イタリアが生んだ自由とスタイルの象徴、ベスパ。その歴史の幕開けから数えて80年という大きな節目を祝うため、ファン待望のスペシャルエディションが登場しました。ピアッジオ グループ ジャパン株式会社は、2026年4月28日、特別仕様車「ベスパ GTS 80TH」を発表。同年5月1日(金)より全国の正規販売店にて受注を開始します。
1946年の「春」を呼び覚ます、特別なカラーリング
今回の記念モデルで最も目を引くのは、その独創的で優美なボディカラーです。採用されたのは「ヴェルデ80TH」と名付けられたパステルグリーン。この色は、ベスパが初めて特許を出願した1946年当時のアーカイブから発掘された最初のカラーコードに由来しています。
戦後復興の荒波の中で、イタリア、そしてヨーロッパの人々に移動の自由と希望を与えた最初のベスパ。その当時の「春」を彷彿とさせる淡く柔らかなグリーンは、単なるレトロブームの再現ではなく、ベスパが歩んできた80年の歴史そのものを象徴しています。
細部に宿る「トーン・オン・トーン」の美学
「ベスパ GTS 80TH」の魅力は、カラーリングだけに留まりません。細部のディテールには、徹底したこだわりが詰め込まれています。
通常はクロームやブラックで仕上げられるレッグシールドモール、バックミラー、ハンドルバースイッチカバー、パッセンジャーグラブハンドルなどは、すべてボディと同系色のサテン仕上げでペイントされています。この「トーン・オン・トーン」の手法により、光沢のあるボディとマットなパーツが絶妙なコントラストを生み出し、ミニマルでありながらも圧倒的な存在感を放つルックスへと昇華されました。
さらに、シートやハンドルグリップ、レッグシールド内のカバーには濃いグリーンを採用。随所に施されたステッチ装飾が、イタリアンブランドらしいクラフトマンシップとエレガンスを感じさせます。
伝統を称える専用装備と最新テクノロジーの融合
足元を支えるホイールも本モデル専用のデザインです。1946年の最初期モデル「ベスパ 98」のスチールホイールからインスピレーションを得たデザインを現代的に再解釈。ボディと同じパステルグリーンで塗装されつつ、リム部分には精密なダイヤモンドカット仕上げが施されており、新旧の技術が見事に調和しています。
また、フロントシールドには「80th」エンブレム、グローブボックスには「80 years of Vespa Est. 1946」の専用バッジが装着され、所有欲を存分に満たしてくれます。
見た目はクラシックでも、中身は最新鋭です。ベースとなるのはパワフルな278cc水冷4ストロークSOHC 4バルブエンジン。最高出力23.8HPを誇り、都市部での軽快な走りとロングツーリングでの余裕あるパフォーマンスを両立しています。さらに、フルカラーTFTメーターや「Vespaマルチメディアプラットフォーム」を標準装備し、スマートフォンとの連携も可能です。
80年の歴史、そして未来へ
1946年の誕生以来、1,900万台以上のスクーターを世に送り出してきたベスパ。単なる乗り物を超え、文化やファッションの一部として愛され続けてきました。この「ベスパ GTS 80TH」は、そんな偉大な歴史への敬意を表すと同時に、これからも変わらず自由の象徴であり続けるというブランドの意志を体現しています。
メーカー希望小売価格は935,000円(税込)。2026年6月上旬より順次出荷が開始される予定です。また、2026年6月後半にはイタリア・ローマにて史上最大規模のベスパイベントの開催も予定されており、世界中でアニバーサリーイヤーが盛り上がりを見せることでしょう。
80年前の情熱を、現代の道で走らせる。この特別な一台は、ベスパを愛するすべての人にとって、まさに「一生モノ」の出会いとなるはずです。