カラーに加えてトランプ柄に個性が!「ジャッカー電撃隊」
5人から4人へ!スーパー戦隊シリーズ第2弾
「ジャッカー!ジャッカー!!」からのオープニング、憶えている方も多いのではないでしょうか。
『ジャッカー電撃隊』の特徴としてまず挙げられるのは、前作『秘密戦隊ゴレンジャー』では5人だったメンバーが4人に減ったこと。そして、メンバー全員が身体を改造されたサイボーグであることです。
メンバーが普通の人間ではない戦隊は、現在放送されている『動物戦隊ジュウオウジャー』に至るまで数多く存在していますが、「サイボーグ」という科学的な人体改造によって人外となってしまった戦隊はこのジャッカー電撃隊のみです。
ジャッカー電撃隊とは


ジャッカー電撃隊
ジャッカー電撃隊は、
「核」のサイボーグ・スペードエース
「電気」のサイボーグ・ダイヤジャック
「磁力」のサイボーグ・ハートクイン
「重力」のサイボーグ・クローバーキング
の4名で構成されていました。
彼らはそれぞれのエネルギーに因んだ能力を持っており、変身前の状態でも特殊能力を使用している場面が度々存在しました。指から装置を出して探査などを行っていた場面を覚えてる方もいらっしゃるかと思います。
ハードなストーリー展開が魅力
戦隊総括02ジャッカー電撃隊総評、感想
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スーパー戦隊シリーズといえば、バンダイ(ポピー)から発売されている合金のロボットや戦闘機のおもちゃを思い起こす方も多いのではないでしょうか。
ジャッカー電撃隊も、放送当時様々なおもちゃが発売されていました。
「ビクトラーシリーズ」がその筆頭です。
このコマーシャルでは、ジャッカー4人の人形が飛行戦艦「スカイエース」に搭載された、カプセル(毎回変身する際に入り込むもの)を模したケースから飛び出す様子がコマ撮りで描かれています。
4台のジャッカーマシンがコマ撮りの動画で走り、ジャックタンクは武器を展開、そしてスカイエースは変形し空を飛んでいます。非常に、購買意欲をそそる内容ですね。
戦隊史上初の追加戦士・ビッグワン
ギャグを交えた明るい作風の中にシリアスなストーリーを織り交ぜていたゴレンジャー。
ジャッカーはシリアス要素に気合が入りすぎた結果か、番組人気がゴレンジャーから一気にダウンしてしまいました。
そこでスタッフが考えた手段とは…?
前作『秘密戦隊ゴレンジャー』においても途中でキレンジャーが二代目に交代したことがありましたが、既存のメンバーと違う色の追加キャラクターが登場したのは『ジャッカー電撃隊』のビッグワンが初めてです。
大人の事情で追加されたキャラクターではありますが、現在に至るまで高い人気を誇っています。
『恐竜戦隊ジュウレンジャー』(1992年)以降は追加メンバーが登場することが毎年恒例となりましたが、それもビッグワンの功績があってのことかもしれませんね。
涙の打ち切り・シリーズ休止へ
結果的にゴレンジャーのような人気は得られず、打ち切りとなってしまったジャッカー。スーパー戦隊シリーズはここで一度休止し、1979年の『バトルフィーバーJ』で復活を果たすこととなります。
ちなみに石ノ森章太郎原作のスーパー戦隊は『ジャッカー電撃隊』までの2作品で、『バトルフィーバーJ』以降の戦隊には原作者は存在しません。
作品人気は衰えず…むしろ人気は上がっている?
ジャッカー電撃隊は、度々ネット上で話題となっています。
YouTubeで公式に無料配信が度々行われるなど、以前と較べて若者の目に触れる機会も多くなってきています。
当時見ていた方も途中でやめてしまったという方も、改めてジャッカー電撃隊を見返してみると、きっと楽しめるのではないでしょうか。