映画『IT/ イット』にも影響を与えたピエロとは

ペニー・ワイズのモデルとなったのが殺人鬼のジョン・ゲイシー。
大きな会社を経営し社長だったジョン・ゲイジーは恵まれない子供たちを喜ばせようと自宅でパーティを開き招待するも実はその中の子供を誘い、殺していたという事件です。
ジョン・ゲイシーはそのパーティでピエロの恰好をしていたことでアメリカでピエロのイメージが良くない、中には”ピエロ恐怖症”に悩まされる人もいるということです。
「殺人ピエロ」と呼ばれたジョン・ゲイジーとは
ジョン・ゲイジーが起こした殺人の詳細
ジョン・ゲイジーは自身の会社でアルバイトをしていた少年、青年も手にかけています。
アルバイト料を払うといい自宅に呼び寄せ、性的虐待をしていたということです。
ジョン・ゲイジーの自宅の床の下に埋められた犠牲者は26人、3人の犠牲者はジョン・ゲイジーの自宅敷地内の別の場所に埋められ、4人は近くの川に捨てられていました。
ジョン・ゲイジーが33人を殺害する以前の1968年にジョン・ゲイジーは10代の少年に対してのわいせつ行為で有罪判決を受けています。
ですがこの時は10年の禁固刑を言い渡されたにも関わらず、実際は18か月で社会復帰しています。
ジョン・ゲイジーの生い立ち
・名前:ジョン・ウェイン・ゲイシー・ジュニア(John Wayne Gacy Jr.
・生年月日:1942年3月17日
・出身地:アメリカ合衆国・イリノイ州シカゴ
・死没:1994年5月10日(52歳没)
ジョン・ゲイジーは自動車修理工の父親のもとに生まれます。
腕に自信を持った修理工だったと言います。
そんな父親は男の子のジョンが生まれたときに男らしく大物になるよう願い名前にウエスタン俳優として大人気だったジョン・ウェインの名前を付けます。
もともと父親は家族の中で傲慢な態度をとり、暴力をふるうことがあった様です。
そしてジョンは子供の頃から心臓の持病があり、体が弱かったことで父親の期待を裏切ることになります。
ジョン・ゲイジーが全米を震撼させるシリアル・キラーとなった背景には、この父親との関係が大きくかかわっていると言われています。
父親からの期待と絶望
父に認められたいジョンとは反対に自分の期待しない体の弱い子供に絶望してか父親はジョンに冷たくあたり、それどころか言葉の暴力、肉体的にも徹底的に痛めつけてくるようになります。
そんな父親のDVに失神してしまうほどの精神状態になっていたジョンでしたがそんなジョンに対しても父親は「それも演技だ!」と罵ったと言います。
もしかすると、父親自身も何か自分が持っていたコンプレックスやそれまでの自分の人生に何かしらの後悔があってそれを息子のジョンに託そうとしていたのかもしれません。
でもそれが叶わないと思った時に親の愛情が憎悪となってしまったのか...。
父親との関係でジョン・ゲイジーの心のバランスが壊れていったのは間違いないでしょう。
ジョン・ゲイジーが描いたピエロ
その後、徐にー;デップが話していたのは、「ジョン・ゲイジーのピエロの絵にはとてもダークだ」ということで、ジョニー・デップの手元に置いて自分のメンタルを魅力するにはあまりにも暗すぎると最終的には手放してしまったようです。

ジョン・ゲイジーが描いたピエロの絵画
wikipedia
やはり、服役中にジョン・ゲイジーが描いたピエロはジョン・ゲイジーそのもので幼少期からの心の闇がそのまま描かれていたのかもしれません。