「バケツでごはん」とは?

OPテーマ 「シアワセの王様」
EDテーマ① 「さみしくないよね」
EDテーマ② 「あにまるRock'n Roll」
「バケツでごはん」のあらすじ

舞台は上野原動物園。ライオンやゾウ、ペンギンなど人気の動物が集まって大盛況の動物園ですが、夕方5時になって閉園になると動物たちはぴたっと動物らしい動きをやめて帰り支度を始めてしまいました。実はどの動物たちも地下鉄で勤務し、人間社会と変わらない生活を送るサラリーマンだったのです。
ペンギン舎に中途採用で入ったギンペーは芸を磨くために仕事が終わった後リハーサルを行なうことを提案しますが、他のペンギンから勤務時間外に働くのは嫌だと大反対されます。やる気が空回りしたギンペーは「でしゃばらないで欲しいな、中途採用の癖に」と言われてショックを受けるのでした。
動物園の仲間たちは一癖も二癖もあるメンバーばかり。サーカス出身で関西弁のギンペーはそのプロ根性と憎めない浪花節で少しずつ動物園のメンバーたちから信頼を得ていきます。動物園の裏側では今日もかわいい動物たちのシビアで楽しい日常が繰り広げられるのでした。

中途採用の肩身の狭さが身にしみる、世知辛い展開から始まる第1話。居酒屋でくだを巻いたり、新人教育に四苦八苦したり、なかなか恋愛は上手くいかなかったりと人間模様ならぬ動物模様がリアルで面白かったです。主人公のキャラクターにピッタリなかすれ声の関西弁が印象的でした。
個性豊かなキャラクター

ギンペー

サンペー

チェザーレ

ミント

リーチ

寅二

リヒャルト

黒田さん・フラジー・ミミ

オプチとペシミ

加藤さん

タボンとズブロフスキー

ミケミとサブちゃん
「バケツでごはん」こぼれ話

ミンクのミミ役がピッタリハマッていた神田うのさんをはじめ、パンダのロンさん役の玄田哲章さんやミントちゃん役の三石琴乃さん、フラジー役の水谷優子さんや寅二役の立木文彦さんなど豪華声優が共演していました。復活を希望していますが、再度このメンバーを集めるのは難しいかもしれません。

パオラ、ピンキー、ペギー
「バケツでごはん」は90年代のゴールデンで視聴率に苦戦し、さらに放送年の1996年夏にはアトランタオリンピックが控えていたため後番組に「ガンバリスト! 駿」の放送が決定して半ば追い出される形で打ち切りになってしまった不遇のアニメでした。あまりに急な終わり方だったため、読売新聞の投書欄にも、「家出したパンダの父さんの消息が分からないまま急に終わってしまってひどい」という意見が載っていました。

2013年に発売された文庫版には未単行本化作品が収録されており、当時アニメでは見られなかったギンペー達の「その後」やギンペーたちの世代より下の子供達の話を読むことができます。アニメの続きが気になる!という人はぜひ読んでみてくださいね。
「バケツでごはん」以外の動物擬人化アニメ

チェブラーシカ あれれ?

しろくまカフェ

ザ・ペンギンズ from マダガスカル

スコットくん
気になる最終回は?

最終回は第20話「恋のぬけがけゲットはゆるさんで!!」。
ある日チェザーレが園長に給料を前借しているのを見かけたギンペー。ギンペーはチェザーレが生活に困っているのだと思って力を貸そうとしますがチェザーレはそれを拒みます。実はチェザーレはミントちゃんの誕生日に高級ディナーをプレゼントしようとしていたのでした。
チェザーレの計画はギンペーに阻止され、ミントちゃんの誕生日は盛大に祝うことになりました。パーティーはピザの大食い大会になってしまい、最後にはパイのぶつけ合いになって大笑い。ラストに動物園の皆が大集合して、赤い幕が下がった後にギンペーが幕の内側から出てきてギンペースマイルで手を振りながらお別れを言って終わりました。

最後に動物たちが大集合して歩いていくシーンで、家出中のはずのロンさんが小さく写っているそうです。急な終わり方に戸惑った子供達も多かった「バケツでごはん」でしたが、その分記憶に残った作品です。
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バケツでごはん

バケツでごはん (Big spirits comics special)

バケツでごはん キャラクターハードケース
「動物占い」や「いまどきのこども」でおなじみの玖保キリコさんですが、「バケツでごはん」は大人になって見たほうが何倍も楽しめる作品なので、未見の人はもちろん小さい頃に見たきりだという人にも是非見て欲しいです。