モスバーガー50年の歴史 1972年3月12日 創業
モスバーガー生みの親は、元証券マンの
櫻田 慧(さくらだ さとし)氏。
大学卒業後 証券会社に勤めた後、
「どうせ仕事をするなら感謝される仕事がしたい。」
「仲間とともに同じ目標に向かって成長できる組織を作りたい。」
という想いで仲間と共にハンバーガーショップを設立。
その際 参考にされたのが櫻田氏が証券マン時代に駐在していたロサンゼルスのハンバーガーショップTommy’s
仲間と共にビジネスについての夢や理想を語り合いハンバーガーショップ設立に情熱を燃やす櫻田氏でしたが、現実は厳しく資金面での壁が立ちはだかります。
銀行に融資を申し込むも相手にされず、友人、知人から借金する事に。
この時、先輩からかけられた「君なら石にかじりついてでも頑張るに違いない。」という言葉に勇気づけられたという事です。
資金の目処が立つと、「Tommy’s」で修行させてもらう為に仲間と共に渡米。
「Tommy’s」ではハンバーガーを作るノウハウを惜しむことなく教えてもらえたそうです。
そうして資金の大半を商品開発に使い、まずは実験的に東武東上線成増駅の成増名店街地下ジューススタンド跡地で「モスバーガー」を発売。
1972年3月12日 東京都板橋区の東武東上線成増駅南口に1号店(成増店)をオープン
当初はたった2.8坪の小さな店舗でしたが、「高いコストをかけてでも商品の味の向上を徹底させる」という経営理念と、資金不足で宣伝力がないため口コミに大きく期待をかけていたこともあり高級化路線にうって出ました。
「満腹の状態で食べても美味しいと感じられる商品こそが本当に美味しい食べ物である」
という櫻田社長のポリシーの元 新開発メニューの試作品を試食する際は必ず満腹の状態で試食されていたそうです。
「本当においしいと思えるハンバーガーを日本でつくりたい。」信念の証ですね。
1973年5月 「テリヤキバーガー」発売
モス誕生から2年後の1973年 日本のハンバーガーチェーンで初めテリヤキバーガーを発売。
今では和風ハンバーガーの代表格でモスの定番になっていますが、発売当初は売れなかったようです。
当時の「テリヤキ」という言葉は一般的に魚料理の「照り焼き」がイメージされた為 敬遠されたのです。
そんな苦しい状況の中、女子高生達 若者が「美味しい」と評価し「テリヤキバーガー」の存在が口コミで広がっていきました。
この時、女子高生の提案により高校の文化祭で「テリヤキバーガー」を無料で配るという企業努力もされています。
ちなみに、テリヤキソースの隠し味は「味噌」だそうです。
同年、愛知県にフランチャイズ1号店「新瑞店」をオープン。
1976年10月 50店舗目「コザ店」(沖縄県)オープン
1979年1月 100店舗目「小豆島店」(香川県、現存せず)オープン
1986年6月 全国47都道府県への出店達成 外食産業において初の快挙!
現在、日本国内のハンバーガーフランチャイズ店でのシェアは、日本マクドナルドに次いで第2位。
店舗数はモスグループ総計で「1,728店舗」となっています。(2022年7月31日現在 モス公式)
1987年12月 モスライスバーガー発売
「日本人の主食であるお米を使って、何か商品ができないだろうか?」
この発想がモスのライスバーガー誕生のきっかけです。
パンの代わりにお米を使う事で日本人の口に合う具材のバリエーションが広がるという利点がある一方、お米のバーガーを作るというノウハウが世界中探しても存在しなかったのです。
具材をしっかり挟み込む為には、型崩れしないライスプレートを作らなければいけません。
苦心の末 たどり着いたのが「焼きおにぎり」
醤油を塗り焼いたライスプレートは香ばしく、そのままでも美味しいのです。
こうして日本の良さが詰まった初代モスライスバーガーは話題を呼び、具材を変え進化しながら今や定番商品となっています。
1992年9月 モスチキン発売
モスチキンは胸肉に手羽元を残した部分を使用。
醤油ベースのオリジナルのたれに漬け込み、米粉入りの衣を使用しているのでカリカリとした和風味に仕上がっていて、人気商品になっていますね。
モス公式のネット注文で「冷凍モスチキン」が販売されていますよ。
モスバーガーは創業当時から一環して「日本人の口に合う美味しいハンバーガ作り」を目ざし、同時に安心・安全な物へこだわってこられています。
外国産野菜の残留農薬の問題等が頻発して「安いだけではダメ、安心して食べられる安全で安いものがいい」という消費者の意識が高まる以前から、減農薬や有機栽培の野菜を積極的に取り入れています。
モスの生野菜は国産 農業の活性化にも貢献
モスバーガーでは農薬や化学肥料を削減する姿勢をもつ農家の野菜を使用し、農家と協力して残留農薬の削減への取り組みが行われているようです。
※天候などの調達具合によっては一般の野菜が使用されています。
モスのシャキシャキレタスの秘密
モスバーガーと言えばシャキシャキのレタスも印象的ですよね。
野菜作りにこだわった協力農家から届いた新鮮さにプラス一手間かけてあるようです。
4℃の冷水で1枚1枚ていねいに洗う。
何度も繰り返し試した結果、最高のシャキシャキ感を生み出すのは、ジャスト「4℃」だそうです。
ここにも、モスのこだわりが・・・
モス(MOS)の由来
MはMOUNTAIN(山)
OはOCEAN(海)
SはSUN(太陽)
「山のように気高く堂々と、海のように深く広い心で、太陽のように燃え尽きることのない情熱をもって」という想いが込められています。
ちなみに、「マクドナルド」の由来は、
創業者「リチャード・マクドナルド」「モーリス・マクドナルド」兄弟の名前からつけられています。
進化し続けるモス フレンチフライポテトも変わった?
パテもバンズもソースも商品開発が進み進化し続けるモスバーガーですが、フレンチフライポテトも昔と変わりましたよね?
ミドルエッジ世代の方なら記憶にあるでしょうか?
モスのポテトといえば昔は三日月型の皮付き(ウェッジカット)でしたが、いつからか今の形に変わり残念です・・・。
フライドポテトはマクドのような細い派と太い派に分かれますが、じゃが芋のホクホク感を味わえるモスのポテトが好きでした。
何でこうなったか?ご存じの方おられませんか~~。
そんなモスのポテトが又々進化して?お菓子になっています。
食を通じて人を幸せにすること♡3月12日はモスの日
1972年3月12日にモスバーガーが誕生し今年で50歳。
「感謝される仕事をしよう」という創業時の心を忘れず毎年3月12日を「モスの日」とし、感謝の気持ちを形に~ということで1997年から先着で来店者にプレゼントをされています。
2021年までは、栽培セットや種など植物に関するものでしたが、50周年の今年は「50周年ミニノート」でした。
数あるハンバーガーショップの中で好みが分かれるところですが、あなたはどこ派ですか?
最後までおつき合い頂きありがとうございました。