1位 ウォンテッド (指名手配) / ピンク・レディー
『ウォンテッド (指名手配)』は、ピンク・レディーの5枚目のシングルで、オリコンシングルチャートで12週連続ナンバーワンを獲得した大ヒット曲です。売上もミリオンセラーを記録。続くシングル『UFO』はさらに売上を伸ばし、ピンク・レディー・ブームに拍車をかけた一曲といっても良いでしょう。この年、本曲で紅白歌合戦に初出場しています。
4位 憎みきれないろくでなし / 沢田研二
『憎みきれないろくでなし』は、沢田研二の21枚目のソロシングルです。作曲家の大野克夫が、前々作『勝手にしやがれ』がボツだった時のために用意していた曲、と言われています。歌番組では、ノースリーブに、船長風の帽子を身に纏い、ジュリーらしいセクシーな装いで注目を集めました。ザ・ベストテンの第1回放送では、第6位にランクインしています。
9位 思秋期 / 岩崎宏美
『思秋期』は、岩崎宏美の11枚目のシングルで、阿久悠本人が "自慢できる詞" と自負していた曲です。高校を卒業して3カ月の彼女が、レコーディング中、詞の内容に気持ちが高揚し、涙で歌えなくなってしまったエピソードは有名です。編曲は三木たかしですが、実は、当初のシングル候補は萩田光雄編曲の別バージョンで、後にレコード化されています。
12位 気絶するほど悩ましい / Char
『気絶するほど悩ましい』は、Charの2枚目のシングルで、本曲のヒットでブレイクを果たしました。また、初めて自分以外の人(梅垣達志)に作曲を依頼した楽曲で、それまでのロック志向から、歌謡曲路線に近づいた作品です。彼の代表曲であり、のちに多くのアーティストによってカバーされました。
16位 暖流 / 石川さゆり
『暖流』は、石川さゆりが1977年に発表した "旅情3部作" の3曲目で、リリースは9月1日です。青森県(北海道)、石川県に続く3曲目の舞台は、歌詞に "南国土佐" とある通り「高知県」。これらご当地ソングはいずれも、作詞・阿久悠&作曲・三木たかしのコンビが手がけた楽曲です。
19位 津軽海峡・冬景色 / 石川さゆり
『津軽海峡・冬景色』は、石川さゆりが1977年に発表した "旅情3部作" の1曲目で、リリースは1月1日です。当時まだ10代だった彼女は、本曲の大ヒットにより、本格的演歌歌手の第一歩を踏み出しました。その年の賞レースでは多くの賞を受賞し、中でも、FNS歌謡祭では、最優秀グランプリ、最優秀歌唱賞を、日本レコード大賞では、歌唱賞、中山晋平賞を受賞しています。
23位 東京物語 / 森進一
『東京物語』は、森進一の41枚目のシングルで、作曲は、『手紙』『積木の部屋』『人形の家』などでおなじみの川口真。阿久悠には何度も曲を書いてもらっていた森ですが、川口の曲は初挑戦でした。
多彩なゲスト出演で有名だったテレビドラマ『明日の刑事』では、本曲をモチーフにした第4話『男と女の東京物語』が制作され、森進一本人が出演しています。
26位 勝手にしやがれ / 沢田研二
『勝手にしやがれ』は、沢田研二の19枚目のソロシングルで、その年の第19回日本レコード大賞で大賞を受賞しました。彼のソロでは、誰もが知る最も有名な曲と言っても過言ではないでしょう。
「行ったきりなら幸せになるがいい」のところで帽子を投げる仕草、「アア アア」のところで両手を上げて体をうねらせる振りは、あまりにも有名です。因みに曲名は、1959年のフランス映画『勝手にしやがれ(À bout de souffle)』が由来です。
33位 ワインカラーのときめき / 新井満
新井満は、大学卒業後に電通に就職。その傍ら、音楽や小説の創作活動も行っていました。その一環で、カネボウのCMソングとして自ら歌った『ワインカラーのときめき』が大ヒット。作曲は、森田公一です。
その後、新井は、1988年に『尋ね人の時間』で芥川賞を受賞。後年、秋川雅史が歌って有名になった『千の風になって』は、新井が作曲と日本語訳詞を手がけた作品です。
39位 渚のシンドバッド / ピンク・レディー
『渚のシンドバッド』は、ピンク・レディーの4枚目のシングルで、オリコンシングルチャートでナンバーワン、売上枚数でミリオンセラーを記録しました。1977年の年間チャートでも第1位に輝いています。本曲から『カメレオンアーミー』まで9作連続ナンバーワン、『モンスター』まで5作連続ミリオンセラーを達成しました。
42位 宇宙戦艦ヤマト / ささきいさお
「アニメソング界の大王」の異名を持つ、ささきいさおの代表曲で、文字通りテレビアニメ『宇宙戦艦ヤマト』のオープニングテーマです。作曲・編曲は宮川泰で、エンディングテーマの『真赤なスカーフ』も同じ布陣で制作されました。
この時期のアニメソングとしては珍しく、チャート上位にランクインした楽曲です。その後、高校野球の応援歌の定番曲となり、令和となった現代でも、たびたび演奏されています。
45位 ボタンを外せ / 西城秀樹
阿久悠と三木たかしの作詞・作曲コンビは、1976年から1977年にかけて、西城秀樹に7曲連続で楽曲提供しました。最初の曲が『君よ抱かれて熱くなれ』、最後の曲が22枚目のシングル『ボタンを外せ』です。
本曲は、日本レコード大賞の大賞候補10曲に選出され、紅白歌合戦でも歌われました。
48位 能登半島 / 石川さゆり
『能登半島』は、石川さゆりが1977年に発表した "旅情3部作" の2曲目で、5月10日のリリースです。姓が "石川" だったことから、阿久悠が「次は出身地の曲を書くから」と言って書いた曲です。実際には、石川さゆりの出身地は熊本県で、翌年リリースした『火の国へ』で "出身地ソング" が実現しています。
紅白歌合戦で初めて歌ったのは、26年後の2003年のことです。
69位 薔薇とピストル / ギャル
ギャルは、スター誕生!出身の女性3人、黒木真由美、目黒ひとみ、石江理世で結成したアイドルグループです。本曲『薔薇とピストル』は、デビュー曲で、作曲は川口真、編曲は馬飼野康二が手がけました。活動期間は約2年と短く、1979年に解散しています。
70位 過ぎてしまえば / 森田公一とトップギャラン
森田公一とトップギャランは、前年リリースした7枚目のシングル『青春時代』が爆発的ヒット。1977年の年間2位に輝きました。その勢いのまま、8枚目のシングル『想い出のピアノ』、そして、9枚目のシングルの本曲『過ぎてしまえば』もヒットします。いずれも、作詞は阿久悠、作曲は森田公一です。
95位 ほたる坂 / 清水由貴子
清水由貴子は、1977年に『お元気ですか』でデビュー。『ほたる坂』は3枚目のシングルで、3作続けて作詞・阿久悠&作曲・三木たかしコンビの作品です。因みに、蛍坂(ほたる坂)は、台東区谷中に実在する坂です。