『キテレツ大百科』

一見すると『ドラえもん』。だけど、コロ助は助手(兼マスコット)のような存在で、キテレツ自身が発明を行っていました。時折謎解きの要素を含む話もあり、そこに発明品が絡んで非常に面白かったです。
概要
あらすじ
発明好きの少年、木手英一は、ある日物置で先祖「キテレツ斉」が残したという書物を見つける。
『奇天烈大百科』と記されたその本には何も書かれておらず、肩透かしを食らうが、そこにはある事情が。
キテレツ斉は「妖術使い」として座敷牢に閉じ込められており、以降は通常のものではない墨で発明品の設計図、どのような効果があるかの説明を詳細に記していたのだった。
英一は発明品の一つにして唯一「奇天烈大百科」を読むことのできる特殊なメガネ「神通鏡」をつけることで、数多くの発明をしていくのだった。
登場人物
木手英一(きて えいいち)

通称「キテレツ」。
天才発明家「奇天烈斉」の子孫にして、自身も大の発明好き。
発明のこととなると周りが見えなくなることがしばしば。
頭はいいが、だからといって学校の成績がいい、というわけでもない様子。
放送当時としては珍しかったパソコンを小学生にして使いこなしていた。
コロ助(ころすけ)

『奇天烈大百科』を見て最初に完成させたからくりロボット。
キテレツにとっては発明品第一号だが、設計図通りに作ったにしては人間並みの感情を持つ。
背負っている刀は長すぎるためか車輪がついており、移動の際も大して邪魔にはならない。
語尾に「ナリ」をつける、初期(OVA版?)には「詫び」のため切腹、もしくは「髷を切る」といった行為に及ぼうとするなど「古めかしい」のは設計された時代のため。
コロッケ大好き。
野々花みよ子(ののはな みよこ)

通称みよちゃん。
気が強い一面がある。
尖浩二(とんがり こうじ)

通称トンガリ。
家は金持ち。
ブタゴリラが言い間違いをするとややうんざり気味に訂正するのが常。
漫画雑誌に作品が掲載されたことがある。
熊田薫(くまだ かおる)

通称ブタゴリラ。
ガキ大将的な存在だったが、徐々に言葉を言い間違えるなどの憎めないキャラに変貌。
このあだ名は、本名に女々しさを感じて自分でつけたようなもの。
家は八百屋だが、自他ともに認める野菜好き。
苅野勉三(かりの べんぞう)

木手家の隣に住む浪人生。六浪の末大学入学を果たす。
「少々頼りないお兄さん」だが、優しいためか慕われている。
東北弁で話す。
木手英之進(きて えいのしん)

通称キテレツ斉。
キテレツの先祖にして、江戸時代の天才発明家。
しかしその発明があまりに斬新すぎたため、妖術使いと恐れられて投獄される。
最終回
奇天烈大百科が盗難に遭います。困ったキテレツたちは、航時機(タイムマシン)で江戸時代へ行き、直に奇天烈大百科をもらおうとするのですが、当のキテレツ斉は、発明をよく思わない勢力により追われる身状態。
そして明らかになるコロ助の秘密。
コロ助にはモデルがいました。幼くして亡くなった、キテレツ際の息子です。
追手が迫る中、コロ助は「キテレツ斉様をお守りする」と言い出しました。
その決意が確かなものであることを知り、また発明品の恩を返す意味合いもあって、空間を移動できるテープで彼らを逃がしました。
去り際、コロ助は言います。「さよならは言わないナリ。行ってくるナリ」
このセリフや、奇天烈大百科がなくなったことも含め、前向きな別れとなりました。涙こそ浮かんでいても、笑顔でしたからね。
自力で発明していくキテレツの今後やいかに?