「燃える!お兄さん」とは



ファミコンカセット『燃える!お兄さん』
発行部数500万部の頃の「週刊少年ジャンプ」に連載、単行本はバカ売れ、アニメ化、ゲーム化。まるで神が舞い降りていたと言っても過言ではない、この頃の佐藤先生ですが、この後、とんでもない事態が起こってしまうんです。
用務員さん事件でお詫び回収

1990年、黄金期の週刊少年ジャンプで連載されていた「燃える!お兄さん」で、職業差別であるとされた描写があり、掲載号が回収騒ぎとなりました。回収されたのは、「サイボーグ用務員さんの巻」という回で、教員から用務員に格下げになった「早見」に対し、主人公・ケンイチが暴言を吐きまくるという内容でした。用務員の職業への、蔑視であると各関連団体からクレームを受け、発行元の集英社が回収し、お詫びをするという運びになりました。


しかも、店頭にならんだものだけでなく、家庭や飲食店にまで行きわたったものまで、回収になったのには驚きでしたね。そもそも教員から罰として用務員になるっていう設定って…。
問題になった描写

「燃える!お兄さん」
燃えるお兄さん 漫画全巻セット[古本通販]
佐藤正先生のマンガはギャグがわかりやすくて、「燃える!お兄さん」も全体的には、けっこう面白い作品だったんですけどね。たった一話だけでも、こういう描写をしてしまうと、大騒動になっちゃうんですよね。子ども心に残念な思いをしたのを覚えています。でも、この後も連載はちゃんと続いて、コミックス全19巻まで出ています。
そんな「燃える!お兄さん」が
今は電子コミックで読むこともできるようなので、よかったらチェックしてみてください。ただし、この「用務員事件」の回は、コミックには掲載されていませんのであしからず。

燃える!お兄さん 1
マンガ図書館Z | 燃える!お兄さん