チャンバラって?
チャンバラとは、刀で斬り合うこと、剣劇(けんげき)。
刀で斬り合う音とその様子を表す擬音に由来する副詞的語句のちゃんちゃんばらばらの略
という説。
剣戟シーンをクライマックスに置いた作劇をする日本の演劇・映画・テレビドラマ等を指
し、ちゃんばら芝居、ちゃんばら映画、ちゃんばらものと呼称されます。
それなら時代劇ではないか?と疑問が生じますね。
時代劇とは、明治時代以前のお話を劇化したもので、その中に殺陣シーンがあれば
チャンバラと称するようです。時代劇のジャンルの一つですね。
ということで、今回は子どもの頃、大人が好んで観ていたチャンバラを集めてみました。
座頭市
盲目の侠客である座頭の市が、諸国を旅しながら驚異的な抜刀術で悪人と対峙する
アクション時代劇。まさにチャンバラ。
1962年に勝新太郎主演で大映によって映画化されて以来、26作品というシリーズが
公開されています。
たしか、北野武が2003年に主演・監督でリメイクしてましたね。

子連れ狼
烈堂率いる柳生一族の手により妻の命と職を失った、水鴎流剣術の達人で胴太貫を携える
元・公儀介錯人拝一刀と息子・大五郎の、さすらいと復讐の旅物語。
原作・作画者とも本作で作家としての地位を不動のものにした作品です。
若山富三郎主演による映画版や萬屋錦之介主演によるテレビドラマ版をはじめ、数多くの
映像作品が作成されています。
木の乳母車を押す、「ちゃん」(拝一刀)。チャンバラに巻き込まれる幼児の大五郎。
大五郎の髪型が、たまりませんでした。

若山富三郎バージョン
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銭形平次
神田明神下に住む御用聞きの親分の平次(通称 銭形平次)が、子分で下っ引の八五郎
(通称ガラッ八-ガラッパチ)と共に卓越した推理力と寛永通宝を投げ、悪者と対峙
し、事件を鮮やかに解決していく話。
映画では長谷川一夫、テレビでは大川橋蔵が演じてシリーズ化されました。
テレビ番組としては、ギネスブックで「テレビの1時間番組世界最長出演」と認めら
れています。
18年にわたって主役を演じた大川橋蔵が他界した際には、棺に平次用の十手と投げ銭
が入れられたそうです。

忠臣蔵
忠臣蔵は、大石内蔵助率いる赤穂(兵庫県赤穂市)の浪人(赤穂浪士)47人が主人
(浅野内匠頭)の敵討ちをする物語。
年末になると必ずといっていいほど、忠臣蔵が放映されていたように覚えています。
1958年に映画化されたものは、長谷川一夫、市川雷蔵、勝新太郎、京マチ子、
山本富士子、若尾文子、中村玉緒らなど、当時の大映の俳優が総出演したオールスター
キャストの作品でした。
現在までも、多くの俳優が大石内蔵助を演じ、年末の忠臣蔵が放映されていますね。

遠山の金さん
北町奉行の遠山景元が、遊び人の金さんに扮し自ら潜入調査を行い、事件の
真相と黒幕を突き止める話。
北町奉行所に集められた悪人の悪あがきを名台詞で一喝するシーンはご存知ですよね。
「この金さんの桜吹雪、見事散らせるもんなら散らしてみろぃ!」と
肩肌を出して、桜吹雪を見せつけるシーンです。
このチャンバラも多くの俳優にて映画化、ドラマ化されています。
自分は、中村梅之助演ずる金さんが好きでしたね。

松方弘樹バージョン
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暴れん坊将軍
江戸幕府の第8代将軍・徳川吉宗が、町火消“め組”に居候する貧乏旗本の
三男坊・徳田新之助に姿を変え、市井(しせい)へ出て江戸町民と交流しながら、
世にはびこる悪を斬る勧善懲悪物語。
遠山の金さん同様、潜入調査ですね。
このチャンバラは、松平健を完全に暴れん坊将軍にしてしまった作品ではないでしょうか。
浜辺を白い馬に跨り、駆けてくる姿は圧巻です。

おわりに
上記の作品以外にも
ねずみ小僧、水戸黄門、鞍馬天狗、必殺仕掛人や必殺仕事人も入るのかな?
大江戸捜査網もありましたね。
鬼平犯科帳もかっこよかったです。
チャンバラで、悪を対峙するというシーンが、もやもやした心をすっきり
させてくれます。おまけに悪役にはっきり「おまえが悪い」と大勢の前で
言い切ってくれるところも気持ちがいいものです。
現代ドラマも楽しいですが、昔のチャンバラもいかがでしょうか。