向かうところ敵なし!最強主人公

最強アスリート主人公といえば、やはり「キャプテン翼」の大空翼ではないでしょうか。産まれた時からサッカーボールがそばにいればご機嫌というほどのサッカー好き。幼い頃から「ボールは友達」として親しんできました。小学校時代は周りでサッカーが普及しておらず、チームに所属することができなかったので、実力がありながら無名でした。
小学6年生の時にサッカー王国である静岡県・南葛市に引っ越ししたところから物語は始まります。最初はサッカーの名門校に転向するはずだったのですが、ひょんなことから効率の南葛小に転校。名門校と互角に戦います。いきなり天才的な才能でチームを引っ張っていくんですね。
小学校卒業後はブラジルに留学する予定だったのですが、日本に残り南葛市立南葛中学校に進学。1年生から司令塔として活躍し、全国大会で三連覇をします。(三年次は二チーム同時優勝)
中学でジュニアユースとして活躍し、その後サンパウロFCに所属し、18歳の時にはブラジルの全国大会で優勝。20歳の時にはFCバルセロナに所属してスペインリーグで優勝。という経歴の持ち主です。
途中けがなどはあるものの、どうしても倒せない強敵などはいない、最強主人公ですよね。「ドラゴンボール」の孫悟空や、「ワンピース」のルフィのような、誰にも負けない強さです。
他に、敵なしの最強主人公というと「テニスの王子様」の越前リョーマがいます。
日本人ですが、アメリカ出身でアメリカジュニア大会で4連続優勝という経験を持って日本に帰国。青春学園中等部に入学します。ズバぬけたテニスセンスがあり、青学のルーキーとして注目を集めます。
リョーマがこれだけ強くなったのは「サムライ南次郎」と呼ばれた父を倒すことを目的にテニスをしてきたから。その目標を達成した後は青学の柱になることに闘志を燃やします。公式戦で負けなしという実力を発揮しました。その後またアメリカに戻っていきます。
「新テニスの王子様」ではU-17日本代表に選ばれ、ワールドカップに出場しました。
どちらも幼少期からずっとスポーツをしていて才能あふれる主人公ですが、翼はフレンドリーなのに対し、リョーマは目つきが鋭くクールで印象は全然違いますね。
主人公は強いけど環境に恵まれないというパターンも

同じように主人公に実力がありながらも、環境に恵まれないパターンも。
「H2」の国見比呂は、中学時代から剛速球で地区大会二連覇をした実力派投手。なのですが、「3カ月で確実にひじが壊れる」と診断され、きっぱり野球をやめて野球のない千川高校に入学します。ですが入ってみると千川高校には野球愛好会がありました。
その後、比呂を診断した医者が無免許のヤブ医者だったことが判明。別の医者で診てもらったところ、診断の間違いが判明します。
野球の名門校に転校するという手もあったのですが、何もないところから這い上がる方がかっこいいという理由で千川高校に残ります。
そしてまずは愛好会を野球部に。そして甲子園を目指します。高校1年で野球部をつくり、高校2年の時には甲子園に出場。それでも最初は無名の選手だと思われているので、ライバル校と比べて扱いがひどいんですよね。
甲子園に出場が決まってもまぐれで優勝したような言い方をされていたのですが、印象に残るプレーをして甲子園を去ります。そして翌年は春の選抜に出場し、優勝。夏も甲子園に出場します。
初心者なのに強い!天才主人公

少年誌のスポーツ漫画で結構多いのは初心者が才能を開花させていくというパターン。
有名なのは「SLAM DUNK」の桜木花道ですね。
桜木花道は中学時代はケンカに明け暮れる不良でした。ですが恋愛に憧れていて告白しては振られるというのを繰り返していました。そして50人目の女性に「バスケット部の小田くん」と言われ、バスケットを目の敵にしていました。
ところが高校入学時「バスケットはお好きですか?」と声を掛けられます。声をかけた相手、赤木晴子に一目ぼれした花道はバスケット部に入部することに。
バスケの常識やルールはもちろん、目上の人への礼儀も知らない花道ですが、キャプテンの赤木にしごかれて徐々にバスケの面白さに目覚めていきます。持ち前の身体能力で1年生ながらスタメンに選ばれ、インターハイ出場を果たします。
「自分、天才ですから」が口癖ですが、初心者でここまで出来たら本当に天才ですよね。
初心者から才能を開花させていくパターンの主人公は結構多く、「タッチ」の上杉達也や「はじめの一歩」の幕之内一歩、アイシールド21の小早川瀬那がいます。一歩はいじめられっ子、瀬那はパシリからのスタートでしたね。
スポーツ漫画ではもともとこのパターンが多かったですが、最近はバトル漫画でもこのパターンが増えてきたように思います。最強主人公もかっこいいですが、感情移入できるのは最初は凡人でだんだんのし上がっていく主人公なのかもしれませんですね。