2026年(昭和100年)、日本映画の歴史を築き上げてきた「五社」が、かつてのライバルの垣根を越えて池袋の地に集結します。
2026年5月1日(金)より、池袋の名門映画館「新文芸坐」にて、特集上映「邦画5社×キネマ旬報 共同企画 名作発掘!昭和100年、いま観たい映画~新文芸坐編~」が開催されることが決定しました。東宝、松竹、KADOKAWA(旧大映)、東映、日活という、昭和のエンターテインメントを牽引した5社が共同でラインナップを厳選。今こそスクリーンで観るべき至極の10作品が、映画ファンの前に姿を現します。
映画が「娯楽の王座」だったあの熱狂をもう一度
昭和の映画界は、週に2本の新作を届ける「2本立て興行」が当たり前のように行われ、映画館が人々の生活の中心にあった時代でした。爆発的な興行競争が繰り広げられる裏側で、各社は自社のスターとブランドを死守するために「五社協定」を締結。この協定は時に排他的な側面もありましたが、結果として各社のカラーを色濃くし、独自の個性を磨き上げる原動力となりました。
都会的な喜劇や『ゴジラ』に代表される特撮で一世を風靡した東宝。家族の機微を描き、華やかな女優たちが銀幕を彩った松竹。圧倒的なカリスマスターを擁した時代劇や、時代の空気感を捉えたアイドル映画の大映(現KADOKAWA)。義理と人情、男たちの熱い闘いを描き、アウトロー映画で一時代を築いた東映。そして、若きスターによる瑞々しい青春映画やスタイリッシュなアクションを送り出した日活。
今回の特集上映では、各社が誇る膨大なアーカイブの中から、キネマ旬報が選定した「昭和の名作映画100選」とも連動し、現代の観客にも「いまこそ観てほしい」と自信を持って薦める10本がラインナップされました。
豪華ラインナップ:各社の個性が光る「いま観たい10本」
上映作品には、映画史に残る傑作から、特撮の原点、そしてカルト的な人気を誇る作品まで、バラエティ豊かな顔ぶれが揃いました。
■東宝
成瀬巳喜男監督の最高傑作『浮雲』、そして特撮映画の金字塔『ゴジラ』
■松竹
国民的シリーズの傑作『男はつらいよ 柴又慕情』、日本初の日本アカデミー賞最優秀作品賞に輝いた『幸福の黄色いハンカチ』
■KADOKAWA
ガメラシリーズの原点『大怪獣ガメラ』、高倉健主演のパニックアクション『君よ憤怒の河を渉れ』
■東映
内田吐夢監督による重厚な人間ドラマ『飢餓海峡』、手に汗握るパニック映画の傑作『新幹線大爆破』
■日活
今村昌平監督の異色作『神々の深き欲望』、加賀まりこの魅力が爆発する『月曜日のユカ』
山田洋次監督登壇!製作現場の息吹を語る
本イベントの目玉は上映だけではありません。初日の5月1日(金)には、日本映画界の巨匠・山田洋次監督が登壇するスペシャルトークショーが開催されます。
消えゆく日本の原風景や家族の絆をフィルムに収め続けてきた山田監督が、元山田組助監督の阿部勉氏とともに、活気に溢れていたかつての撮影所の熱気や、映画づくりに捧げた情熱を振り返ります。
また、5月19日(火)には「4Kリマスターの舞台裏」と題し、東宝・松竹・東映・IMAGICA等の技術担当者が集結。最新のデジタル技術によって、昭和の色彩や音響がどのように蘇るのか、その修復の裏側を語り尽くします。名作を「今の最高の環境」で楽しむための知識を得られる、ファン必見のイベントです。
山田洋次監督
時代を超えて輝き続ける「銀幕の記憶」
特集上映のほかにも、代官山 蔦屋書店での100タイトル展開や、Rakutenブックスでのキャンペーンなど、街全体で昭和100年を祝う取り組みが広がっています。
配信で手軽に映画が見られる時代だからこそ、暗闇の中で巨大なスクリーンに向き合い、見知らぬ誰かと感動を共有する「映画館の体験」は特別な意味を持ちます。昭和という激動の時代を駆け抜けたスターたちの輝きは、令和の今も決して色褪せることはありません。
かつての映画青年も、昭和映画を新鮮に感じるZ世代も。この5月、池袋・新文芸坐で日本映画の真髄に触れてみてはいかがでしょうか。
■【開催概要】
タイトル: 邦画5社×キネマ旬報 共同企画 名作発掘!昭和100年、いま観たい映画~新文芸坐編~
期間: 2026年5月1日(金)~5月26日(火)
会場: 新文芸坐(東京都豊島区東池袋1-43-5)
公式サイト: https://www.shin-bungeiza.com/