ノスタルジーの核心へ—「昭和100年」に触れる旅のガイドブック
インプレスグループで航空・鉄道分野などのメディア事業を手掛けるイカロス出版株式会社は、令和の時代にも色褪せない「昭和」の風景をテーマにした新刊『NEO昭和レトロ遺産100』を2025年11月17日(月)に発売しました。
2025年、私たちは「昭和100年」という記念すべき年を迎えています。昭和という時代が持つ独特の温かみや人情味あふれる風景は、現代のデジタル化された社会において、多くの人々の心を癒し、懐かしさを感じさせてくれます。本書は、その昭和の息吹が今なお確かに残る全国のスポットを厳選し、読者を「本物の昭和」を体感する旅へと誘います。
『NEO昭和レトロ遺産100』
イミテーションではない「本物の風景」を求めて
近年、「昭和レトロ」ブームが再燃していますが、本書が紹介するのは、単に懐かしい雰囲気を模した「作り物」のスポットではありません。
現代の街並みの中で、昭和時代の生活文化や建築、そしてそこに流れる独特の時間がそのまま残されている場所、すなわち「昭和レトロ遺産」として価値のある100箇所を徹底的に紹介しています。
本書に収録される「昭和レトロ遺産」のテーマ(一部):
街並み・商店街:古い看板が残り、八百屋や惣菜屋の前で人々が声を交わす、人情味あふれる買い物の文化が残る場所。
ローカル鉄道・木造駅舎:ゆったりとした時間を感じさせる小さな車両や、歴史を刻んだ木造の駅舎。
純喫茶・飲屋街・横丁:昭和の時代に流行した内装やメニュー、知らない者同士が自然に集う親密な空間。
銭湯:湯けむりの中で裸の付き合いをする、古き良きコミュニティの場。
遊園地、ダム、タワー:当時の技術やデザインの面白さを感じさせる、ユニークな建築物や施設。
レトロ自販機、炭鉱:高度経済成長期を支えた産業や、その時代の名残を色濃く残す遺産。
巻頭では、老若男女に愛され続ける「浅草花やしき」を大特集。豊富な写真と詳細な解説で、読者がまるでタイムスリップしたかのような気分を味わえるよう構成されています。
花やしき など
昭和の魅力は「人と人とのつながり」
なぜ、私たちは今、これほどまでに「昭和」という時代に惹かれるのでしょうか。
本書では、その理由として「人間同士の親しさと、ゆったりとした時間の流れ」を挙げています。商店街で交わされる人々との会話は、買い物が単なる経済活動ではなく「人付き合いそのもの」だったことを気づかせます。また、銭湯の湯けむりの中で肩を並べる人々の姿には、現代では希薄になりつつある「知らない者同士が自然に共有できた親しさ」が漂っています。
本書は、そうした温かい人間関係や、ゆったりとした時間の流れる感覚を再発見するためのツールとして機能します。
昭和の街並み
幅広い層におすすめの一冊
『NEO昭和レトロ遺産100』は、以下のような幅広い読者層に向けて制作されています。
昭和の時代を生き、懐かしみを感じる方:自身の青春時代や幼少期の記憶を辿る、ノスタルジックな旅のガイドとして。
昭和レトロブームが好きな方:単なる「雰囲気」ではない、本物の遺産を通じて、レトロ文化への理解を深めたい方。
街歩きが好きな方:週末の散策や旅行の目的地として、ユニークで歴史的な背景を持つスポットを探している方。
さらに、庶民文化研究家の町田忍氏が描く昭和の建築に関するコラムも収録されており、文化的な側面からも昭和遺産の魅力を深掘りしています。
「イミテーションではない"本物の風景"を探しに行こう!」というメッセージが込められた本書は、2025年の今、私たちが失いかけている大切な何かを再発見するきっかけを与えてくれるでしょう。
昭和遺産
書誌情報
書名:『NEO昭和レトロ遺産100』
発売日:2025年11月17日(月)
定価:1,760円(本体1,600円+税10%)
仕様:B5 / 112ページ
ISBN:978-4-8022-1674-6
発行元:イカロス出版株式会社