「花の子ルンルンとは」

「花の子ルンルン」あらすじ

ルンルンは南フランスの小さな田舎町で花屋を営む祖父母と暮らしていました。
そんなある日、人間の言葉を話す白い猫のキャトーと、犬のヌーボが町に現れます。
二匹は「花の子」を探しており、魔法の綿毛が飛んでいった家にいたルンルンが、
花の精の血を引く者だと確信し、七色の花を見つけてくれるよう頼みます。
かつて地球では、花の精と人間は共生していましたが、人間が次第に自然を破壊し
だしたため、花の精はフラワーヌ星に移り住むようになり、地球に残った花の精が人間
と結ばれ、その子孫が花の子と呼ばれるようになりました。
二匹はそのフラワーヌ星からきた使者だったのです。
七色の花はフラワーヌ星の王の象徴とされ、国王の戴冠式にどうしても必要な花であり、
花の子にしか見つけられないと言われ、ルンルンは悩みます。
年老いた祖父母が心配だったからです。
しかし二人に「七色の花を見つけた者は幸せになれる」という言い伝えから、
旅に出ることはルンルンにとってよいことだと言われ、旅に出ることを決意します。
こうしてキャトーとヌーボと共にヨーロッパを中心に様々な人々と出会いながら、
七色の花を探す旅をするのでした。
主な登場人物




「花の子ルンルン」最終回は(ネタバレ)

ルンルンは、迎えに来た馬車の中で、行った事もない国へ行くことへの不安を口にしますが
七色の花を持ちかえったことに、たくさんの妖精や国の人達は大喜びするのでした。
到着すると、王は三人の今までの旅の労をねぎらいます。
またルンルンは王に、自分ひとりではとても探しだすことはできず、たくさんの人が
協力してくれたおかげで花が見つかったことを報告します。
そうすると王は「それでこそ七色の花の価値があるんじゃ」と言うのでした。
やはり七色の花は、人々の愛や真心、心の成長などをへて見つかるものだったという
ことのようですね。
女王様から、七色の花を見つけ出したルンルンには幸せが約束されていることを
告げられます。
そして王に、明日の戴冠式の時に七色の花は、ルンルンの手で新しい王に渡してやってほしい
ということ、また新しい王の后になれるということを言われます。
ヌーボや国の人々も拍手でルンルンを歓迎します。
しかしルンルンは困ってしまいます。セルジュを好きだからです。
そのことを王に告げると、なんとセルジュがやってきて、幼い頃に人間のことを勉強するため
地球に送られていた王子であることを知ります。
ヌーボやキャーでさえ知らなかったので、これには本当にびっくりでした。
またトゲニシアはもうここでの女王の座はあきらめて地球で仲間を増やし、女王になることを
決めヤボーキとともに地球へ向かうのでした。
その夜ルンルンは月を見ながら、明日の戴冠式に思いをはせていると、セルジュが
きます。ルンルンは祖父母がさみしがるし、自分だけが幸せになることはできないと
セルジュに言います。今まで祖父に世話になってきて、今度は自分が幸せにしてあげたいとセルジュに訴えるのでした。
お互い好きなのに別れないといけない二人は涙ながらに抱き合います。
戴冠式当日、何も知らないヌーボとキャトーに大好きなセルジュのお后になれて
よかったねと言われ、わからないように涙するルンルン。
戴冠式がはじまり、なんと王は弟に王冠をかぶせるのでした。
王は七色の花を見つけたルンルンを悲しませることはできない、だから
セルジュを一緒に行かせることにしたと告げます。
王はセルジュに「花を愛する人が増えれば増えるほど、地球はもとより、このフラワーヌ星も
栄えることになる、そのため地球でルンルンと一緒に花を愛する人を増やすこと」を課題としてたくすのでした。
ヌーボ、キャトー皆の拍手の中二人は地球に帰ります。
二人は地球にたくさんの種をまいて、フラワーヌ星に負けない美しい星にすることを誓い
ます。
戻った地球には二人のこれからの幸せをあらわすように千日草の花が咲き乱れていました。
花言葉「変わらない愛情を永遠に」。
色々な旅の中ではぐくまれた二人の愛情は本当に永遠に続くんじゃないかという気持ちに
なります。もうこの終わり方は王道ラブストーリーのようですが、ちゃんと人々とふれあう
中で芽生える気持ちや心の成長などを描いていて、小さい頃見ていた時には気づけなかった
部分がたくさんありました。お勧めです!!
「花の子ルンルン」にまつわるエピソード
