『マドンナ』とは?
『マドンナ』
OVA版『マドンナ 炎のティーチャー』
OVA版『マドンナ2 愛と青春のキック・オフ』
今回の記事では、こちらOVA版『マドンナ2 愛と青春のキック・オフ』の内容を中心に振り返っていきます。
OVA版『マドンナ2 愛と青春のキック・オフ』の本編動画・ストーリー
まずは前作のOVA版『マドンナ 炎のティーチャー』のおさらい
物語の舞台は、多く荒くれ者が集まる都立・牛鍋工業高校。
女子大を卒業したばかりで赴任した新米教師・土門真子(どもんまこ)は、校長からラグビー部の顧問を任されてしまい、そんな彼女と部員たちの奮闘ぶりを描いた青春ドラマです。
OVA版『マドンナ 炎のティーチャー』のあらすじ
学園生活は夏休みに近づいてきて、真子はせっかくの長期休暇に心躍らせていました。
しかし、校長から、夏休みはラグビー部顧問として夏季合宿に付き合ってほしいと言われてしまい、意気消沈。せっかくの夏休みも荒くれ部員たちの面倒を見なければならないのかと憂鬱な気分になってしまいます。それでも合宿ということで、せめて日常から離れた日々を過ごせると旅行気分を味わおうと浮足立っているところもありました。
合宿初日、どこで行くのか聞かされていなかった真子や部員たちは、校長から衝撃の事実を告げられることに。なんと、合宿は高校の敷地内で行なうと言い、夏休み期間、部員は部室や校舎で、真子は宿直室で寝泊りするのだそうです。
こうして、真子とラグビー部部員の夏季合宿が幕を開けるのでした。
しかし、真子はラグビー部顧問ではあるものの、ラグビーに関しては全くの素人。そこで校長はスペシャリストとして、外部から新たなコーチを連れてきていました。
彼の名は、不破明(ふわあきら)。サングラスをかけた強面の男性でパッと見は反社会勢力といった印象です。そして、不破はラグビー部の練習風景をひと目見るなり、お前たちにボールをもつ資格はないと言い捨て、コーチとして、ただひたすらに走ることを命じるのでした…
OVA版『マドンナ2 愛と青春のキック・オフ』の魅力とは?
不破は『タッチ』の柏葉のほどのインパクトはないものの、明らかにヤクザ者を思わせる風体はそれを意識したキャラクターだといえるでしょう。滅茶苦茶なしごきによって、バラバラだったラグビー部が結束していくまでの過程も、どことなく『タッチ』を思わせる部分があって、この辺りの展開は似ています。
『タッチ』では主人公・上杉達也と柏葉との対決が描かれていましたが、OVA版『マドンナ2 愛と青春のキック・オフ』でも、エース級の部員・大林と不破の対決が描かれていて、両者がリンクする部分は本当に多いです。
『タッチ』のヒロイン・浅倉南は、幼馴染みの達也とくっつきそうでくっつかない微妙な関係性が印象的でした。南は野球部ではマネージャーとして活動していましたが、柏葉によって退部させられていますしね。OVA版『マドンナ2 愛と青春のキック・オフ』のヒロイン・真子は、ラグビー部の顧問で彼女は全ての部員から愛されるマスコット的なキャラクターとして描かれていました。
まさに作品タイトルとして掲げられている言葉、”マドンナ”的な存在ですよね。
不破は、彼女こそ牛鍋工業高校ラグビー部の強みとして認めていて、むしろ積極的にその恩恵を部員の強化に役立てていました。
似ているようでいて、ヒロインの立ち位置や扱われ方が全く違うのも面白いです。
その声を聞けば一発で分かると思いますが、その正体は『ドラゴンボール』のセル役、『サザエさん』のアナゴさんをはじめ、現在ではナレーターとしてもブレイク中の若本規夫さん。
そんな彼のその仕事ぶりにも注目したいところです。
アニメ作品では悪役のイメージが強い若本規夫さん。冒頭の鬼コーチぶりでは、その印象そのままに嫌われ者の役を演じきっていて、後半、その本心が分かると、一転して頼れる味方として活躍されていました。
若本規夫さんが演じてきたこれまでの数々のキャリアの中でも、あまり経験のないタイプのキャラクターだといえるでしょう。希少価値という意味でも、若本規夫さんの今の活躍ぶりと照らし合わせながらご覧になってみてくださいね。
OVA版『マドンナ2 愛と青春のキック・オフ』のまとめ
1980年代の野球コンテンツといえば、名作『タッチ』を挙げるユーザーは多いでしょう。
野球とラグビー、競技こそ違えど、それに近いイメージで物語を楽しめるところがOVA版『マドンナ2 愛と青春のキック・オフ』の魅力といえるでしょう。夏季合宿という部分にスポットを当てていることで、前作よりもラグビーコンテンツとしての色合いが濃厚になりました。
鬼コーチ・不破を演じる若本規夫さんの仕事ぶりにも注目してみてくださいね。記事内には本編動画も掲載していますので、この機会にご覧になって、その面白さをご自身の目で確かめてみては如何でしょうか。