『最遊記』とは?
OVA版『最遊記』
今回の記事では、こちらOVA版『最遊記』の内容を中心に振り返っていきます。
OVA版『最遊記』の本編動画・ストーリー
ストーリーの舞台は桃源郷―――。
かつては人間と妖怪が共存する平和な世界でしたが、500年前に闘神・哪吒(なたく)太子によって封印された大妖怪・牛魔王を禁忌とされている化学と妖術の合成によって復活させようとする者が現れます。それに伴なう負の波動は桃源郷全体に広がり、妖怪は自我を失ない、人間たちを襲い始めるように…
この事態を受け、桃源郷の平和を司る三仏神は玄奘三蔵に孫悟空・沙悟浄・猪八戒を連れて西の地へ旅立つように命じました。こうして四人は牛魔法を蘇生を阻止するための旅に出ることに。
三蔵一行が旅の途中で寄った小さな宿場町。三蔵たちは町の中で暴れている妖怪を退治して、一躍、町のヒーローになりました。次の日、三蔵一行が宿場町を旅立つと、行く手を阻むように、先日、暴れていた妖怪たちが三蔵たちの前に現れました。
懲りずに再び三蔵たちにやっつけられる妖怪たちでしたが、一匹、三蔵たちに攻撃してこようとしない妖怪が。その妖怪は自分たちが出てきた宿場町を振り返るように言います。
すると、三蔵一行が泊まっていた宿場町はまばゆい光に包まれ、大きな爆発とともに消し飛んでしまいました。さらには三蔵たちの仲間であり、乗り物の白竜(ジープ)にも爆弾が仕掛けられてしまい…
OVA版『最遊記』の魅力とは?
声優こそアニメ版『幻想魔伝 最遊記』とは違い、少し違和感を覚えますが、それでも馬鹿馬鹿しい会話ばかりしている四人の旅は、ある意味、平常運転といった感じがして、見ていて微笑ましいですね。
少しOVA版・アニメ版で異なる声優陣を振り返ってみたいと思います。
テレビアニメ版では関俊彦さんが演じていますが、OVA版では高木渉さんが担当されています。テレビアニメ版『GTO』では主人公・鬼塚英吉を演じていた声優ですね。
テレビアニメ版は保志総一朗さんが演じていましたが、OVA版では岡野浩介さんが担当されていました。テレビアニメ版『烈火の炎』では主人公・花菱烈火を演じておられますね。
こちらは四人の中で唯一、OVA版・テレビアニメ版と同じく石田彰さんが演じておられ、そのままのイメージを踏襲されているキャラクターです。
テレビアニメ版は平田広明さんが演じていましたが、OVA版はレジェンド声優として有名な山寺宏一さんが担当されています。山寺宏一さんは声優という枠組みを超え、ラジオ番組のパーソナリティーや司会としても活躍されていますよね。
テレビアニメ版の『幻想間殿 最遊記』はシリーズ化されていますが、主要メンバー4人を演じている声優陣は変わっていませんね。OVA版『最遊記』のみ異なるキャスティングが楽しめるコンテンツなので、そういった意味でも希少価値は高いと思います。
原作コミックの設定や展開を踏襲しながらも、原作やテレビアニメ版にもないオリジナルストーリーが展開されています。それだけで観る価値ありますよね。
血も涙もない妖怪とそれらと戦う三蔵一行とのバトルは、まさに彼ららしい戦いぶりです。クライマックスは手に汗握る展開ながら、どこか緊張感が欠落している三蔵たち。どこまで冗談で、どこからが本気なのか、その曲者ぶりも相変わらず面白いですね。
OVA版『最遊記』のまとめ
テレビアニメ版とは異なるキャストにて制作されたOVA版『最遊記』。
声優という部分では、とくにテレビアニメ版と印象が違うので、それだけでも観る価値はあると思います。内容的にもオリジナルストーリーが展開され、原作ファンやテレビアニメ版が好きだというユーザーにもおすすめできるコンテンツです。
記事内には本編動画を掲載していますので、この機会にご覧になって、その魅力をぜひご自身の目で確かめてくださいね。『最遊記)の関連作品は記事内で紹介しきれないくらいに広がっていますので、その辺りもチェックしてみては如何でしょうか。