自殺未遂した芸能人有名人のその後

1960年代の高度成長期に橋幸夫、西郷輝彦とともに“御三家”と呼ばれた舟木 一夫（1944年12月12日生まれ ）は、1963年6月5日にデビューした。詰襟の学生服を着て歌った「高校三年生」は、大ヒット。第5回日本レコード大賞新人賞を受賞、NHK紅白歌合戦に初出場、1971年まで連続して9回出場している。また、歌手活動の他に俳優として活躍。主題歌をテーマにした歌謡映画で主役を演じアイドルになった。「高校三年生」に続く、学園三部作「修学旅行」「学園広場」のヒットにより順調に成功の階段をのぼっていた。

1970年になると大阪で日本万国博覧会が開催され、家庭にテレビが普及した。
映画の仕事は無くなり、歌手の仕事も減った。舟木一夫は次第に精神を病み1970年に自殺を試みた。そして、翌年の1971年に再度自殺を試み自殺未遂騒ぎを起こしている。1972年には宿泊していたホテルから失踪。別のホテルで睡眠薬を大量に飲んで3度めの自殺を図り昏睡状態で発見された。舟木は、1973年から翌年まで10ヶ月間静養することになる。

3度にわたる自殺未遂騒動の後、舟木一夫は地道に活動を続けている。1992年には、21年ぶりにNHK紅白歌合戦に復帰出場して「高校三年生」を歌った。現在は、歌手としてテレビやコンサートに出演する他に舞台俳優としても毎年座長公演をこなしている。

舟木の自殺未遂の報道を通じて初めて「自殺」「自殺未遂」という言葉を知った子供もいたと思う。舟木一夫は、自殺未遂した歌手という印象が強い。不謹慎だが若い頃の舟木一夫は、線が細く繊細なルックスをしていた。いかにも自殺してしまいそうな、はにかんだ眼差しの美男子だった。

3度に渡る自殺未遂から約50年、舟木一夫は、今も歌っている。
彼を見るたびに「死んで花実が咲くものか」という言葉が「頭をよぎる」

日本映画を代表する映画監督の黒澤明（1910年3月23日 - 1998年9月6日）は、「世界のクロサワ」と呼ばれる巨匠だ。世界的に認められていた当時61歳の黒沢明が自殺未遂騒ぎを起こしていた。
1971年12月22日朝8時ごろ、世田谷区の自宅浴室のバスタブの中に血まみれなっているところを発見された。救急車で病院に搬送された。3時間の手術の末に一命を取り留めた。
自殺の動機は、テレビ時代に突入し映画の斜陽化したこと、映画の興行成績などによるものと思われる。

自殺未遂の後、黒澤明は『影武者』（1980年）、『乱』（1985年）、『夢』（1990年）を発表している。1985年に映画人初の文化勲章を受章し、1990年にはアカデミー名誉賞を受賞した。1998年に88歳で亡くなった後、映画監督初の国民栄誉賞が贈られた。

フランク永井（1932年3月18日 - 2008年10月27日）は「有楽町で逢いましょう」などのヒット曲で知られる歌手。年末のＮＨＫ紅白歌合戦に26年連続出場している。
1985年10月21日、当時53歳のフランク永井は、目黒区の自宅の階段でロープを括り首つり自殺を図った。数分後に永井の妻が発見、一命を取りとめたが、「脳死に近い状態」となった。
自殺の動機については遺書はなく原因は不明。 ただ、連続出場していたNHK紅白歌合戦には自殺未遂の2年前から出場していない。また、自殺未遂後に一部メディアから愛人の存在が報道された。

フランク永井は、自殺未遂の後遺症から療養に専念した。長年看病していた夫人は91年に自殺未遂、翌92年に離婚した。離婚後は自宅を売却し、実姉の三根子さんとともに有料老人ホームに入居していた。長井の自宅跡地はパプアニューギニア大使館となった。
2008年10月27日、東京の自宅で肺炎のため死去。76歳だった。葬儀・告別式の喪主は実姉が務め密葬で行われた。

フランク永井は魅惑的な低音の歌声で人気を博した。歌謡界の重鎮だったが、外見は真面目そうでごく普通。自殺するような人には見えなかった。愛人との関係の真偽は定かではないが、愛妻家ゆえに悩み自殺を試みてしまったのだろうか。
フランク永井は表舞台からさり、忽然と消えてしまったのだ。

1989年7月11日に中森明菜が、六本木の近藤真彦のマンションで自殺を図った。
帰宅した近藤が、浴室で血を流して倒れている明菜を発見し、119番通報。左ひじの内側をカミソリで一文字に切った明菜は慈恵医大病院に搬送された。6時間に及ぶ緊急手術が行われた。

あれから、30年以上の時を経て、2021年4月に近藤真彦は、ジャニーズ事務所を退所、「芸能界引退説」も囁かれている。マッチ（近藤）を溺愛していたメリー喜多川は、2021年8月14日に亡くなった。当時は表に出なかった自殺未遂語の明菜の活動におけるジャニーズ事務所との関係が現在語られている。

明菜から7600万円が確かに近藤に支払わているという。自動車レース活動の資金に消えたのか。今になって思えば、近藤真彦との関係はともかく、手首を切った時の明菜はトップスターとしての終止符を打つ気だったのだろうか。

清水章吾（1943年2月15日生まれ）はCMで知られているが、1973年にNHK朝ドラ『北の家族』に出演、役者として『白い巨塔』など数多くのテレビドラマに出演している。2002年に消費者金融『アイフル』のCMにチワワのくぅ〜ちゃんとのコンビで出演して大ブレイクした。
清水は2019年妻と離婚。同年12月に元妻・ハルマンさんと連れ子の絹子さんから、結婚以来40年以上にわたってDV被害を受けていたと告発された。
清水章吾は自宅の自分の部屋で遺書を書き、睡眠薬を40錠ほど飲んで自殺を図った。

清水は、2010年頃にもストレスでうつ状態になり、睡眠薬を飲んたことがあるという。
現在78歳の彼は、30歳以上年下の彼女ができ、一緒に暮らしている。

動物愛護活動家でタレントの杉本彩（1968年7月19日生まれ ）は、15歳のころ、父親が借金の肩代わりとなり家庭は崩壊、母親は家出した。杉本は精神的に追い込まれ、遺書を残し手首を切って自殺を図ったが未遂に終わった。
経済的に自立するために16歳の時にモデルデビューして芸能界に入りを果たした。
1992年に結婚して、うつ病となった母を引き取ったが、夫の悪口を言う母の存在が原因となり2003年に離婚した。妹夫婦（内縁関係）とも設立した化粧品会社の経営方針をめぐって対立した。

2011年（平成23年）4月17日に、「オフィス彩」で副社長を務める一般男性と再婚したが現在も母親との確執は続いている。杉本は母親、妹と決別宣言している。

杉本彩の曽祖父はドイツ出身で杉本は「ワンエイス」（1/8の混血）と言われている。父母のどちらがクォーターなのだろうか。

小柳ルミ子（1952年7月2日生まれ ）が自身のブログで過去に自殺を図ったことがあると綴っている。２度自殺を図ったが死に切れず、未然に発見された。

自殺の動機や時期について明らかにしていないが。小柳の芸能生活で遭遇した2度の危機とは
80年代に渡辺プロから独立した時に当時のナベプロに妨害され仕事を干されたこと。
1989年に結婚した大澄賢也と離婚した2000年に離婚の条件として大澄に「高額（1億円）の慰謝料を支払うこと」そうでなければ「以前の無名のバックダンサーに戻ること」のどちらかの二者択一を迫ったと話題になったとき。