ミニコンポの頂点!KENWOOD ROXYとは?

ミニコンポの頂点!KENWOOD ROXYとは?

アラフォー世代の方にとって「KENWOOD(ケンウッド)」そして「ROXY(ロキシー)」にの響きに憧れた方も多いのではないでしょうか?


現代の感覚からすると充分すぎるほどの迫力を醸し出している感がありますが、これでも当時は「ミニコンポ」と呼ばれていました(筆者の感覚では、単品オーディオがいわゆるフルコンポでした)。

そこで今回は、アラフォー世代が泣いて喜ぶ(はず?)のKENWOOD ROXYについて振り返ってみたいと思います。

ROXYの初代モデルは1982年に登場しました

当時中学~高校生だった僕の周りでは断然システムコンポが流行っていました。単品コンポの様に驚くほど高価でもなく、かと言って一体型コンポのような安っぽさを感じさせないところが受けていたんでしょう。
さて、今回紹介するのはそのシステムコンポの中で当時人気No1だったと思われるKENWOODのROXYです。
ROXYにはCDシリーズとDGシリーズがあり、長い期間テレビCMも流れていました。その全ての広告塔を富田靖子がやっていました。(もちろんパンフも富田靖子です)

当時はレコード盤からCDへの移り変わりの時期でもあり、その為フルオートプレーヤーがオプション扱いとなっていました。その為パンフの定価表示も本体のみの価格とプレーヤー付きの価格が表示されています。ちなみにCD7で本体価格237,800円、プレーヤー付きで279,800円となっています。
他にオプションとしてグライコ、サラウンドプロセッサー、リモコンユニット等も用意されていました。
本体の機能としては特に触れる事はありません。録音時に録音レベルを揃えられるとか、CD再生と同時にカセットデッキが録音状態になるとか、現在のコンポでは当たり前の事ばかりです。(当時はそれがすごい事だったんだけどね)
しかし現在のコンポでは真似できないことが1つだけあります。それは大きさ。CD7で横幅88Cm、奥行き35Cm。小さく軽く高性能が当たり前となってしまった今、住宅事情の変化も手伝って今後フルサイズのこんな大型コンポが流行る事はもう無いでしょう。

家電量販店のオーディオコーナーでひときわ存在感を放っていました

トレンディドラマのワンシーンを彷彿とさせるカタログ

リビングを占拠するAVシステム。サラウンドスピーカーを搭載したAV機能満載のテレビに、KENWOOD ROXYのコンポが脇を固め…。テレビ込みでKENWOOD ROXYをオプション込みフルセットを購入したら100万円近い金額になると知り、愕然とした記憶があります。

バブル期は、テレビもコンポも、大きいこと・豪華なことが正義だった?

ケンウッド・コンパクトコンポ・ROXYカタログ/富田靖子・1988年 - ヤフオク!

「自分も大人になったらROXYが欲しい・・・」。カタログを見ながら、きっとこんなシーンに憧れていたのではないでしょうか?

こちらはGシリーズのカタログ

グラフィックイコライザー(グライコ)は必須アイテム

ROXYの真ん中あたりの段に鎮座し、再生音に応じてパラメーターが動くグラフィックイコライザー(グライコ)に憧れた方も多いのではないでしょうか?

グラフィックイコライザー(グライコ)の存在を知ったのもROXY

KENWOODのステッカーを愛車に貼るのがトレンディ!?

ROXY全盛当時、筆者は中学〜高校生でした。私が住んでいた地域では、自転車(主にママチャリ)の後輪の泥よけにお気に入りのブランドのステッカーを貼るのが流行しました。私が「KENWOOD」を選んだのはいうまでもありません。

KENWOODのステッカーを愛車に貼ろう!

1988年発売のDGシリーズでは、レーザーディスク対応機が登場!

ついにLDにレーザーディスクプレーヤーを搭載したモデルが登場。また、アンプにDACを内蔵して、光伝送するシステムを搭載。さらに、このモデルからリモコンが標準で付属しました。

デモ機と展示されていたのは、DG55かDG77が多かったようです。

1988年登場のDGシリーズより登場した「LD」仕様機

1989年発売のGシリーズでは、より洗練されたデザインに

当時、レコードプレーヤー、グライコ、スーパーウーファー、ラック等はオプションでした。カタログと同じ組み合わせを再現しようとすると、もはやお小遣いを貯めてどうなるものではない金額でした…。

欲しくても買えない!? フルセットで数10万クラスの価格に愕然・・・。

1990年発売のJシリーズでは、丸みを帯びたフォルムに

5chのDSPが新たに搭載され、このシリーズからデジタルサラウンドをアンプ内蔵にしたため、光伝送が外されました。上級グレードにはドルビーサラウンド・プロロジックを搭載されました。

グライコの機能も多様化され、ボタンの数も増えたのもこの頃です。

AI機能を搭載したJシリーズ。スーパーウーファーもモデルチェンジ

Jシリーズの最上級グレードである「J9LD」。先代モデルにあたるG9LD同様、最上位機のみLDを再生できるプレーヤーが搭載されていました。

ROXY Jシリーズのカタログより

ALLORAシリーズの登場。そしてバブル崩壊とともに・・・。

よりコンパクトで、ROXYに比べてもリーズナブルなALLORAシリーズが登場します。バブル崩壊とともに、ユーザーの嗜好も変化していったようです。

よりコンパクトなALLORAシリーズが登場

11年に渡る歴史の終幕。最後のROXYはVシリーズで完結

ROXYの最終モデルとなるVシリーズ。V3とV5LDの2グレード構成でした。アンプとイコライザーが一体となり、DSPサラウンドモードが簡略化されました。

このモデルを最後に、11年に渡るROXYの幕が下ろされました。

1993年発売のVシリーズ

ROXYを彩ったスーパーウーファー

ROXYに欠かせないオプションとして人気アイテムだったスーパーウーファー。ROXYのモデルチェンジに合わせて、デザインが変更されました。

KENWOODの"Wの▼"の部分が赤く点灯するタイプ

"KENWOOD"の文字全体が光るタイプへと進化

"KENWOOD"の文字全体が光る機能を継承しつつ、より丸みを帯びたタイプへ

豊富なオプション

スーパーウーファー、センタースピーカー、サラウンドスピーカー、オーディオラックなど豊富なオプションが用意されていました。

悩ましいオプション類

ROXYの取扱説明書がいまでも観られる

すべての機種ではありませんが、JVCケンウッドのWebサイトから下記ROXYの取扱説明書を閲覧することができます。
・ROXY-CD7
・ROXY-CD9
・ROXY-DG77
・ROXY-DG99
・ROXY-J3
・ROXY-J5
・ROXY-L5
・ROXY-M7

「機種名検索でROXY」と入力してみてください
URL:http://manual2.jvckenwood.com/contents/search/keyword/1

JVCケンウッドのWebサイトでROXYの取扱説明書を閲覧可能!

バブル崩壊とともに、姿を消していったROXY。いまでもネットオークションなどで売買されることもあり、まだまだ自宅で動体(静態)保存されている個体もあるようです。

時代が求め、進化を遂げ、時代の流れとともに去って行ったKENWOOD ROXYシリーズ。これほど大柄でゴージャスなミニコンポは二度と生まれてこないかもしれません。

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