アントニオ猪木
ハルク・ホーガン
1983年6月2日、
第1回IWGP優勝決定戦:アントニオ猪木vsハルク・ホーガン
IWGPベルト
IWGP(InternationalWrestlingGrandPrix)は
「プロレス界における世界最強の男を決める」と猪木が提唱したものだった
当初の計画は
開幕戦は日本で行い
韓国-中近東-ヨーロッパ-メキシコとサーキットし
決勝戦はニューヨークで行うという計画だった
が、プランが壮大すぎることや
「プロレス最強の男を決める」
ということに対し
(当然、負けたほうが損だから)
各地区のチャンピオンやプロモーターは難色を示し協力を渋るなど
紆余曲折あり
ここまで新日本プロレスは
2年という時間と莫大な費用を使用して準備してきたものだった
アックス・ホンバー!
猪木はリング下へ落ちていった
アントニオ猪木とハルク・ホーガンの戦いは一進一退だったが
途中、劣勢の猪木がエプロン際でホーガンのアックス・ホンバーを受け
リング下に転げ落ち上がってこなくなってしまった
レフリーのMr.高橘はカウントを数えだした
「高橋、バカ野郎、待てよ」
坂口征二がそう叫びながら
リングサイドから飛び出し猪木を抱えてリングに入れようとした
猪木さん?
猪木を気遣う坂口
しかし猪木は
エプロンでうつ伏せになり舌を出したままピクリとも動かなかった
坂口は
舌が巻きついて呼吸困難ならないよう
自分の履いていた草履を猪木の口に突っ込んだ
い、猪木ぃ~!!!
そして猪木はすぐに病院に担ぎ込まれ面会謝絶になった
坂口と新間は病室の外でひたすら待った
翌朝、徹夜明けの2人が病室に入ると
なんとベッドには猪木ではなく猪木の弟が寝ていた
猪木は周囲の目を盗んで夜中にこっそりと抜け出していたのだ
猪木に怒る坂口
坂口は激怒した
「こんな話あるか
ふざけるんじゃないよ
俺は当分、会社出ないよ」
人間不信 坂口征二
人間不信 ( 格闘技 ) - 別冊『4の字日記』 - Yahoo!ブログ
そして
「人間不信」
と書いた紙を会社の自分の机の上に置いてハワイに行った
マスコミも大騒ぎ
2、3日後、新間は病院に挨拶に行った
猪木が途中で帰ってしまったりマスコミが病院に押しかけたり大騒ぎになったので謝った
「ご迷惑をおかけしました」
すると看護師がこんなことを言った
「私たちはあの試合を見させていいただきました
新間さんや猪木さんはプロレスではプロかもしれません
でも私たちは看護のプロです
猪木さんがやったように舌を出したま失神するというのは医学的にありえません
あれは猪木さんの芝居です」
新間はショックだった
勝つべき試合で猪木は失神KOされ今は雲隠れしている
坂口はいなくなってしまう
いったい何がどうなっているのか
新間はさっぱりわからなかった
(http://www43.tok2.com/home/shinma3jp/prowh/prowh014.html)
猪木の、猪木による、猪木のためのIWGPが・・・
そしてこの事件をきっかけに
新日本プロレスは悪い方向に向かって行くことになる
「やはりレスラーはリング上で強くなくてはならない
そうでなけれぱ示しがつかなくなる
IWGPの優勝を猪木が逃すことによって組織のタガが外れてしまったのだ」
(新間)
(http://www43.tok2.com/home/shinma3jp/prowh/prowh014.html)
クーデター
coup d'état
ホーガン戦の約2カ月後、新日本プロレスの内紛が表面化してきた
いわゆる「クーデター」である
クーデター側の主張は
会社(新日本プロレス)は年間20億円も売り上げがあるのに
利益が2000万円しか上がらないのは
社長である猪木が個人事業に回しているせい-というものだった
Sugar Cane, Brazil
その猪木の個人事業の1つにアントンハイセルがあった
アントンハイセルは1980年に設立され
ブラジル国内で豊富に収穫できるサトウキビの絞りかすの有効活用法として考案された事業だった
Brazil a leader in green power
当時からブラジル政府は
石油の代わりにサトウキビから精製したアルコールをバイオ燃料として使用する計画を進めており
アントン・ハイセルはバイオテクノロジーベンチャービジネスの先駆けであった
自由民主党本部
アントンハイセルを開始するにあたって猪木は自民党の大物議員に
「アントン・ハイセルによって世界中のエネルギー問題や食糧問題が全て解決する」
といって協力を呼びかけたが断られ
逆にブラジル情勢を危惧し辞めるよう説得されたという
Ethanol fuel Pollution
実際、プロジェクトを進めていくと
サトウキビからアルコールを絞り出した後にできるアルコール廃液と
絞りカス(バガス)が公害問題となった
Bagasse
そこでバガスを家畜に飼料として食べさせるが
直ぐに下痢を起こしてしまった
土中にバガスをそのまま廃棄すると
土質を悪化させ農作物が取れなくなった
Bagasse Domestic animal Feces Organic fertilizer
バガスの再生飼料を食べた家畜の糞を有機肥料としようとしたが
日本とブラジルの気候の違いから発酵処理に失敗した
inflation in Brazil
さらに追い討ちをかけるようにブラジル国内のインフレにより経営は悪化の一途を辿った
こうしてアントンハイセルは数年で破綻し
その負債は数十億円とも言われる
テレ朝 logo
テレビ朝日に放送権を担保に12億円の肩代わり
(後に株券と引き換えに佐川清佐川急便会長に債権を移動)
してもらうがそれだけでは補えず
ついに猪木は新日本プロレスの収入の大半を補てんに回してしまった
Ethanol fuel
猪木の生家は
石炭を売っていたが
燃料として石油が主流化すると共に廃業に追い込まれ
そしてブラジルへ移民するという経験を持っている
だからなのか彼はこの後、政治家になったときも燃料問題には敏感だった
このときのアントンハイセルは失敗といっていいだろうが
この後、
地球環境問題や原油価格高騰などから
サトウキビからエタノールを抽出するバイオ燃料事業は内容が見直され積極的に行われていった
先見の明がありすぎたのかもしれない
本来は仲良しなのに
さて話を戻すと
新日本プロレスのクーデター派はグループが3つあった
第1グループ
第1グループ、
長州力、アニマル浜口ら、(後のジャパンプロレス勢)
第2グループ、
第2グループ、
山本小鉄、藤波辰巳、大塚直樹(リングアナ)、永源遙、ミスター高橋(レフリー)ら
第3グループ
第3グループ、
望月和治、安西光弘、大塚博美(TV朝日からの出向組)