復刻
「なかよしブック」シリーズBOX
<絶叫少女編>
ホラー漫画の神様として知られ、今なお多大な影響を与え続けている楳図かずお氏。その生誕90周年という記念すべき節目に、昭和の少女たちを恐怖のどん底に突き落とした伝説の作品たちが、かつてないクオリティで現代に蘇ります。講談社から2026年4月14日(火)に発売される「復刻『なかよしブック』シリーズBOX <絶叫少女編>」は、単なる再録ではなく、当時の熱狂をそのまま封じ込めた究極のコレクターズアイテムです。
幻の付録「なかよしブック」とは
1960年代、少女漫画誌『なかよし』の別冊付録として展開されていたのが「なかよしブック」シリーズです。1966年8月から1968年3月まで全15冊が刊行されました。当時、楳図氏は『へび少女』や『ねこ目の少女』など、後に少女ホラー漫画の原点と呼ばれる名作を次々と発表しており、この付録シリーズはその中心的な役割を果たしていました。
雑誌の付録という性質上、当時の子供たちが読み込み、使い古されることが一般的であったため、現在市場に出回るものは極めて少なく、美品であれば驚くほどの高値で取引されることも珍しくありません。まさに、漫画史における「失われた秘宝」とも言える存在です。
「完全復刻」への凄まじいこだわり
今回の復刻プロジェクトにおいて特筆すべきは、その徹底した再現性です。単に内容をスキャンして印刷するのではなく、発売当時の「体験」を再現することに重きが置かれています。
まず、本のサイズや仕様は当時の付録そのまま。さらに、物語のセリフや色味はもちろんのこと、本編以外の要素にもメスが入っています。当時の誌面を彩った企業広告や、熱心な読者たちの声が掲載された読者ページまでもが、可能な限り当時の状態で再現されています。表紙を開けば、1960年代の空気感や、当時の少女たちが感じていた興奮と恐怖が鮮明に呼び起こされることでしょう。描きおろしの表紙や、巻頭のキャラクター紹介など、この付録版でしか拝むことができない貴重なイラストも余さず収録されています。
収録される至高の5タイトル
今回のBOXには、シリーズ全15冊の中から、特に人気の高い「ホラー・怪奇」ジャンルに特化した5冊が厳選されています。
『赤いちょうの少女』
『赤いちょうの少女』
(1967年『なかよし』お正月増刊号付録)
『まだらの少女』
『まだらの少女』
(1967年『なかよし』7月号付録)
『ねこ目の少女』
『ねこ目の少女』
(1967年『なかよし』9月号付録)
『ねむり少女』
『ねむり少女』
(1968年『なかよし』お正月増刊号付録)
『へび少女』
『へび少女』
(1968年『なかよし』3月号付録)
いずれも、楳図ホラー特有の不気味さと美しさが同居した傑作ばかりです。人間の情念や異形への変身、日常が侵食されていく恐怖など、今読んでも色褪せない普遍的な恐怖が凝縮されています。特に『へび少女』や『ねこ目の少女』は、後の映像化作品や現代のクリエイターたちにも多大なインスピレーションを与え続けている、歴史的な重要作です。
昭和レトロとホラーの融合、今こそ触れたい楳図ワールド
近年、昭和レトロブームの中で、当時の漫画やアニメのデザインが再評価されています。楳図氏の描く少女たちは、大きな瞳と繊細なタッチ、そして恐怖に歪む表情の対比が非常に美しく、グラフィックとしても極めて高い完成度を誇ります。
今回の復刻BOXは、長年の楳図ファンにとっては垂涎のコレクションアイテムであることは間違いありませんが、それ以上に「ホラー漫画の歴史」を知る貴重な史料としても価値があります。CGもデジタル技術もなかった時代、紙とペンだけでここまでの恐怖と感動を作り上げた楳図氏の執念。それを、当時と同じ「付録」という形態で手に取ることができるのは、至福の体験と言えるでしょう。
「復刻『なかよしブック』シリーズBOX <絶叫少女編>」は、定価8,800円(税込)で発売。生誕90周年という祝祭の年に、恐怖という名の最高のエンターテインメントを、ぜひその手で確かめてみてください。昭和の少女たちを震え上がらせたあの感覚が、令和の今、再びあなたの背筋を凍らせるかもしれません。