1897年(明治30年)から発売「オイデルミン」(EUDERMIN)
「オイデルミン」は、明治30年に発売され、140年以上愛されているロングセラーコスメだ。香水のような美しい赤い液色が特徴の化粧水オイデルミンは「資生堂の赤い水」と呼ばれた。発売当初は繊麗なガラス瓶に、大きな球型の栓を持つボトルデザインを採用されていた。
オイデルミン(EUDERMIN)という名前の由来は、ギリシャ語の「eu」(良い)と「derma」(皮膚)から来ている。美しさのベースとなる肌のよごれをきれいに落とし、素肌をすこやかに保つという資生堂のコンセプトが名前に表れている。化粧水の配合は時代の先端の西洋薬学を利用していた。現在の正式名は「オイデルミン(N)」希望小売価格550 円(税込)。
ラベルのバラの花とエレガント筆記体は今も変わらない。
1997年に発売100周年を記念して保湿化粧液の「オイデルミン」が発表された。
このオイデルミンは、資生堂専属のフランス人デザイナー、セルジュ・ルタンスによりボトルからラベル、宣伝までデザインがなされた。資生堂商品の中では珍しいフランス製である。
オイデルミンN オイデルミン(N)|商品カタログ|ワタシプラス/資生堂
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1932年(昭和7年)から発売「ドルックス」(de Luxe)
今でも続く資生堂のロングセラーブランドの代表格「ドルックス」(de Luxe)。1932年(昭和7年)から発売されている最古のブランドである。ドルックスは、高級品ブランドで知られる資生堂の中で最も高級の品質とされ、当時は非常に高価な化粧品だった。
ブランド化粧品として誕生したドルックスは、戦時中、一度生産が中止となったが、1951年に発売が再開。当初は白粉・バニシングクリーム・石鹸などの5品などだったが、間も無く口紅や香水も発売された。
「ドルックス(de Luxe)」の由来は、フランス語の高級(デラックス)から来ている。
化粧品のパッケージ(容器)は、戦前に前田貢が「カリグラフ」を完成させた。その後デザイナーの山名文夫が、日本の唐草模様をモチーフにフランス・ロココ調の西欧のスタイルを取り入れ独自のデザインに仕上げた。資生堂の最高級ブランドに相応しくラベルの地色は銀色、クリーム容器の蓋の地色には金色も使われている。

90年の歴史を持つ資生堂のレトロコスメ「ドルックス」は、誰もが見たことがある知っている化粧品だ。
現在は、資生堂の子会社である資生堂フィティットより、基礎化粧品のみを発売、香料に敏感な肌用に全品無香料の「de Luxe ODORLESS(ドルックス オーダレス)も加わり660円~880円の価格で販売、ドラッグストアやスーパーで購入できる。
ドルックス|商品カタログ|ワタシプラス/資生堂
1937年(昭和12年)から発売「カーマインローション(N)」
1937年の発売の収れん化粧水「資生堂 カーマインローション」も昔からある化粧品だ。
日やけした肌のほてりをおさえ、すこやかにととのえる。子供の頃に日焼けした肌に塗ってもらった思い出と独自の香りが蘇る。絵の具みたいな匂いとも言われているが、昔、お風呂屋さんで売っていた、あせもにつける液状の白い塗り薬と同じ匂いがした。カーマインローションのピンクの粉も同じ成分なのではないかと思っていた。
※どうやら絵の具みたいな匂いの正体はカーマインローションに含まれる、酸化亜鉛(カラミン)のようだ。
資生堂 カーマインローション(N)|商品カタログ|ワタシプラス/資生堂
1958年(昭和33年)から発売「ホネケーキ」
「ホネケーキ」は、1958年に発売され60年以上前から愛されている、ロングセラーの洗顔用石鹸である。名前の由来は、製造段階で原料に蜂蜜が使われていることから英語のHoney”ホネ”と読みCakeと合成して作った造語という。
ホネケーキはルビーのような真っ赤な色をしている。その透明感と輝きは宝石そのものだ。クリーミーで豊かな泡立ちが肌の汚れを落とす。ラベンダーと森林の樹木がシンクロする優雅な香りに癒やされる。ホネケーキは、昭和の時代の銭湯(お風呂屋さん)でも、その香りと色で存在感を放っていた。

現在販売されている「ホネケーキ」は3種類。
当時の香りが懐かしい。さっぱりした洗いあがり「ルビーレッド」
普通肌~乾性肌用にしっとりとみずみずしい洗いあがりの「クリスタルパープル」
保湿成分がたっぷり含まれた「エメラルド」
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1959年(昭和34)から発売「眉墨鉛筆」
1959年の発売以来ベストセラーとして愛されてきた「眉墨鉛筆」は、鉛筆タイプのアイブロウペンシル(眉墨)。発売当初は、ブラック、ダークブラウン、ブラウンの3色だったが、1965年にグレーが加わり4色になる。適度な芯の硬さで描きやすく、自然な眉に仕上げる。眉墨鉛筆の広告などは見たことがない。密かに販売されてきた逸品なのだ。資生堂にこんな低価格の化粧品があった?とびっくり価格の税込み220円。
色は「ブラック①」「ダークブラウン②」「ブラウン③」「グレー④」
日本最大級の化粧品の総合情報サイトアットコスメ(@cosme)
アイブロウペンシルランキング11位
資生堂 眉墨鉛筆|商品カタログ|ワタシプラス/資生堂
1963年(昭和38年)から発売「MG5」(エムジーファイブ)
資生堂から発売されている男性用化粧品のブランドMG5(エムジーファイブ)は、1963年(昭和38年)にヘアリキッド、ヘアソリッドの2品目で発売を開始した。
1967年(昭和42年)にスキンケア製品がラインナップされ日本初の本格的男性化粧品ブランドとして生まれ変わった。パッケージを斬新なキャップとボトルが同じ太さの円筒形に変更。名作と言われるチェッカーフラッグのようなスピード感のある黒と銀の市松模様が目を引く。そのスタイリッシュなデザインは、今も変わらず愛され続けている。
商品名の「エムジー5」のMは「モダン」、Gは「ジェントルマン」の頭文字から来ている、5は「5つの特徴をもつ」ことを意味する。

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ミドルエッジ世代はみんな知っている資生堂「エムジー5」、「親父の匂い」と言われることもあるが、今も、シェービングクリーム、アフターシェーブローション、スキンクリーム、スキンコンディショナー、ヘアトニック、ヘアクリーム、ヘアリキッド、ヘアソリッド、ポマード、チック、ヘアスプレーの13種類が発売されている。
エムジー5|商品カタログ|ワタシプラス/資生堂
1976年(昭和51)から発売「シフォネット」
シフォネット(CHIFFONETTE )は、1971年に誕生した資生堂のメーキャップブランド。
1972年にマスカラを発売。1973年の「影も形も明るくなりましたね」キャンペーンでは、モデルの山口小夜子を起用。シフォネットブランドのコンセプトはシフォン(薄い絹)を透かしてみるように、やわらかく深みのある仕上がり。モデルの山口愛用ということでコンセプトは現実のものとなった。1976年資生堂秋のキャンペーン「ゆれる、まなざし」モデルは当時15歳の真行寺君枝。
イメージソング・小椋佳の「揺れるまなざし」は、多くの人の記憶に残っていることだろう。
シフォネットは、マスカラ、アイカラースティックをはじめ多くの製品を販売していた。
残念ながら現在は1976年発売のリップスチックだけになっている。
シフォネット・リップスチックの特徴は、見た目はオレンジ、塗ると薄く色づいつて青みがかったローズピンクに変わる。その色は人に合わせて変わる。プチプラ(低価格)のレトロ化粧品として SNS でも話題になっている。
シフォネット|商品カタログ|ワタシプラス/資生堂
1980年(昭和55年)から発売「スポッツカバー ファウンデイション」
1980年に発売された「スポッツカバー ファウンデイション」は、普通のメイクではかくしにくい肌をスポット的にカバーする。シミ(肝斑)、あざ、やけどあと、傷あとなどのカバーにも使用できる。

すぐれているカバー力とリーズナブルな価格が人気。現在も続くロングセラーだ。
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資生堂 スポッツカバー ファウンデイション(ベースカラー)|商品カタログ|ワタシプラス/資生堂