イース4SFC版昔過ぎてほぼ初見プレイ~Part4~ - YouTube

三人には勝てない・・・・・!
【実況】イース4SFC版昔過ぎてほぼ初見プレイ~Part4~ - YouTube
その後は1対1での戦いとなる。
ガディスとは青銅の地区での戦いとなる。残虐な性格のガディスはアドルをどうやって殺すかを告げ挑発する。グルーダに殺せと言われたから殺すだけと、戦闘狂っぷりを見せる。

ガディスは巨大な戦斧を回転させて投げてくる!
【実況】イース4SFC版昔過ぎてほぼ初見プレイ~Part9~ - YouTube
バミーとはイリスの塔での戦い、
アドルの事を坊やと呼び、挙句ペットになれば許してやると告げる。
シリーズ通して比較的ヒドイ目に会うアドルだが、そこまでのマゾっ気は無いアドルは
戦闘を開始する・・・・!

追尾してくる炎魔法が手強い!
【実況】イース4SFC版昔過ぎてほぼ初見プレイ~Part10~ - YouTube
グルーダとは黄金の神殿での戦いとなる、
ここでエルディールの事を呼び捨てにし、利用しているに過ぎない事を明らかにする。
エルディールを悪に染めたグルーダにアドルの怒りが爆発する!

変身して気持ち悪くなる強敵!
【実況】イース4SFC版昔過ぎてほぼ初見プレイ~Part10~ - YouTube
悲しき有翼人エルディール
グルーダとの戦いで、セルセタ古代文明の力は強大な魔力を持つ黒真珠を作り出す物である事が明らかとなる。かつて、イースに魔を生み出した黒真珠もセルセタから持ち込まれた物だったのである。
黒真珠の脅威を知るアドルはエルディールにその力を使ってはならないと呼びかけるが、かつての有翼人の栄華を取り戻したいエルディールは聞く耳を持たず、激闘が始まる・・・・!

最後の戦い!
【実況】イース4SFC版昔過ぎてほぼ初見プレイ~Part11~【完結】 - YouTube
トンキンサウンドのクオリティは!?
前作『イースIII -ワンダラーズフロムイース-』のSFC版サウンドは「パペパプー」や「トンキンサウンド」等と揶揄されるクオリティ、今作の移植も引き続きトンキンハウスが担当しているため相変わらず?と思いますが・・・・。
今作のサウンドは「トンキンの本気!」と言われる程、SFC版アレンジとしてはかなり良い評価がなされています。PCE版と比較すると音のクリアさはありませんが、元々CD音源と比較するのが酷ですね。
「セルセタの樹海」等、今作も名曲揃いですがSFC版のサウンドはSFCらしさの中で非常に纏まっていて筆者は大好きです。
最後のまとめ
今作はイースシリーズの中でも重要な、有翼人、イース建国の背景とセルセタの関係、黒真珠についてが明らかとなる重要な作品となっていました。イースⅢのように目新しい変化は無い物の、シリーズのベースをしっかり押さえたイースらしいタイトルだと思います。
ストーリ、サウンド共に根強い人気を誇り、2012年9月27日についにファルコム完全自社制作によって、PlayStation Vitaにて『イース セルセタの樹海』が発売されている事からも、多くのイースファンがこの様々なプラットフォームに展開されたイースⅣに思い入れがある事が窺い知れますね。