元気に一、二
おかあさんといっしょは1959年に放送スタート。初代の体操「 元気に一、二」が始まったのは1966年です。「元気に一、二」は元々「うたのえほん」という番組で1961年から行われていたのですが、1966年におかあさんといっしょと統合し、番組内の一コーナーとなります。「 元気に一、二」は1969年まで行われていました。
担当したのは初代体操のおにいさん砂川啓介さんです。ちなみに、砂川さんの奥様は、初代ドラえもんの声優でおなじみ大山のぶ代さんです。砂川さんがたいそうのおにいさんをしていたころ、人形劇の声優も担当されていました。
1963年から1967年までは佐久間俊直さん、1967年から1969年までは岡田祥造さんも一緒に体操をしていました。この頃はたいそうのおにいさん2人体制だったんですね。
また1963年から1696年まで土曜日限定で「おもちゃのラッパ」という体操を行っていました。
ジャンポンポン
1969年から1974年までの体操は「ジャンポンポン」。
1969年から1971年までは向井忠義さんと小西幸男さん。
1971年から1973年までは向井忠義さんと輪島直幸さん。
1973年から1974年までは輪島直幸さんと川原洋一郎さんが担当されていましたよ。
地球をどんどん
1974年から1979年までは「地球をどんどん」。その後、1979年4月から1983年3月までは「どんどんどん」という番組で土曜日のみ行われていました。
歌はこおろぎ'73さんが歌っています。輪島直幸さん、瀬戸口清文さん、米田和正さん、一城みゆ希さん、猪浦宏昌さんが担当されていました。
1977年から1979年までは「ようじ体操・スイッチオン」も同時進行されていました。こちらは二代目うたのおにいさんでもある水木一郎さんが歌っていました。担当されたのは瀬戸口清文さん、米田和正さん、一城みゆ希さん。
1979年度「パラランたいそう」は最も短く1年で終了。
1980年度は「コケコッコたいそう part 1」。1981年度は少しアレンジした「コケッコッコたいそう part 2」が行われていました。これまで体操のお兄さんは数人体制で下が「コケコッコーたいそう」から1人体制に変わっています。
この時代は体操が安定していなかったんですね。
ぞうさんのあくび
1982年からは「ぞうさんのあくび」。1996年まで14年間も行われ、2022年現在、「おかあさんといっしょ」の体操の中で最長期間行われていました。1986年以降は局のアレンジが少し変わっています。
筆者もこの世代でした。特に覚えているつもりはなかったのですが、「おかあさんといっしょ」の60周年記念番組で見た時に体操を結構覚えていることにびっくりしました(タイトルさえもよく覚えていなかったのに!)
担当されたのは瀬戸口清文さん、天野勝弘さん、佐藤弘道さん。自分の時代の体操なのに大人になってから知った佐藤弘道さんも担当されているとはびっくりでした。さすが最長の体操ですね。
あ・い・うー
1996年から2005年までは「あ・い・うー」。佐藤弘道さんが担当しました。この頃から体操のお兄さんが変わると体操も変わるというシステムになってきていますね。
1996年度の最初は振りが異なっていて、中盤から現在の振りが確立していきました。途中で振りが変わって子供たちは混乱しなかったのでしょうかね。
1999年の4月には番組の中盤で行われていましたが、1カ月ほどで終盤に戻りました。やはり体操→エンディングというイメージがありますもんね。
ぱわわぷたいそう
2005年から2014年まで9年間おこなわれていたのは「ぱわわぷたいそう」。体操の楽曲は途中でテンポがゆっくりになったりすることが多いのですが、この曲は最初から最後までテンポが変わりません。体でじゃんけんを表現し、最後は実際にじゃんけんをします。
担当したのはよしお兄さんこと小林よしひささん。
元プロ野球選手の和田一浩さんが西武ライオンズに所属しているときにこの曲を入場局にしていたことがあります。
ブンバ・ボーン!

2014年から2019年までは「ブンバ・ボーン!」。担当したのは、ぱわわぷたいそうに引き続き、小林よしひささん。在任期間が長いので途中で体操が変わっているんですね。
今まで体操は実際におにいさんや子供たちが体操する映像が流れていましたが、こちらの体操は中盤で歌詞にそったアニメーションが流れていました。特別編成の時は小林さんが世界中で体操を踊るビデオクリップが流れることもありました。世界の映像は合成もあれば、実際に現地で踊っている体操もありましたよ。
からだ☆ダンダン

2019年4月から現在まで行われているのは「からだ☆ダンダン」。担当するのは福尾誠さんと秋元杏月さん。身体表現のおねえさんが廃止され、初代体操のおねえさんとして秋元さんが就任したので男女2人で行われています。体操にも身体表現の要素を含んでいます。週替わりで出だしの合図などを交代で行っています。
2020年度から新型コロナウイルスの影響で子供たちがスタジオに集まれなくなったため、ビデオクリップバージョンが流れたり、うたのおにいさん、おねえさんや人形劇のキャラクターが一緒に踊ったり、視聴者からの寄せられた子供たちの映像が流れたりしています。
「すわって からだ☆ダンダン」という座位バージョンもあり、土曜日のみ視聴者参加で「すわって」バージョンが行われています。
おかあさんといっしょの体操といえば子供たちと一緒に行うのが当たり前だったので、早くスタジオに子供たちが集まれるようになるといいなと思います。