昭和の商店建築の特徴とは?
西洋風なデザインが取り入れられた「看板建築」
「看板建築」とは、関東大震災後、東京下町を中心に建てられた、ファッサード(正面)を重視した、商人の粋と見栄の商店建築のことです。
http://nagai-sekkei.com/4-d20140810.html2014年8月10日(日):永井昭夫建築設計事務所|設計者の想いの日々(ブログ)|茨城県
狭い敷地で商売をするのに、地域にどうアピールするかは重要な課題ですよね。
「看板建築」の華やかさは、通りを行き交う人たちに相当なインパクトを与えていたのではないでしょうか。
思わず立ち止まっちゃう「お洒落な商店」
1929年竣工の「堺屋」(上野)
この「堺屋」さんは江戸時代から続く老舗の酒屋で、関東大震災後に不燃対策として外壁にスクラッチタイルを採用したとか。
http://opas10.blog.so-net.ne.jp/2009-10-11上野のアールデコ商店建築:棚からぼたもちVisual:So-netブログ
昭和5年頃に建てられた森戸文四郎商店(石岡市)
昭和9年に建てられた「小池煙草店」(秩父市)
昭和5年頃建てられた「十七屋履物店」(石岡市)
昭和2年に建てられた「パリ―食堂」(秩父市)
昭和5年頃建てられた「洋品ワカマツヤ」(築地)
老朽化に伴い、取り壊されてしまう建物も…
昭和初期に多く建設された、看板建築の商店。
文化財に指定されている建物もありますが、築80年以上ともなると、老朽化や耐震の問題で取り壊されてしまう建物が増えてきているようです。
まだ現存している各地の芸術的な看板建築を散策してみるのも良いかもしれませんね!