天才漫画家!手塚治虫が予想した未来はどんな世界だった!?

天才漫画家!手塚治虫が予想した未来はどんな世界だった!?

未来の世界を描いた手塚治虫さんのアニメ「鉄腕アトム」は2003年の設定でした。他にも「火の鳥」などで未来を描くことも多かったです。果たして手塚治虫さんが予想した未来の世界とはどんな世界だったのでしょうか?今回は手塚治虫さんの作品に描かれた未来について考察したいと思います!


手塚治虫のプロフィール

まずは天才漫画家手塚治虫さんのプロフィールです。
本名:手塚治(てづかおさむ)
生年月日:1928年11月3日
没年月日:1989年2月9日
出身地:大阪府豊能郡豊中町(現豊中市)

母親が東京出身だったために、関西方面の言葉を話さず幼い頃は浮いた存在でからかいの対象でした。
でも小さい頃から得意だったマンガが身を助けることになります。
小学校3年生のときに最初の漫画「ピンピン生チャン」を完成させると、その後5年生のときに長編漫画「支那の夜」を完成させました。
すると仲間内だけでなく、教師の間でも話題になり、漫画を描くことを黙認されるほどだったといいます。

そして大阪帝国大学附属医学専門部在学中の1946年1月1日に4コマ漫画『マアチャンの日記帳』(『少国民新聞』連載)で漫画家としてのデビューを飾りました。

1950年11月には、雑誌「漫画少年」において「ジャングル大帝」の連載開始。
翌1951年には、「鉄腕アトム」の前身となる「アトム大使」の連載を「少年」など多数の雑誌で開始します。

1954年の「ジャングル大帝」の連載終了と共に、「漫画少年」にてライフワークとなる「火の鳥」の連載を開始しました。

ディズニー映画を愛好していた手塚治虫さんは、自身の「手塚プロダクション」に動画部を設立すると、1年をかけて40分のカラー長編アニメーション『ある街角の物語』を制作します。

そして同作品は、ブルーリボン賞や文部省芸術祭奨励賞など数々の賞を受賞したのでした。
1963年から1966年にかけて、「鉄腕アトム」を日本初の30分テレビアニメシリーズとしてアニメ化します。
「鉄腕アトム」の平均視聴率は27.4%で、世界各地でも放映されました。
手塚治虫さんは、まさに日本アニメの父ともいうべき偉大な漫画家ですね。

手塚治虫の予想した未来

では手塚治虫さんが、予想した未来とはどのような物だったのでしょうか?
まずは、感情のある人型ロボットの登場です。
「鉄腕アトム」の誕生日は2003年4月7日で、製作者は天馬博士でした。
博士は亡くなった自分の息子の「天馬飛雄」に似せたロボットを作り「トビオ」と名付けます。
人間と同じように感情や能力を持つ優秀なロボットでしたが、人間のように成長しないことに気付いた博士は、なんとサーカスにトビオを売ってしまったのでした。

サーカスで「アトム」と名付けられ、お茶の水博士に引き取られたアトムは人間と一緒に学校に通い情操教育を受け成長していきます。

日本人はその後も、人間のように感情を持つロボットのアニメやドラマを作り続けていて、最近は飲食店でもロボットが料理を運んでくれるようになり、かなり進化してきています。
でも人間のように感情を持ち友達になれるロボットは残念ながら、まだ登場していません。

空飛ぶ車

鉄腕アトムの他、手塚治虫さんが描いた未来では必ずと言ってよいほど出現するのが「空飛ぶ車」です。

アトムが住む21世紀の世界は、チューブ型の高速道路がビルの間を縫うように巡らされていて、空飛ぶ車が行き交っていましたよね。

牛車で移動していた平安時代や、馬や人力車などありましたが、人類は基本は徒歩です。
それが汽車が発明され、飛行機が飛び、自動車も普及してきて…。
20世紀初頭に人類は今まで経験していない程の進化を遂げましたから、21世紀には当然車は飛んでいるだろうと予想したのでしょうね。

実は空飛ぶ車に関しては、官民一体となって研究開発や、実用化を見据えた法整備が行われているようです!

ただ安全性や軽量化など課題はとても多く、実用化にはまだ時間がかかりそうですね。
安定した飛行能力は当然として、常時通信機能や万が一の際に落下などを防ぐバックアップ機能や着陸支援機能も求められています。

また初期導入段階では、場所を選ばず離発着可能な環境の構築は難しく、ヘリポートのような一定の離発着場が必要になるのではないかと思われますし、充電ステーションなども考えなければなりません。

技術的には可能でも、数多くの課題を抱える空飛ぶ車です。
でもそう遠くない未来には、実用化されるのではないでしょうか。

クローン人間

手塚治虫さんのライフワーク「火の鳥」では、様々な過去や未来が描かれました。
中でも「生命編」のインパクトは強かったですね。
設定は2155年です。
テレビプロデューサーの主人公は、視聴率をとるためには何でもするような人物でした。
クローン動物を使ったハンター番組の視聴率が落ちてきたため、なんと人間のクローンをつくることを思いつきます。

南米のアンデスに行って案内人の男のクローンを作ろうとしますが、自分のクローンが出来てしまったのでした。
自分自身もクローン人間と間違われ、狩られる側になってしまいます。
出会った少女と共に逃亡生活を続け、自分の愚かさを悔いるようになっていく物語です。
クローンであっても、人間だしそれぞれ感情があるのに、狩る人間たち。
そしてそれを喜ぶ視聴者たち…。
人間の愚かさや残酷さを描いたリアルな作品で、本当に起こりそうで怖い話です。
こんな未来は訪れないように願いたいですね!

まとめ

今回は「天才漫画家!手塚治虫が予想した未来はどんな世界だった!?」についてご紹介しました。
手塚治虫さんが予想した未来はまだ訪れませんが、ロボットや車は大きく進化していて、そう遠くない未来に実現するかもしれません。
楽しみにしたいですね!

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