Six/Nine (1995) - BUCK-TICK
BUCK-TICKが95年に発表したオリジナルアルバムです。
当時先端であった、モダンヘヴィネスやトリップホップなどの要素を取り入れ、
さらに表現の幅を広げたドラッギーでアヴァンギャルドな作品となっています。
デフォルメされたゴシックテイストを売りにするヴィジュアル系バンドでは
決して到達する事ができない究極のデカダンスと言えるでしょう!
シングル曲「唄」「鼓動」「見えない物を見ようとする誤解 全て誤解だ」を
含む全16曲が収録されています。
MASK (1996) - FANATIC◇CRISIS
90年代後期ヴィジュアル系四天王の一角である、FANATIC◇CRISISが96年に発表した
インディーズ2ndアルバムです。
名古屋系と呼ばれるダークなスタイルからソフトヴィジュアル系へ移行する過度期の
作品となっています。
全体的には黒服系歌謡ロックですが、SOFT BALLETからの影響が感じられる楽曲も
見受けられます。
マニアからも熱い支持を受け、early 90sファンにもlate 90sファンにも愛される名盤です!
天才的なメロディーセンスで彩られた捨て曲なしの全11曲となっています。
S (1996) - Merry Go Round
96年にMerry Go Roundが発表したミニアルバムです。
ゴシックロックとアングラパンクをクロスオーバーさせた80年代インディーズシーンを
彷彿とさせるサウンドが特徴となっています。
またMerry Go Roundは"名古屋系"や "コテ系"と呼ばれるバンドや、Dir en grey、蜉蝣などにも
大きな影響を与えた裏カリスマバンド。
好きな人にはたまらない極上の暗黒音楽ですが、かなりアブノーマルな内容となっているため
ビギナーは取扱注意。
しかし、一度はまってしまえば抜け出すことのできない沼なのは間違いありません!
heavenly (1995) - L'Arc-en-Ciel
L'Arc-en-Cielが95年に発表した通算3作目のアルバムです。
90年代を代表する国民的ポップスターなので、ヴィジュアル系ビギナーの方でも知っている
方が多いのではないでしょうか。
ヴィジュアル系シーンでは"白系"と呼ばれていた初期の幻想的なスタイルから脱皮し始め、
ポピュラリティーを強めた作品となっています。
しかしながら風景の見えるサウンドは健在で、秋の物悲しさを感じさせる名盤です。
シングル曲「Vivid Colors」、「夏の憂鬱 [time to say good-bye] 」の原曲を含む
全10曲となっています。
Missing Link (1994) - Penicillin
90万枚を売り上げた大ヒット曲「ロマンス」で知られるPenicillinが94年に発表した
インディーズ時代のアルバムです。
インディーズ時代の彼らは、ヴィジュアル系の王道要素をデフォルメし過剰にデコラティブした
"コテ系"と呼ばれるスタイルの元祖!
HAKUEIが初期SUGIZO直系であり、GISHOが櫻井敦司直系のヴィジュアルだったり、
「In the Kingdom of the Moonlight」がBUCK-TICKの某有名曲にクリソツだったりするのも
ご愛嬌と言った感じ。
HAKUEIのヴォーカルには華があり、楽曲をリードする千聖のギターは問答無用でかっこいい!
事務所ゴリ押しもやむなしであり、伝統的ヴィジュアル系・マナーに則った名盤です。
収録曲が追加されたメジャー流通盤の購入がおすすめです!