Jリーグ初期!浦和レッズ悲劇の時代

Jリーグ初期!浦和レッズ悲劇の時代

浦和レッズと言えば、日本一の観客動員を誇るサポーターを有し、リーグ戦でも常に優勝争いをする強豪チームとなりましたが、1993年Jリーグ開幕時は「Jリーグのお荷物」と言われるほど最弱チームだった。レッズサポーターにとって屈辱の時代とも言うべき90年代の浦和レッズを振り返ってみましょう。


Jリーグ初期!浦和レッズ悲劇の時代

浦和レッズと言えば、日本一の観客動員を誇るサポーターを有し、リーグ戦でも常に優勝争いをする強豪チームとなりましたが、1993年Jリーグ開幕時は「Jリーグのお荷物」と言われるほど最弱チームだった。レッズサポーターにとって屈辱の時代とも言うべき90年代の浦和レッズを振り返ってみましょう。

開幕直前のナビスコカップでは善戦も、J開幕と同時に連敗街道

1993年、日本サッカー史において、ここまで空前のサッカーブームを迎えた時はないほどの盛り上がりを見せたJリーグ開幕。浦和レッズを含む、いわゆるオリジナル10と言われる10チームでスタートしたが、周囲の期待を裏切り、浦和レッズは連敗街道。
開幕前にプレ大会的な感じで開催された1992年ナビスコカップでは、5勝4敗、優勝したヴェルディ川崎(当時)とも勝ち点差4の5位と接戦を演じていただけに、あまりにも連敗街道をひた走る歯車の狂ってしまった浦和レッズに、サポーターも失望の色を隠せなかった。

外国人助っ人が全く機能せず

元エクアドルの最優秀外国人選手であるモラレスと、フェレイラという大物外国人を招へいするも、二人とも体が重く、一切キレがない。きっとJリーグをなめていたのでしょう。お荷物クラブとなってしまった主因とも言える。
結局、モラレスはたった3試合、フェレイラは4試合出場したのみ、両者とも1ゴールも上げられずに退団。

水色のアウェイユニフォームで一度も勝てず

浦和レッズと言えば、やはりチームカラーの「赤」がイメージされますが、1993年開幕年のアウェイユニフォームは、多くのチームが「白」を選択する中、浦和は「水色」。
奇抜なカラーチョイスで、デザインも秀逸だったので、サポーターのなかでも人気だったが、なんのこのユニフォームを着て、一度も勝てず・・・。
不幸のユニフォームとまで言われ、封印された。

鹿島戦、待望の先制ゴールで喜び過ぎて、失点

1993年6月9日、浦和にとってアウェイとなる鹿島戦。
3月の開幕から3か月全く勝てない浦和が、ジーコ率いる鹿島と対戦、若きエースである福田正博の華麗なドリブルからのシュートで、初の先制。
しかし、その直後、悪夢が待っていた。喜ぶ浦和イレブンを横目に、鹿島はすぐにプレイを再開、ゴールキーパーしかいない浦和ゴールに攻め込んでいった。

ラモスとビスマルクにコケにされる

1993年9月3日に埼玉・さいたま市浦和駒場スタジアムで行われた浦和レッズvsヴェルディ川崎戦。
満員のサポーターの前で浦和はJリーグ史に残る失態を演じてしまった。
屈指のテクニシャンであるラモス瑠偉とビスマルクに、まるで玉遊びをしているかのようにコケにされながら抜かれ、ゴールを決められてしまった。
試合も0-6と大敗、実力さが露わになった試合だった。

PKO曺貴裁

今では名監督の道を進んでいる曺貴裁だが、浦和のDFだった1995年頃、どうしてもペナルティエリア内でファールをしてしまい、当時派遣されていたPKO(国連平和維持活動)をもじって、PKO(=PK王)と揶揄されてしまっていた。

GKシジマール土下座事件

1994年に大宮サッカー場で行われた浦和レッズ対清水戦で、相手のGKシジマール選手が試合終了後にボールをレッズサポーターの目の前のゴールに蹴り込んだのです。

それを見たレッズサポーターが挑発行為と激怒、数人が乱入してシジマール選手を追い掛け回し、
結果シジマール選手が土下座して謝罪すると言う事態にまでなってしまった。

最大の悲劇!1999年J2に降格、世界一悲しいゴール

90年代最大の浦和レッズの悲劇と言えば、やはり1999年のJ2への降格。
福田正博、小野伸二、岡野雅之などスタープレイヤーを多くそろえ、優勝候補とまで言われていたが、何故かかみ合わずJリーグ最終節で降格が決定。
しかも、90分以内に勝てなければ降格の条件で、延長Vゴール勝ちというドラマチックすぎ悲劇の展開に、スタジアム中が、浦和の街が涙にくれた。

それでもサポーターは熱かった!

Jリーグのお荷物と言われようと、たとえJ2に降格しようと、常に選手とともに戦い、時には誉め、時には叱咤して、常にスタジアムを満員にさせているサポーターがチームを支えていた。

そして2000年代!常勝軍団に

悲劇の90年代を乗り越え、2000年代は2006年ACL優勝を筆頭に浦和レッズ黄金時代に。その後も、熱きサポーターとともに、世界への階段を登り続けています。

以上となります。今の浦和レッズがあるのも、あの悲劇の時代を経てなのでしょうね。

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