1970年代の“人形遊びをする男の子”文化「変身サイボーグ」から「ミクロマン」

1970年代の“人形遊びをする男の子”文化「変身サイボーグ」から「ミクロマン」

女児玩具としては定番の“着せ替え人形”「リカちゃん」(1967年発売)の男子向け応用商品であった「変身サイボーグ」とその後継「ミクロマン」は1970年代に大変人気でした。SFアニメと特撮ドラマで育った当時の男子を夢中にさせた「変身サイボーグ」から「ミクロマン」の世界観を振り返ってみましょう。


ミクロマシンシリーズ

販売形式はブリスター封入(外箱入り)梱包だった。

ミクロマシンシリーズ

クリアーミクロマンとセット。背中の羽根と足首をはずして取り付ける尾翼でミクロマン自体を飛行体に変えるもの。厳密に言えば乗り物ではない。色はオレンジ。灰色のゴム製のジャケット(時期によって彩色済みのものもある)が付属する。
(出典:Wikipedia「ミクロマン」)

ミクロマシンシリーズ「スカイランブラー」

ミクロマシンシリーズ「スカイランブラー」

イエローミクロマンとセット。円盤状の底部を持つ2ブレードのジャイロコプター風の乗り物。成形色はクリアーとブルー。

ミクロマシンシリーズ「ジャイロット」

ブルーミクロマンとセット。F1マシーンのような四輪車にビームガンが付属。成形色はクリアーとレッド。

ミクロマシンシリーズ「ホットローダー」

オレンジミクロマンとセット。長いアームのついた三輪の乗り物。搭乗部はカプセル状で、開いた蓋が背もたれのようになる。ビームガンが付属。成形色はクリアーとグリーン。

ミクロマシンシリーズ「ビームトリプラー」

初期の透明ボディのミクロマンが乗ることのできる商品。ミクロマンは付属せず乗り物単体で発売されたため、ミクロマシンよりもやや大型かつ豪華な造りになっている。ミクロセスナ以前のマシンはオープンコクピットでありキャノピーが存在しない。

スペース・バギー
大型二連ミサイルランチャーを持つ三輪バギーである。転がし走行であった。

スカイローダー
小型ミサイルを左右に装備するヘリコプター状のビークル。台車部と搭乗部が分離可能。

バルクリフター
大型二連ミサイルランチャーを持つ四輪車。ミサイルランチャーとシートが可動アームで連結して自由に稼動した。

ミクロセスナ
コックピットにキャノピーを持つコスモ・カー。セスナと名前がついているので機首にプロペラはあるが、上部に2ブレードのローター、尾部にブームをもつヘリコプターである。ゼンマイで走行し、ローターが回転する。機首のプロペラはミサイルとして飛ばせる。ボディのベース部分がダイキャスト製のため重量感がある。

ミクロ円盤UFO
二人乗りのキャノピー付きコスモ・カー。名前のとおり円盤状だが飛行機のような形状をしている。赤と青の二色存在する。ボディのベース部分がダイキャスト製のため重量感がある。
(出典:Wikipedia「ミクロマン」)

コスモ・カーシリーズ

ミクロマンの基地

タワー基地の基部の航空機のようなデザインの飛行基地。ミクロマンの全武器中最大威力の地海底ミサイルを装備する最強基地。

謎のエネルギーαH7の秘密を追い、世界各地の古代文明遺跡を調査するため開発された。商品そのものもモーターライズでロードステーション以上の高額商品。ギミックも豊富で、機体は数パーツに分解出来、自由に組み替えできるほか、機体上面のシートに座らせたミクロマンを機首部に滑りこませ機首ごと発射可能。両翼にあたるパーツはミクロマンが乗れるバイク型マシーンに分離可能で、さらに子供が手に持って先端が吸盤状の弾を発射する銃としても使用できた。

電池ボックスは本体から分離させると有線リモコンになるが、ミステリー走行式なのでリモコンは前進後進の切り替え機能のみ。その代わりかはわからないが、リモコンにもミサイル発射機能がある。
(出典:Wikipedia「ミクロマン」)

ミクロマンの基地「移動基地」

所有のしかたにはそれぞれにクセのようなものがあり、たとえば僕はあくまでミクロマンそのもの、つまり人形中心にコレクションしていた。基地セットなどにはあまり興味がもてず、数千円の基地を買うくらいならミクロマンを10人増員したほうがいいという「人重視」の発想だった。 一方、基地まわりを重視する「土建屋」的発想の子がいたり、陸海空の乗りものをひたすら充実させていく「国土交通省」的な子がいたり、なぜか悪役であるアクロイヤーに異常な興味を示すヒネクレ者もいたりして、それぞれがそれぞれのやり方でミクロマン・ワールドを運営していた。 つまり、自分のコレクションを持参して違う価値観をもつ友達の家に遊びに行くことで、ミクロマン・ワールドは2倍、3倍に広がるのである。この「他者との交流」というファクターも、ミクロマンシリーズの大きな魅力だ。 ただ、幼い子どもたちの間にもある種の格差があり、なぜか「基地を持っている子がいちばんエライ」という曖昧な不文律が支配していた。やはり土建屋と土地所有者はどこの世界でも常に「強い」のである。

http://www.showanavi.jp/column/retroculture/02/02.php

おこちゃまレトロ文化 第2回 70'sの男の子ゴコロをワシづかみっ!小さな巨人 ミクロマン タカラSF玩具の世界(1) | まだある。昭和ナビ

ミクロマンの敵役「アクロイヤー」

元はミクロ星人だったが、生命維持用カプセルが海底のヘドロやPCBにより汚染され、悪の心と超能力がパワーアップされ歪んだ復活をとげたミクロマンという、子供向けとしては非常に重い設定。

ミクロマンが洗脳することによって正義の心を持たせることも可能。当時公害が社会問題とされていたため、このような設定が生まれたという。初期は「ミクロマンの仲間にできる」という設定によってMナンバーだったため、300番台から始まっている。

MICRONAUTSシリーズでは味方側としてA30X・A31Xシリーズが登場している(ただし出荷順の関係で1と2が逆になっている)。
ブリザード期にはデスマルク以外のアクロイヤー軍団は駆逐されたと思われる(ストーリーには一切関わってこなくなる)。

A301レッドスター、A302シルバースター、A303ブルースター
(出典:Wikipedia「ミクロマン」)

アクロイヤー A30Xシリーズ 「A301レッドスター」

アクロイヤー2とも呼ばれる新アクロイヤー。背中に大きなローター状の飛行ユニット「フライングプレーン」を備え短剣型のアクロブレード(海外展開の「MICRONAUTS」版では大型の剣)を持つ。

足にはダイキャストの車輪を内蔵している。A30Xシリーズの反省からか腰と膝の関節はリベット留めとなり分解出来ない。付属のスパイバードと呼ばれるパーツを足と差し替え、外した足をフライングプレーンに取り付けることで特有の飛行形態を取ることができる。販売形式はA30Xシリーズと同じ。
A311マッドピンク、A312マッドグリーン、A313マッドブルー
(出典:Wikipedia「ミクロマン」)

アクロイヤー アクロイヤー2・A31Xシリーズ 「A311マッドピンク」

総統アクロイヤーと呼ばれる新アクロイヤー。総統の肩書きを持つが、なぜか3人いる。本シリーズより最初からAナンバーに設定された。

金属パーツがなくなったが、アクロカーに変形する機能を持つ。また、体内に小さな鉄球が仕込まれており、磁石を近づけると胸の穴から見ることができた(「マグネット弾」という武器である設定)。販売形式はA30Xシリーズと同じ。
A321デビルス、A322サタンダー、A323デーモン
(出典:Wikipedia「ミクロマン」)

アクロイヤー 総統アクロイヤー・A32Xシリーズ 「A321デビルス」

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