フベルト
地動説を研究し、異端者として捕まっていた学者。改心したと嘘をついてポトツキに引き取られたが、出所時に出会ったラファウと共に天文の観測を続けていた。しかし、ノヴァクにバレ、火あぶりに処された。ノヴァクに研究がバレた際、自身の研究資料をラファウに託した。
ポトツキ
ラファウの義父。ラファウが地動説の研究をしていることを知りながら黙認していた。しかし、以前、地動説を研究して捕まったことがあるため、異端を黙認していたことがバレると火あぶりになるとノヴァクに脅され、ラファウが地動説の研究をしていたことを密告する。
ヨレンタ
天文研究助手。宇宙論の大家の施設に入れたが、「女だから」という理由で満足に研究をさせてもらえずに絶望している。バデーニが出題した難問を解くなど、施設でも有数の頭脳をもつ。コルベの助手。
ノヴァク
元傭兵の異端審問官。常にけだるげな態度をとっている。ヨレンタの父だが、娘が天文学から宇宙論の世界を研究していることは知らない。地動説を掲げる研究者たちを執拗に追い詰める。
マンガ「チ。-地球の運動について-」の見どころ
「チ。」とは地動説のこと。タイトルの句点「。」に円弧がかかっているのがとても秀逸なタイトルロゴです。
読み進むとわかりますが、一貫して出てくるキャラクターはほぼいません(異端審問官のノヴァクだけは例外)。この作品の主人公は、地球が太陽の周りをまわりなおかつ自転しているという「地動説」の素になった研究資料とその口伝、そしてそれを次代に伝えていく人々。地動説を唱えたコペルニクスにつながる、研究をしていた人々です(ちなみに、コペルニクスは出てきません)。産業革命直前の、キリスト教(今作ではC教)が学問全般に権勢をふるっていた時代において、それを否定する研究をすることの意味と、それでも真実を知りたいと願い、知識を求め、血を流し処刑されてもなお、考えることを止めない人々の熱い、ほとばしるような渇望が画面からあふれます。タイトルが地動説の「地」ではなくカタカナの「チ」でなければならない理由が、ここにあるのです。
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動かせ 歴史を 心を 運命を ――星を。 舞台は15世紀のヨーロッパ。異端思想がガンガン火あぶりに処せられていた時代。主人公の神童・ラファウは飛び級で入学する予定の大学において、当時一番重要とされていた神学の専攻を皆に期待されていた。合理性を最も重んじるラファウにとってもそれは当然の選択であり、合理性に従っている限り世界は“チョロい”はずだった。しかし、ある日ラファウの元に現れた謎の男が研究していたのは、異端思想ド真ン中の「ある真理」だった―― 命を捨てても曲げられない信念があるか? 世界を敵に回しても貫きたい美学はあるか? アツい人間を描かせたら敵ナシの『ひゃくえむ。』魚豊が描く、歴史上最もアツい人々の物語!! ページを捲るたび血が沸き立つのを感じるはず。面白い漫画を読む喜びに打ち震えろ!!
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