出演者の演技が映画を引き立てた
数々の賞に輝く
作品データ
監督 今村昌平
脚本 馬場当、池端俊策
俳優 緒形拳、三國連太郎、倍賞美津子等
公開 1979年(昭和54年)
配給 松竹
時間 140分
日本犯罪史に残る残虐な犯行をシリアスに追った本作。
徹底的なリアリティを求めた作品でもありました。
前述の千枚通しでの殺害シーン後に、榎津巌(緒形拳)が立小便で手を洗うシーンは、本当に立小便をしているそうです。
また、実際の殺人のあった雑司ヶ谷のアパートで撮影する等のこだわりもありました。
(それらのこだわりの影響か検閲に引っ掛かり、カットされたシーンが多いようです。)
今となっては、そこまでエゴイスティックにこだわる映画監督はいないでしょうね。
そういった製作環境でもないと思います。
昭和らしい重厚な雰囲気に溢れた名作でした。