「デンジマン」「サイボーグ009」の歌手・成田賢が在籍していた!知る人ぞ知るバンド『ザ・ビーバーズ』とは?

「デンジマン」「サイボーグ009」の歌手・成田賢が在籍していた!知る人ぞ知るバンド『ザ・ビーバーズ』とは?

「電子戦隊デンジマン」「サイボーグ009」の主題歌で知られる成田賢が、ソロとして活動する前に所属していたバンド「ザ・ビーバーズ」について書いてみたいと思います。


「デンジマン」の成田賢が在籍していた!知る人ぞ知るバンド「ザ・ビーバーズ」

ミドル世代なら誰もが知る特撮「電子戦隊デンジマン」およびテレビアニメ「サイボーグ009」。その主題歌を担当した歌手・成田賢の名前を覚えている人も多いのではないでしょうか。この記事では、一般的にはソロシンガーとして知られている成田賢が、ソロとして活動する前に所属していたバンド「ザ・ビーバーズ」について書いてみたいと思います。

1967年、「初恋の丘」でメジャーデビュー!

ザ・ビーバーズが結成されたのは1966年2月のこと。ドラマーの淡村悠紀夫が大阪と札幌でメンバーを募り、早瀬雅男(ボーカル)、成田賢(ボーカル、ハーモニカ)、荒川宏(ベース)、石間秀樹(リードギター)、平井正之(サイドギター)がそれに呼応、「ジ・アウトロウズ」というグループを結成しました。

グループサウンズ(GS)全盛の時代に結成されたジ・アウトロウズ。当時、数百単位でGSのグループが存在したと言われている中、ジ・アウトロウズはTBS系列で放送されていた情報番組「ヤング720」への出演や、石間の独特なギターサウンドなどで頭角を現し、キングレコードとの契約にこぎつけました。そして、1967年7月にシングル「初恋の丘」でレコードデビューを飾ることとなります。なおデビューに先立ち、親しみやすい名前への変更を提案され「ザ・ビーバーズ」へと改名しています。

セカンドシングルではかまやつひろしを起用!

デビューシングル「初恋の丘」ですが、成田賢と早瀬雅男のツインボーカル、そして石間秀樹による自己主張の強いサイケデリックなギターが評判となり、公称10万枚のヒットを記録。ザ・タイガース、ザ・テンプターズといったGSの頂点に君臨したバンドに次ぐ、人気GSの仲間入りを果たしました。そして1967年11月にはセカンドシングル「君なき世界」を発表。この楽曲は当時ザ・スパイダースで活躍していた、かまやつひろしが手掛けたもので、こちらもヒットを記録しました。1968年1月に発足したオリコンチャートでは、57位を記録しています。

成田がミドルエッジ編集部に後年語ったところによれば、当時は昼と夜に別会場でそれぞれライブを行うなど、その人気に比例し非常に多忙なスケジュールを送っていた模様。また「君、好きだよ」「愛しのサンタマリア」など、新曲も続々と発表していました。

1969年に解散…メンバーのその後は?

多数のシングル、そしてアルバム「ビバ!ビーバーズ」を発表(当時はアルバム発売までこぎつけず解散するグループが後を絶ちませんでした)するなど一定の人気を誇り、時には“和製ヤードバーズ”と称されることもあったザ・ビーバーズ。しかし、1969年頃に起こったGSブームの急速な衰退により、1969年4月に解散することとなりました。ここでは、メンバーのその後について見ていきましょう。

「ヤードバーズ」とは、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジといった世界的ギタリストを輩出したバンドで、レッド・ツェッペリンの母体となったグループです。

成田賢

ボーカルを務めた成田賢ですが、バンド活動・ソロ活動を経てスタジオシンガーへと転身。東ハト「キャラメルコーン」のCMなど、200曲を超えるCMソングを担当しました。そして、1979年にはテレビアニメ「サイボーグ009」の主題歌「誰がために」を担当し、さらに1980年には特撮「電子戦隊デンジマン」の主題歌「ああ電子戦隊デンジマン」を担当するなど、テレビ番組の主題歌へと活動の幅を広げました。しかし、1981年に起こったオートバイ事故により一旦歌手活動を引退することとなります。

長期にわたり活動を休止していた成田ですが、2007年に歌手活動を再開。特撮「獣拳戦隊ゲキレンジャー」の挿入歌を担当し、往年のファンを沸かせました。さらに、2012年にはかつて担当した「サイボーグ009」の主題歌「誰がために」をセルフカバー。2018年にはミドルエッジ編集部のインタビューに応えていただくなど、積極的な歌手活動を展開していたのですが、2018年11月に肺炎のため73歳で亡くなっています。

ミドルエッジのインタビューはこちら!

「誰がために」歌い続ける!伝説のアニソンシンガー成田賢が、55年の歌手人生とこれからを語ります!! - Middle Edge(ミドルエッジ)

石間秀樹

リードギターの石間秀樹(現・石間秀機)ですが、ザ・ビーバーズ解散後は内田裕也らとともに「フラワー・トラベリン・バンド」に参加。1973年に同バンドが解散すると、翌1974年にはチト河内、後藤次利らとともに「トランザム」を結成。その後は同バンドを脱退し、ソロギタリストとしての活動や、シタール奏者としてシタールとギターを融合させた楽器「シターラ」の開発などの活動を展開しています。また2008年には、フラワー・トラベリン・バンドを再始動させています。

その他のメンバーですが、サイドギターの平井正之がソロミュージシャンになった他は芸能界を引退したと見られ、ボーカルの早瀬雅男は名古屋で会社経営、ベースの荒川宏は都内で飲食業を経営しているそうです。解散から早50年以上が経過したザ・ビーバーズ。成田賢の音楽的ルーツとして、再評価が待たれるバンドのひとつです!

成田賢の名曲を振り返りたくなった方はこちらで!

誰がために 成田賢ヒストリー - 成田賢, こおろぎ’73, ザ・チャープス, コロムビアゆりかご会

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