キーファー・サザーランド
キーファー・サザーランド(Kiefer Sutherland)は、1966年12月21日生まれの俳優・歌手・映画監督です。父は名優のドナルド・サザーランド、母は女優のシャーリー・ダグラス。そして母方の祖父は「カナダ医療の父」として国民から広く尊敬された政治家トミー・ダグラス。
『スタンド・バイ・ミー』で大注目!

両親が俳優という恵まれた環境のもとで子役からキャリアをスタートさせたキーファー。本格的な映画デビューは1983年のことでした。そして1986年、映画『スタンド・バイ・ミー』で一躍注目されるのです。彼はこの作品で不良グループのリーダー「エース・メリル」を好演し、一気に人気俳優へ!しかしその後はヒット作に恵まれず、長い間不遇の時代を過ごしました。
ターニングポイントは『24』

そんなキーファーが再び世界中から注目されることになったのは、日本でも大ヒットを記録したテレビドラマ『24』です。現実世界とドラマの時間軸がリアルタイムで繋がる斬新なアイディアとスリリングなストーリー展開に引き込まれた人も多かったことでしょう。海外ドラマファンだけでなく一般視聴者層をも取り込んだその人気はまさに社会現象でしたよね。そして主人公「ジャック・バウアー」はキーファーの新たな代名詞となりました。
ジェームズ・スペイダー

ジェームズ・スペイダー(James Spader)は、1960年2月7日生まれ ボストン出身の俳優です。若い頃は青春スター「ブラット・パック」の一員としてアイドル的な役割を果たしました。しかしキラキラとしたヒーローではなくヒール役を演じることが定番であり、当時の青春映画の悪役といえば彼を思い出す人も多いはず!特に『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角』のステッフ役で広く知られています。
アイドルから演技派俳優へ

そんなジェームズをアイドルから一躍演技派俳優へと引き上げたのは、「カンヌ国際映画祭」で主演男優賞を受賞したスティーブン・ソダーバーグ監督によるインディペンデント映画『セックスと嘘とビデオテープ』(1989年)でした。その後も多くの映画作品に参加しています。
テレビ界でなお輝く

しかしそんなジェームズのキャリアをさらに輝かせたのは映画界ではなくテレビ界でした。2000年代に入ると本格的に活躍の場をテレビドラマへとシフト。『ザ・プラクティス ボストン弁護士ファイル』ではファイナルシーズンから登場したキャラクターでありながら、いきなり「プライムタイム・エミー賞」を受賞したほか、同作のスピンオフ作品『ボストン・リーガル』では主人公に抜擢され人気ドラマへと成長させました。
そして現在は2013年から続く犯罪サスペンス『THE BLACKLIST/ブラックリスト』にて、主人公のレイモンド・レディントンを好演し、安定した人気を誇っています。日本では地上波のほか、主に海外ドラマ専門チャンネルなどで放送中!海外ドラマファンにはお馴染みの顔ですよね。
クレア・デインズ

クレア・デインズ(Claire Danes)は、1979年4月12日生まれニューヨーク・マンハッタン出身の女優です。「アクターズ・スタジオ」で演技を学び、『若草物語』(1994年)で映画デビューしました。同年、NHKでも放送されたテレビシリーズ『アンジェラ 15歳の日々』に主演し、いきなり「ゴールデングローブ賞」主演女優を受賞したことで一躍注目の的に!
レオ様と共に世界的なアイドル女優へ

そしてクレア・デインズの人気を確立したのが、レオナルド・ディカプリオと共演し大ヒットを記録した『ロミオ+ジュリエット』(1996年)です。クレアは同作でヒロインのジュリエット役を好演し、一躍アイドル的な存在に。この映画の成功により彼女は世界的な知名度を獲得し、ハリウッドスターの仲間入りを果たしました。その後も『レインメーカー』や『めぐりあう時間たち』『ターミネーター3』などヒット作が続きます。
しかし2004年からスタートさせた俳優ビリー・クラダップとの交際がスキャンダルへと発展。この2人の交際は、当時妊娠中だったクラダップの恋人メアリー=ルイーズ・パーカーとの関係を投げ出す形で始まったことから連日ゴシップ誌を賑わせ、それまで清純派のイメージが強かったクレアの女優人生にも大きな影響を及ぼすこととなりました。
スキャンダルをバネに新たな挑戦

そんな崖っぷちだったクレア・デインズのキャリアを救ったのがテレビ映画『テンプル・グランディン 自閉症とともに』(2010年)です。この作品で彼女は、実在する自閉症の動物学者テンプル・グランディンを演じ、「エミー賞」と「ゴールデングローブ賞」の両方で主演女優賞を獲得。そして2011年より2020年まで全8シリーズ続いたテレビドラマ『HOMELAND/ホームランド』にて見事キャリアを回復させました。日本ではケーブルテレビをはじめ「Netflix」や「Hulu」でも配信されています。
現在ハリウッドスターのテレビ進出が止まらない。もしかするとクレアはそんな流行りの先駆けだったのかもしれませんね。
マーティン・シーン

マーティン・シーン(Martin Sheen)は、1940年8月3日生まれオハイオ州デイトン出身の俳優です。息子のエミリオ・エステベス、チャーリー・シーンも俳優。フランシス・フォード・コッポラによる戦争映画『地獄の黙示録』(1979年)にてウィラード大尉を演じ一躍有名になりました。
大統領が当たり役!

しかし『地獄の黙示録』でトップ俳優となりながらも、その後は長い間ヒット作に恵まれなかったマーティン・シーン。そんな彼が再び脚光を浴びたのが、日本でもNHKのBS2で放送された政治ドラマ『ザ・ホワイトハウス』です。同作でシーンは主人公のアメリカ合衆国大統領、ジェド・バートレットを約7年間好演し「ゴールデングローブ賞」をはじめ数々の栄光に輝きました。
サリー・フィールド

サリー・フィールド(Sally Field)は、1946年11月6日生まれカリフォルニア州パサディナ出身の女優・映画プロデューサー・監督です。母親は女優のマーガレット・フィールド。長男は「ハンガー・ゲーム FINAL」シリーズや『トップガン マーヴェリック』の脚本家ピーター・クレイグ。
1960年代半ばから70年代頃まではテレビドラマでキャリアを重ね、その後映画界へ。1979年の『ノーマ・レイ』、1984年の『プレイス・イン・ザ・ハート』でこれまでに2度「アカデミー主演女優賞」を受賞している実力派です。
2つのフィールドで活躍するオスカー女優!

オスカー女優となってからもその勢いは衰えることを知らず、『パンチライン』や『マグノリアの花たち』『フォレスト・ガンプ/一期一会』など様々なジャンルの作品に参加。中でも『ミセス・ダウト』のミランダ役は新鮮でした。

2000年代に入ると日本でも放送された『ER緊急救命室』へのゲスト出演を皮切りに、すっかり離れていたテレビドラマにも復帰。2006年からは好評を博した人気ドラマシリーズ『ブラザーズ&シスターズ』に「アリー my Love」のキャリスタ・フロックハートと共に主演し、全5シーズン・109話に出演しました。
「映画界」と「テレビ界」という異なる2つのフィールドをこんなにも自由に垣根無く行き来している女優はサリー・フィールド以外にそう多くはありません。近年では「アメイジング・スパイダーマン」シリーズのメイおばさん役や、スティーヴン・スピルバーグ監督の『リンカーン』ではリンカーンの妻メアリー・トッドを好演。またNetflixをはじめとする配信ドラマにも積極的に参加するなど、常に第一線で活躍している名女優です。今ではすっかり映画ファン・ドラマファンの両方でお馴染みの顔となりましたよね。