映画「告発」はどんな映画?
実在した刑務所の虐待を描いた「告発」あらすじ
貧しさのあまり、妹の為にたった5ドルを盗んでしまったヘンリー。
送られた刑務所は、米国一の悪名高き
「アルカトラズ連邦刑務所」でした。
刑務所内で起きた殺人事件の犯人で、
死刑確実と言われていた囚人ヘンリーを
担当する若き弁護士ジェームス。
調べていくうちに、刑務所内での残忍な虐待が判明。
ジェームスは、ヘンリーの有罪を覆すために、
アメリカ合衆国を相手に、裁判で闘いを挑む。
これがきっかけで、刑務所を閉鎖にまで追い込むこととなる。
実は豪華キャスト!アカデミー賞も受賞したあの俳優も?!
虐待される囚人役のため、9Kg減量したケビン・ベーコン

演技に見えない「狂気」を演じた副所長役はゲイリー・オールドマン

新米弁護士を演じたクリスチャン・スレーター

本当にあった「アルカトラズ連邦刑務所」
当時、「脱獄不可能」とされていたアルカトラズ連邦刑務所。
四方を海に囲まれた、
サンフランシスコから2.4Km離れた小島です。
たった2.4㎞ですが、荒潮のため流れが速く、非常に冷たいため
泳いで逃げ切ることは不可能と言われていました。

アルカトラズ島
アルカトラズ島 - Wikipedia
脱獄不可能と言われていましたが、
唯一成功したといわれている脱獄劇がありました。
1962年6月のアルカトラズ脱獄事件です。
クリント・イーストウッド主演で映画化にもなりました。
脱獄不可能なはずのアルカトラズ刑務所からの脱走。実話をもとに描かれた映画「アルカトラズからの脱出」 - Middle Edge(ミドルエッジ)
怖い!「事実以外が映画に描かれている事はない」監督の言葉
この映画は、実際にあった
ヘンリー・ヤング裁判がモデルと言われています。
ですが、当時の裁判の資料のほとんどが破棄されていたそうです。
怖い!怖すぎます。

本当にあった「ヘンリー・ヤング裁判」を基に作られた
Amazon.co.jp: 告発【字幕版】 [VHS] : クリスチャン・スレーター, マーク・ロッコ, クリスチャン・スレーター: DVD
映画なので、脚色されていたとしても、
監督自身が「事実以外が映画に書かれていることはない」
と、コメントしています。
スタッフたちは、当時の裁判資料を探しました。
実際は2人いた担当弁護士の大量のメモも、
証人たちの証言も、重箱の隅をつつつくように探したそうです。
映画「告発」のみどころは?
怖い!虐待を行うゲイリー・オールドマンの演技力
思い通りにいかないことが起こり、
副所長がカミソリで囚人のアキレス腱をぶった切ります。
イライラが頂点に達して、鏡を素手で叩き割るシーンなど。
目力と、プルプルと怒りに震える、
ゲイリー・オールドマンの怪演が、
この映画の見どころの一つでしょう。
観客を引込む!ケビン・ベーコンの存在感
もう一つの見どころは、
副所長に対抗する、いじめられ役でしょう。
残酷で、最後まで見られないという人もいるほど、
見事に演じ切っています。
最後は゛VICTORY゛その意味は・・・
最後、裁判で虐待が認められ、副所長も更迭されますが、
ヘンリーはアルカトラズ連邦刑務所に戻されてしまいます。
そして、拷問が行われる独房に戻され、
副所長の怒りが、爆発。
ヘンリーは最後の最後に「VICTORY」と叫び・・・
この「VICTORY」の意味は、
サブタイトルの「拍手を送ってください」
につながっているのだと思います。
あなたは、この意味をどう捉えますか?