『八神くんの家庭の事情』とは?
『八神くんの家庭の事情』
【純情マザコン漫画】八神くんの家庭の事情 - Middle Edge(ミドルエッジ)
OVA版『八神くんの家庭の事情』
今回の記事では、こちらのOVA版『八神くんの家庭の事情』の内容を中心に振り返っていきたいと思います。
OVA版『八神くんの家庭の事情』の本編動画・ストーリー
主人公・八神裕司は男子校に通う高校一年生。一般的な高校生として普通の生活を送るものの、ひとつだけ特殊な家庭の事情がありました。裕司の母親・野美は異常に若く見えるため、自分と同世代の美少女にしか見えず、裕司はそんな母親に恋心を抱いてしまっていたのです。
マザコンという括りで考えていいのか、それとも異性として母親を意識してしまっているのか、悶々とした毎日を過ごす裕司。野美の美少女ぶりは裕司のクラスでも有名で、担任教師の四日市明も密かに野美に恋心を抱くように。
裕司に恋する女子高生・五十里真幸、裕司の父親・陽司に不倫願望を抱くOL・七瀬密子の存在も加わり、裕司の周りはいつも賑やかでドタバタとした日々を送るのでした…
OVA版『八神くんの家庭の事情』の魅力とは?
脳裏をよぎる近親相姦の単語
野美に淡い恋心を抱く裕司は、そんな夫婦同士のコミュニケーションも快くは思っていません。自分の中に芽生えた感情は、一般的にもいけないものと自覚しており、野美に対して素直な感情表現ができないでいるのも彼自身の抱える悩みです。
裕司のなかでの葛藤が、『八神くんの家庭の事情』の大きな魅力といえるでしょう。理解できなくもないシチュエーションに、裕司に同情してしまいますね。報われない恋の行方を見守りたくなりますよ。
ハーレム展開を迎える裕司が羨ましい
母親である野美をカウントすれば、真幸・密子と三人の女性に囲まれていてハーレム状態が生まれています。それぞれの女性キャラクターから猛烈な誘惑を受けるところは、同性として素直に羨ましいですね。しかし、マザコンをこじらせていることで、そのモテぶりをあまり活かせていないところは残念といえるのでしょうか。
現在はハーレムものの作品もひとつの分野を形成するほどメジャーなものとなりましたが、連載当時は珍しいものでした。そう考えると、『八神くんの家庭の事情』はハーレムものの草分け的な存在ともいえるのかもしれませんね。
豪華な声優キャストも見逃せない
主人公・裕司を演じているのは、矢尾一樹さん。
こちらで有名ですが、この他にも…
こういったところでも存在感を発揮したベテラン声優です。熱血系の主人公からギャグテイストまで幅広い演技をこなし、『頭文字D』に登場する池谷浩一郎のように、哀愁が漂うキャラクターも得意とされています。『八神くんの家庭の事情』の主人公・裕司のイメージにもぴったりの配役ですね。
その他にも、野美を演じた本多知恵子さん、陽司を演じた若本規夫さん、四日市明を演じた神谷明さん、密子を演じた鶴ひろみさん、レジェンド級の声優がそろって出演されていて、その仕事ぶりにも意識を向けてみてくださいね。
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OVA版『八神くんの家庭の事情』のまとめ
近親相姦という禁忌が脳裏をよぎる『八神くんの家庭の事情』。しかし、ご両親の夫婦仲は良好で、裕司は自分の気持ちを抑えようと必死な様子が面白いです。その割には、積極的に女性と交際しようとしないところも健気な気がします。
じつはハーレム展開を迎え、羨ましいシチュエーションに置かれている裕司。ただ、その状況を良い方向に活かせていないところにも、彼の不器用さが表れていて笑えてきますね。
出演しているベテラン声優たちの仕事ぶりも素晴らしいです。記事内には本編動画も掲載していますので、この機会にぜひご覧になって、その魅力を堪能なさってください。続きが気になるようであれば、原作コミックのほうもお読みになってみては如何でしょうか。