マルチな活躍ぶりをみせた藤子不二雄Aさん
藤子不二雄Aさんのプロフィール
アルファベットのAは丸で囲った『Ⓐ』表記が正式名称となりますが、記事内では、便宜上”藤子不二雄A”と表記させていただきます。
ちなみにAは本名の安孫子のイニシャルに由来します。
藤子不二雄Aさんの経歴
1934年、曹洞宗49代目住職の息子として生まれた藤子不二雄Aさん。10歳のときに父親を亡くしたことで、富山県高岡市に転居し、その転入先の小学校にて後に藤子不二雄としてコンビを組む藤本弘さんと出会います。
しかし、高校卒業後は新聞社に就職して学芸部・社会部を担当しています。
1954年、藤本弘さんに誘われるかたちで新聞社を辞め、幼いころからの漫画家になる夢を実現するために上京しました。
以降は『オバケのQ太郎』『忍者ハットリくん』『魔太郎がくる‼』など、我々ミドルエッジ世代の記憶に今も刻まれている名作を次々に生み出し、漫画家として、歴史に名を刻むほどの評価を獲得しました。
1987年にはコンビを解消し、藤子不二雄の名前に、それぞれのイニシャルを入れた名義で活動するように。
受賞・受賞歴におかれても、その功績は数知れず…
幅広いジャンルで才能を発揮し、恥ずかしがり・照れ屋という藤子不二雄Aさんの人柄も多くのファンから愛されましたね。
長年のコンビ”藤子不二雄”を解消した理由とは?
コンビ解消という言葉だけを見ると、お二人の関係が不仲となって決裂してしまったかのようにも思えますよね。しかし、事実はそうではないようなので、ここにコンビを解消することになった3つの理由を記載させていただきます。
藤本弘さんの体調が不安材料に
二人三脚で括っていた足のヒモを解くことで、再び新しい可能性を見出せるのではないかと前向きに検討された結果なのだとか。藤本弘さん自身、病気によって残りの人生にあまり時間が残されていないことを自覚されていたのかもしれません。
結果的にコンビを解消した9年後、1996年に藤本弘さんは肝臓がんのためにお亡くなりになっていますしね。
『ドラえもん』も活動に影響?
その背景にある事情とは、お二人の収入格差なのだそうです。藤子不二雄としてコンビを組んでいたとき、ギャラも半分で折半されていたようです。しかし、『ドラえもん』がヒットしたことで、その収入は藤本弘さんの功績によるものが大きかったみたい。
藤本弘さんがご自分の死を考えたとき、これまでのような50%50%という配分はお互いの家族同士の揉め事に発展すると予想し、財産分与など、後のトラブルを回避するといった意味合いもあったのだとされています。
ドラえもんの黒歴史(後)藤子不二雄の解散はドラえもんのせいだった! (2014年8月21日) - エキサイトニュース
長年の活動でそれぞれの作風も変化
活動分野や作風というところでも、年々、それぞれの違いが明確になっていったのだそうです。そして、藤子不二雄Aさんが過激な作品を描けば、それが藤本弘さんの『ドラえもん』などの子供向け作品のイメージに悪影響を与えるといった配慮もされていたのだとか。
お互いの存在を意識することで、それが足枷になってしまい、新しい分野へのチャレンジに消極的になってしまうのを避けたかったというのもあったのだといいます。
藤子不二雄Aさんの主な代表作品
『忍者ハットリくん』
内容&あらすじ
『怪物くん』
内容&あらすじ
『まんが道』
内容&あらすじ
Wikipedia - まんが道
『プロゴルファー猿』
内容&あらすじ
『魔太郎がくる‼』
内容&あらすじ
『笑ゥせぇるすまん』
内容&あらすじ
最近の藤子不二雄Aさんの活動ぶり
年齢的には90歳という大台を目前にして、現在もお元気そうな藤子不二雄Aさん。しかし、漫画家としての執筆活動は休止状態にあるようです。それでもメディアに及ぼす影響力は今もご健在で、そのインタビュー記事は多くのユーザーに注目されていますね。
ドラえもん・鬼滅読まない訳は…藤子Aさん曲折の漫画道:朝日新聞デジタル
「手塚先生が僕の描いた“吹雪”を気に入ってくれた。いまだに嬉しくてしょうがないんですよ」 藤子不二雄(A)が語る“兄弟のような”トキワ荘の漫画家たち | 文春オンライン
手塚治虫のトキワ荘時代を掘り下げる企画展が明日開催、藤子不二雄Aのコメントも(コメントあり) - コミックナタリー
2018年から行なわれている藤子不二雄A展『Ⓐの変コレクション』も、ファンにとっては見逃せないイベントです。現在に至るまで全国各地で開催されていて、藤子不二雄Aさんが作り上げてきた独創的な作品の世界観を楽しめるのは堪らないですね。
藤子不二雄(A)展 -(A)の変コレクション- 公式ホームページ | トップページ
藤子不二雄Aさん自身が直接関わっているわけではないようですが、その展示会の完成度は高く評価されているというので、ファンなら一度は足を運びたいところです。
漫画家として、藤子不二雄Aさんの新作にも期待したいですね。そんな未来に期待しつつ、今回の記事を締め括りたいと思います。最後までお読みくださって、ありがとうございました。今後も気になる有名人を取り上げていきたいと思いますので、また別の記事で皆さんとお会いできたら嬉しいです。