古代の性

八百万の神と呼ばれるほど神様が多い日本では、女性の神様が多いです。
その中でも高天原を統べ、皇室の祖ともされる天照大神は女神とされていました。
弟の須佐之男命が高天原で乱暴を働いたため、天照大神は天野岩戸に隠れてしまいます。
するとこの世は闇となり、様々な災いが起こったためになんとか天照大神を天野岩戸から出そうと画策しました。
アメノウズメは踊り盛り上げて、神々が喝采を送ると岩戸の前で乳房を露出させ、更に腰の布を解いて女性器まで露出させて、天照大神をおびきだす役割を担ったのです。

縄文時代のセックスは乱交が一般的であったと言われています。
他人のセックスを見る機会に恵まれて(?)いたので、性技を磨くことも出来たために性生活はかなり充実していたと言われていました。
祭りの起源も乱交だという説もありますので、アメノウズメの裸踊りもそんな性事情を暗示しているのかもしれません。
江戸の男は性急
江戸時代の浮世絵には、性器が描かれているものが多いです。
現代では女性への愛撫は胸から、だんだん下に向かっていくという愛撫が一般的ですが、江戸時代は胸はセックスシンボルとして、あまり重要視されていませんでした。
江戸の男性は、いきなり性器に関心が向かったようです。
性器も愛撫にはあまり時間をかけず、とにかく挿入して回数をこなすということが重要視されていました。
また着衣のままで事に及ぶことが一般的だったので、全裸でお互いの肌の温もりを確かめながら…ということはあまりありませんでした。
洋服と違って、脱ぎ着が大変ということも関係しているのかもしれません。
素早く、回数もこなすということで、男性は体力が必要です。
また女性は愛撫もそこそこに、挿入となりますと経験が少ない内は痛みの方が大きくなってしまいそうでうよね。
そのためなのか、庶民に関しては江戸時代に処女性は求められず、経験豊富であればあるほど理想とされたようです。
春画など性文化が花開いていたように思われますが、江戸時代のセックス事情は淡泊だったようですね。
青姦は当たり前だった?
沢口靖子さんが主演したNHK連続テレビ小説「澪つくし」は、大正末期から太平洋戦争までが舞台となっています。
そんな「澪つくし」のドラマ内では、何度か野外セックスを連想させるシーンがありました。
お祭りの日に入銚の明石家さんまさん演ずる使用人と、同じく若い女性の使用人がことに及んでいたり、沢口靖子さんの義弟が幼馴染の女性とことに及ぼうとすることもありましたね。
古代はもちろん、江戸時代、そして近代まで野外セックスは割と普通に行われてきたのでしょう。
住宅事情の影響もあるのでしょうね。
また着衣でのセックスが一般的でしたから、手早く出来ますし誰かに見られても誤魔化しが効いたのかもしれません。
時代と共に常識が変わるのは、性文化も同じですね。
家族がたくさんいる中では、さすがに出来ませんから野外で…という流れになるのもわかります。
まとめ
今回は「歴史の中の日本の性」についてご紹介しました。
種の保存に欠かせない性行為は、古今東西関わらず人々の大きな関心事ですよね。
今後も時代の移り変わりで、性の常識は変わっていくのかもしれませんね。