ナタリー・ドロン
美男美女の夫婦と言われて真っ先に思い浮かぶのがアラン・ドロンとナタリー・ドロン。こんな美人の奥さんをもらったらどんな気分なのだろう?と思うと同時に、これだけの美男子と結婚するってあり得ない!と思わせるカップルです。
それにしてもナタリー・ドロン、キレイですよねぇ。美女という言葉がこれほどピッタリくる人はいないんじゃないかと思います。
本名はフランシーヌ・カノヴァ。フランシーヌですよ、フランシーヌ。なんかイメージにピッタリの名前ではないですか?

ナタリードロン
ナタリー・ドロンにとって(アラン・ドロンにとってもですが)アラン・ドロンとの結婚は初婚ではありません。実は19歳の時に保険代理業者の男性と結婚してるんですよね。この保険代理業者の男性が美男子であったかどうかは分かりませんが、3年後には早々に離婚。
「私は保険代理業者の妻で満足できるような女じゃないのよ」と思ったかどうかは分かりませんが3年後には離婚。意思が強そうな感じしますもんねぇ。そこがまたイイんですよね!
アラン・ドロンとの出会いは離婚した年、ナタリー・ドロン22歳の時です。若いなぁ。
サムライ
世紀の美男美女カップルが誕生したのは1963年。2人は出会って早々に恋に落ちたと言われています。
当時のナタリー・ドロンはナタリー・バルテルミーの名でモデル兼カメラマンとして活動していたもののアラン・ドロンと比べれば、それほど注目されていた存在ではありません。
なんと言っても当時のアラン・ドロンと言えば「ハンサム」の代名詞。フランスに留まらず世界的な大スターでしたからね。

ナタリー&アラン・ドロン
ナタリー・ドロンの存在が広く知られるようになるのは1967年にアラン・ドロンと共演した映画「サムライ」でしょう。
「サムライ」は、ナタリー・ドロンにとって映画初出演作品です。

サムライ
監督はフレンチフィルムノワールの名匠ジャン=ピエール・メルビル。サムライというタイトルではありますが、別に侍が出てくるわけではありません。ましてや時代劇などでは毛頭ないです。
「サムライの孤独ほど深いものはない。さらに深い孤独があるとすれば、ジャングルに生きる虎のそれだけだ。」といことで、他人を一切寄せつけずに自分のスタイルを貫き通して死んでいく殺し屋を日本の侍のイメージとダブらせた演出で、一般的に傑作との評価をを得ている非常にクールな作品です。
ナタリー・ドロンのファンにとっては注目のデビュー作なわけですが、名作と言われるだけあって、この作品は出演者がみんなイイんですよね。もちろんナタリー・ドロンは魅力的です。
個人教授
ナタリー・ドロンの代表作。それが泣く子も黙る「個人教授」です。
ナタリー・ドロンにとって2作目の出演映画ですね。これまた名作の誉れ高い作品で、ほろ苦く切ない恋を綴った青春ラブロマンス映画となっています。

個人教授
高校生の少年が年上の女性に恋をするという黄金のラブストーリー。この手の物語には、昭和の男だったら誰でも例外なく憧れるもんですよ。
「個人教授」、タイトルがまたイイ。グッときます。因みに原題は「La leçon particulière」。Google 翻訳で訳すと「プライベートレッスン」ってことになります。そのまんまだ。だからって「プライベートレッスン」だと1981年公開のシルビア・クリステル主演のもの(これもイイですが)と被ってしまいますね。
いや「個人教授」でイイと思います。この邦題は素晴らしい!
本作によってナタリー・ドロンは多くの男性を虜にしました。男だったらこの映画を一生手元に置いておきたいと思うのも当然の名作と言えるでしょう。!
で、そんな男たちを狂喜乱舞させたのが2010年に発売させたDVD「個人教授」スペシャルコレクターズセットです。何と言っても嬉しいのが16ページに及ぶ豪華ブックレットが付いているのですよ。これだけのために買っても良いとさえ思います。

個人教授
ナタリー・ドロンの美しさを堪能するのならやはり「個人教授」でしょう。これしかないです。
で、「個人教授」はここで終わらず、ファンにとっては実にありがたい「新・個人教授」が後に公開されます。
新・個人教授
「個人教授」の公開後、「姉妹」「八点鐘が鳴るとき」「もういちど愛して」「フランコ・ネロとナタリー・ドロンのサタンの誘惑」「青ひげ」と出演作が毎年公開されましたが、僕らが待ち焦がれているのはそれじゃない。
いえ、どれも観たら観たで面白い映画ですが、どこかにモヤモヤしたものが残ってしまう。そう、なんか悔しい。そんな男どもを納得させる作品が1973年、ついに公開させます。
それが「新・個人教授新」なのですよ。

新・個人教授
ただね…5年後。「個人教授」から5年後です。
「個人教授」のヒットを受けて製作されたにしてはインターバルが長いように思えますよね。
それもそのはず原題は「Vous intéressez-vous à la chose?」。え?「プライベートレッスン」じゃないの!それならばと、例によってGoogle 翻訳で訳してみたところ、「そのことに興味がありますか?」。
「そのことに興味がありますか?」だって?!あるある、そのことに興味あるあると、そのことが何のことなのか分かりもしないでパブロフの犬状態になってしまう野郎どもは数え切れないかと思います。ナタリー・ドロン恐るべし!
まぁ、タイトルから察しが付くように「個人教授」とは関係ない…。「個人教授」から5年後の公開というのも納得です。
で、問題はストーリーなわけですが、以下のようになっております。
う~ん、いいですねぇ。思わず、あるある、そのことに興味あるあると口に出してしまいそうです。この甘酸っぱい感じはまさに個人教授。「新・個人教授」の邦題に相応しい内容を持っていると言っていいでしょう。
しかも、最後のとこ。「ナタリー・ドロンが成熟した肢体を惜しげもなく披露するラブシーンの数々」ときたもんだ!そりゃ、まさに必見ですよね。
その後ナタリー・ドロンは5本の映画に出ただけで女優としてのキャリアを終えています。残念です。「新」の後には「続・個人教授」とか「個人教授4」とか「その後の個人教授」とかをバンバン出してほしかった。
返す返すも残念です。残念ではありますが、ナタリー・ドロンの美しさは新旧の「個人教授」の中に永遠に閉じ込められているわけですから、それで良しとすることにしましょう。