清純派女優の酒井和歌子さんの1960年代から70年代のテレビドラマや映画の出演作での美貌と活躍を振り返ります。

清純派女優の酒井和歌子さんの1960年代から70年代のテレビドラマや映画の出演作での美貌と活躍を振り返ります。

日本映画を代表する清純派美人女優の酒井和歌子さん。デビュー映画の『あいつと私』、清純な女子高生役がさわやかな印象を残したテレビドラマ「青春とはなんだ」、映画「これが青春だ!」、スターダムに突き進むきっかけとなった代表作である映画「めぐりあい」、人気を確実のものとした「若大将シリーズ社会人篇」への出演などを中心に、酒井和歌子さんの女優活動を振り返っていきましょう。唯一の趣味が旅行で、しかも秘境みたいなところが好きという、かなりの旅マニアでもあります。


酒井和歌子さんのデビュー曲「大都会の恋人たち」(1968年、コロムビアSAS-1043)江夏圭介とのデュエット

デビュー曲「大都会の恋人たち」(1968年、コロムビアSAS-1043)酒井和歌子さんと江夏圭介さんのデュエット

1968年には、初の主演作映画『めぐりあい』(1968年3月27日・東宝) 今井典子 役(演:酒井和歌子)の成功で東宝の看板女優として認められる

「君が青春のとき」の山田信夫と、「伊豆の踊子(1967)」の思地日出夫が共同でシナリオを執筆、思地日出夫が監督した青春もの。撮影は新人の田島文雄。

川崎のある自動車工場の組立工である努は、停年を迎える父の代りに一家の家計を支えなければならなかった。弟の宏が大学へ行きたがっていたが、そんな状態では無理な望みで、家中がイライラした空気に包まれていた。ある日、努はベアリング店に勤める典子を知り、その爽やかな印象に強く惹かれた。

典子の母は保険の外交員をして細々と暮していたが夫の死後も明るさを失っていなかった。努は自分の誕生日に典子を誘い、工場から借りたダンプカーで夏の海にドライブした。典子はそんな努に可愛らしい貝がらをプレゼントした。

二人の間に、愛らしいものが芽生えたのはその時だった。だが、心ゆくまで泳いで岩の上に寝ころんだとき、典子は努のたくましい身体に男を感じ、身体を堅くした。帰途、雨の降り出した中を、二人は無言で運転台に乗った。

努も典子を意識し、態度がギコチなかった。そして、典子は一度は努の接吻を拒んだが、いつか唇を重ねていた。家に帰った典子に、母の突然の訃報が待っていた。バスが転落して死んだのだった。一方、努はいよいよ停年になった父のため、一家を背負わねばならず、その重在に気持ちを苛立たせていた。優秀な組立工だった努は、イライラが昂じて大きなミスを犯し、鍛造部に回されてしまった。

そこで重労働を強いられているうちに、努は疲れ、いつか生きる意欲を失っていった。遊園地に勤めを変えた典子の励ましも役には立たなかった。二人の交流はそれ以来、途絶えてしまったが典子は、いつか努が自分の許に戻ってくると信じていた。

汗と鉄紛にまみれながら、毎日働きつづけている間に、やがて努はこの仕事が車の組立よりも、自分に応しいと思うようになり、気持ちにゆとりを持ちつつあった。ある日曜日の遊園地を努は初めて典子を訪ねてみた。彼女は一生懸命に働いていた。お互いの視線が合ったとき努と典子は大きな感動につつまれ彫像のように動かなかった。...
(出典:株式会社キネマ旬報社「めぐりあい(1968)」)

映画『めぐりあい』(1968年3月27日・東宝) 今井典子 役(演:酒井和歌子)

女優として伸び盛りだった酒井和歌子をスターダムに押し上げるべく、『あこがれ』(1966)で内藤洋子の人気を確定させた金子正且プロデューサー、恩地日出夫監督が再びコンビを組み、製作された青春映画。山田信夫が日活で書き上げるも棚上げになっていた「ある青春・努の場合」をベースに全面改稿されたオリジナル脚本で、川崎を舞台に、力一杯前向きに生きようとする恋人たちの青春を描く。酒井の相手役は東宝若手男優のトップ・黒沢年男。酒井と黒沢は体当たりの演技で、不器用でひたむきな恋人たちを好演。とりわけダンプカーの荷台での、雨に濡れながらのキス・シーンは話題を呼んだ。
(出典:キネマ写真館(映画演劇文化協会)「めぐりあい」)

映画『めぐりあい』の成功は、酒井和歌子さんをスターダムに押し上げた

東宝青春映画のエポックメイキングな作品であり、東宝青春映画のスターとして酒井和歌子さんは日本映画史にその名を刻むことになった。

映画『めぐりあい』は、興行的にも批評的にも大成功を収め、酒井和歌子さんは内藤洋子さんと肩を並べる人気を獲得した。

1969年に差し掛かると(内藤洋子さんから)酒井和歌子さんへアイドルとしての人気は逆転する。東宝の看板女優として映画界をリードしていく。

ブロマイドの売れ行きがトップになった酒井和歌子さん(1969年1月5日号「サンデー毎日」)より

加山雄三主演の人気映画「若大将シリーズ」のマドンナ役は星由里子さんだったが、1969年の「フレッシュマン若大将」から星由里子さんに代わって、酒井和歌子さんがマドンナ役の節子を演じるようになって、さらに人気者になります。

1969年1月1日 映画「フレッシュマン若大将」(東宝) 高木節子・マドンナ役(演:酒井和歌子)

『フレッシュマン若大将』(フレッシュマンわかだいしょう)は、加山雄三主演の日本映画。若大将シリーズの第13弾。若大将シリーズ社会人編の第1作。北海道でロケーションされた。1969年1月1日公開。東宝製作。同時上映作品は『クレージーのぶちゃむくれ大発見』(主演クレージーキャッツ)。

映画「フレッシュマン若大将」のストーリー

“若大将”こと田沼雄一(加山)は無事京南大学を卒業したが、親友の“青大将”こと石山新次郎(田中)は単位不足で留年してしまった。
就職希望先の日東自動車の面接に向かった若大将は、偶然同じタクシーに乗り合わせた祖母を連れた節子(酒井)にタクシーを譲った。その後若大将の乗ったタクシーは渋滞に巻き込まれ、面接の時間に遅刻してしまった。遅刻の理由として「女性にタクシーを譲ったため。」と話した若大将だが、面接官たちはその理由だけで若大将にナンパ者と言うレッテルを張り、満足に質疑応答とすらしてくれなかった。

面接後、若大将はショールームで新車の掃除をしていた初老の男性(藤田)に遅刻の理由や満足に面接をしてくれなかった面接官たちへの不満を話し、挙句の果てに「こんなボンクラどもの牛耳る会社なんて長続きしませんよ。オジサンも早く再就職先を探したほうが良いですよ。」と捨て台詞を吐く。

しかし、その初老の男性こそが猪俣社長で、それに気付いた若大将はさらに頭を抱えるのであった。 後日、人事担当者から若大将不採用の連絡を受けた猪俣社長は「やはり、お前らはボンクラだな。」と叱り、独断で若大将の採用を決めた。

「日本一の若大将」・「リオの若大将」で婚約した、江口(江原)と照子(中)の結婚式が行われ、新婚旅行に旅立つ二人を見送った若大将は羽田空港のレンタカーオフィスに勤める節子と再会した。そして、青大将の提案で三人で葉山まで遊びに行った。この話を節子から聞いた節子の兄清三(藤木)は「今度田沼って野郎に会ったらぶっとばしてやる!!」と激怒するのであった。

若大将の配属先が、営業部に決まり大学を中退し父親の経営する石山モータースの重役になった青大将と再びコンビを結成し、新車のセールス・拡販に努めることとなった。また、誤解の解けた清三の協力で、若大将は自動車整備士の資格を取得した。そんな若大将の初仕事が、上京する北海道の大手取引先竹内モータースの竹内社長の接待であった。羽田空港で竹内社長を出迎える若大将と青大将だったが若大将は竹内社長と面識がなく、竹内社長と面識のある青大将がレンタカーオフィスの節子に気を取られている隙に、ライバル会社の中央自動車に先を越されてしまった。

そして、数週間後竹内社長から「日東自動車製の車が、相次いで事故や故障を起こしているため、日東自動車との取引を打ち切りたい。」との連絡があった。事故や故障に納得のいかない若大将は、さっそく青大将とともに事故や故障の原因究明のために北海道に飛んだ。

一方で、新婚の江口・照子と同居することになり家に居辛くなった久太郎(有島)は夜な夜なスナック「ジャッキー」に出入りすることになり、ママのめぐみ(草笛)に熱を上げるようになった。めぐみへの思いがさらにエスカレートしてめぐみとの再婚を意識するようになった久太郎に対し、りき(飯田)・江口・照子ともに大反対する。なおもめぐみを庇い続ける久太郎に対し、りきは「私の目の黒いうちは、あの女狐に家の敷居は跨がせない!」と勘当を言い渡す。
(出典:Wikipedia「フレッシュマン若大将」)

映画「フレッシュマン若大将」(1969年1月1日・東宝) - 高木節子(演:酒井和歌子)

若大将(加山雄三)の配属先が、営業部に決まり大学を中退し父親の経営する石山モータースの重役になった青大将(田中邦衛)と再びコンビを結成し、新車のセールス・拡販に努める

映画「フレッシュマン若大将」(1969年1月1日・東宝) - 高木節子(演:酒井和歌子)

高木節子(演:酒井和歌子)は羽田空港のレンタカーオフィスに勤める

加山雄三さんの演じる若大将の恋人役を演じる酒井和歌子さん

本作品以降、加山雄三 主演の「若大将シリーズ」では恋人(マドンナ)役として酒井和歌子さんは出演し、多くのファンを魅了していくことになる。

1969年4月12日 映画「二人の恋人」(東宝)酒井和歌子さんが一人二役のヒロインを演じる

『二人の恋人』(ふたりのこいびと)は。1969年4月12日に公開された日本映画。製作、配給は東宝。カラー、シネマスコープ、92分。併映は「津軽絶唱」(監督:岡本愛彦、主演:北大路欣也)。

酒井和歌子が、加山雄三の亡くなった恋人と、その後に現れた、そっくりな別人との二役を演じている。加山の弟役の高橋長英の映画デビュー作。
(出典:Wikipedia「二人の恋人 (映画)」)

二人の恋人(1969年4月12日・東宝)酒井和歌子さんが一人二役のヒロインを演じる

二人の恋人 | Kazuhiroのお話あれこれ

1969年7月12日 映画「ニュージーランドの若大将」(東宝)森川節子(演:酒井和歌子)

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