1973年公開の日本映画「日本沈没」
『日本沈没』は、1973年に公開された日本の映画です。原作は1972年発表の小松左京の同名のSF小説。
監督は、のちに「八甲田山」を撮る森谷司郎。特撮監督を中野昭慶、脚本を橋本忍が務めました。森谷司郎と橋本忍は、どちらも黒澤組にいたベテランです。
配役は小林桂樹、丹波哲郎、藤岡弘、いしだあゆみなど。製作期間が4カ月と比較的短期だったにもかかわらず、書籍とのメディアミックスに加え、そのセンセーショナルな内容から話題を呼び、配給収入16億4000万円を挙げ、大ヒット作となりました。
2006年にリメイクが、1974年と2021年にはテレビドラマが製作されています。
日本沈没
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映画「日本沈没」のあらすじ
深海潜水艦・わだつみのなかで日本海溝の異変に気づいた小野寺と田所博士。二人は政界・財界のトップによる“D計画”のために働くことになり、綿密な調査の上、恐るべき推測に到達する。日本列島が海に沈もうとしているのだ……。
映画「日本沈没」の見どころ
日本が沈みつつあることをわかってもらうための芝居も、なんとかしたいと多くの人間を説得して回るシーンも、小林桂樹演じる田所博士の演技に凄みを感じます。人々の動きや言葉が重厚で、本気で演技している、とこちらに思わせる迫力があります。そして特撮のすごさ。CGなどない時代に作られた特撮は、火の出方、建物の倒れ方などをすべて工学的に考慮したうえでセッティングされており、特撮の場面だけでも十分な見ごたえがあります。
何度も映像化、メディア化された作品ですが、どれか1本をみるならこれ。必見です。
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