アンパンマンの主題歌は名曲ぞろい!担当しているドリーミングって何者?

アンパンマンの主題歌は名曲ぞろい!担当しているドリーミングって何者?

1988年から現在まで放送されている国民的アニメ「それいけ!アンパンマン」。主題歌もそれぞれ有名ですが、どれも名曲ですよね。今回はアンパンマンの楽曲について見ていきましょう。


オープニングテーマ「アンパンマンのマーチ」

アンパンマンのオープニングテーマは1988年の放送開始当時からずっと変わらず「アンパンマンのマーチ」です。アンパンマンというと一番に思い浮かぶあの曲ですね。

アンパンマン関連のほぼすべてのCDに入っている楽曲です。ですがいざCDで聞いてみると、あれ?と思われるかもしれません。実はテレビで放送されているのは2番なんです。主題歌は普通1番が流れることが多いので珍しいですよね。

二番の歌詞もよくよく聞いてみると重いのですが、一番はもっと重い!しかも「胸の傷」などという歌詞が出てくるので子供番組にはそぐわないという理由で2番になったといわれています。

弟を想って歌った曲、というのは嘘!?

この「アンパンマンのマーチ」の作詞は、アンパンマンの原作者であるやなせたかしさんです。よくよく歌詞を見てみると

「なんのためにうまれて なんのためにいきるのか
わからないままおわる そんなのはいやだ!」

など、子ども向けとは思えないほど重いんですよね。

「あいとゆうきだけがともだちさ」
というのもさみしい感じがしますよね。

でも、沁みるいい歌詞ですよね。

この歌詞は戦争で特攻隊をしていて亡くなった弟さんに向けた歌詞だ、という話が有名です。ですが、じつはそうではないそうです。

やなせさんご本人が「僕はそういつつもりはなかったけど弟のための曲だという人もいる」と「ぼくは戦争が大きらい」という著書の中で語っています。

「そういう風に取れる」と解釈した人がいて、その解釈が独り歩きしてしまっているようですね。やなせさんはこの歌詞の中に「正義」の想いを込めたそうです。

ですから特攻隊の方にも当てはまるのかもしれませんが、すべての人に当てはまる歌詞になっているんですよ。だからこそ長年愛される歌になったのでしょうね!


エンディングも名曲ぞろい!

勇気りんりん

1988年の放送開始当初から現在でも使用されているエンディングソング。こちらも歌える人が多いと思います。

歌詞の内容はキャラクターの紹介なので、「アンパンマンのマーチ」のように重くはなく楽しい楽曲ですね。

こちらも作詞はやなせたかしさんです。

アンパンマンたいそう

1991年に登場したエンディングテーマは「アンパンマンたいそう」。「アンパンマンのマーチと週替わりで放送されていました。今も複数の楽曲を週替わりで放送していますよ。

1991年から1993年までに放送されていた「アンパンマンたいそう」はCHA-CHAが担当していたんです。アンパンマンの他の主題歌は、キャラクターソングなどを除き、ドリーミングというユニットが担当しているのですが、アンパンマンたいそうのみ、CHA-CHAだったんです。CHA-CHAは1992年に解散したのですが、1993年まではこのバージョンを使用していました。

1993年からはドリーミングバージョンに変わっています。また、エンディングのアニメーションは登場キャラクターによってマイナーチェンジしています。

「アンパンマンたいそう」の歌詞もやなせたかしさん。「たいそう」となっていますが特に体操を指示するような歌詞はなく、(振り付けはありますが)、応援ソングのような感じですね。こちらもじっくり歌詞を聞くと心にしみますよ。

サンサンたいそう

「サンサンたいそう」は1995年からエンディングテーマに加わりました、テレビでは2番と4番が放送されています。

こちらはキャラクター紹介の歌詞でどちらかというと「勇気りんりん」と同じ系統の歌ですね。

ドレミファアンパンマン

「ドレミファアンパンマン」は元々はエンディングテーマではなく、第885話A「うたおう!ドレミファアンパンマン」とうお話に挿入歌として登場しました。

2007年に公開された映画「怪傑ナガネギマンとドレミ姫」の主題歌「ドレミがだいすき! ドレミ姫」の歌詞違いバージョンです。

こちらもやなせさんの歌詞ですが、子ども向けアニメの主題歌らしい明るい元気な歌詞ですね。

主題歌を歌う「ドリーミング」ってどんな人たち?

先ほどもチラッとお話しましたが、アンパンマンの主題歌はほぼすべて「ドリーミング」が歌っています。

「ドリーミング」というのは寺田 千代さん、寺田 嘉代さんの双子の姉妹デュオなんです。「アンパンマンのマーチ」でCDでデビューしました。今回ご上階した曲のほかに映画の主題歌や挿入歌も担当されています。

アンパンマンにゲスト声優として出演することもあり、2012円以降は毎年映画にシドロ&モドロ役で出演されているんですよ。

アンパンマンの他には日本テレビ系列の情報番組「ルックルックこんにちは」で金曜日に放送されていた「こころの歌」のコーナーに3年半レギュラー出演し、童謡を歌っていました。フジテレビ絵の「快進撃TVうたえモン」にも準レギュラーとして出演されていました。

他にはアニメやゲームの主題歌を担当していたこともあります。

残念ながら2019年に妹の嘉代さんが脳出血のため死去されています。その後は千代さんが1人でドリーミングとして活動されていますよ。

関連する投稿


「大映ドラマ」がテーマのオススメ記事

「大映ドラマ」がテーマのオススメ記事

ミドルエッジ編集部が選んだ「大映ドラマ」がテーマのオススメ記事。数多くの記事から厳選したものをご紹介します!!


【第2期ウルトラシリーズ】名曲ぞろいの主題歌!阿久悠がタロウを作詞した理由はなんと!

【第2期ウルトラシリーズ】名曲ぞろいの主題歌!阿久悠がタロウを作詞した理由はなんと!

第2期ウルトラシリーズでは、映像や音楽がグレードアップし、ドラマのみならず、主題歌のファンになった人も多かったのではないでしょうか。ポピュラーソングの売れっ子作詞家・作曲家が曲作りを手がけるようになり、主演俳優が主題歌を歌う試みも画期的でした。まずは、1971年放送開始の『帰ってきたウルトラマン』から振り返ります。


ドラマの女王中山美穂!1990年代に高視聴率を獲得したドラマの数々!

ドラマの女王中山美穂!1990年代に高視聴率を獲得したドラマの数々!

1985年にドラマ「毎度お騒がせします」で女優デビューした中山美穂さん。その美貌や大胆な役柄で鮮烈な印象を残しました。アイドル歌手としても活躍しますが、主題歌を歌いながらドラマで活躍しています。1990年代に入ってもその勢いは衰えず、高視聴率ドラマを連発しました。今回はそんな中山美穂さんが1990年代に主演して高視聴率を獲得したドラマをご紹介します。


猿岩石のヒッチハイク旅  名曲「旅人よ」誕生!!インド脱出!!!

猿岩石のヒッチハイク旅 名曲「旅人よ」誕生!!インド脱出!!!

アジアは、香港、中国、ベトナム、ラオス、タイ、ミャンマー、インド、ネパール、パキスタン、イラン、トルコ。ヨーロッパは、ブルガリア、ルーマニア、ハンガリー、オーストリア、ドイツ、フランス、そしてゴールの大英帝国、イギリスまで。野宿、絶食が当たり前の「香港-ロンドン ユーラシア大陸横断ヒッチハイク」旅。


妖艶にランバダを歌唱してセクシーだった石井明美の活躍と現在は?

妖艶にランバダを歌唱してセクシーだった石井明美の活躍と現在は?

バブル華やかりし90年代初頭に流行ったランバダ。観る度にドキドキしましたよね。そんなランバダをカバーしたのは石井明美さんです。ドラマ「男女7人夏物語」の主題歌の「CHA-CHA-CHA 」でブレイクし、ランバダでは妖艶な歌声を聴かせてくれました。今回はそんな石井明美さんの活躍や現在についてご紹介します。


最新の投稿


キン肉マン愛が英語力に!超人たちの名言・名場面で学ぶ『キン肉マン超人英会話』発売

キン肉マン愛が英語力に!超人たちの名言・名場面で学ぶ『キン肉マン超人英会話』発売

人気アニメ『キン肉マン』の「完璧超人始祖編」の名言・名場面を題材にした英会話学習書『キン肉マン超人英会話』が、2025年11月29日(土)にKADOKAWAより発売されます。超人たちの熱い言葉を通じて、楽しみながら実用的な英語表現をインプットできます。TOEIC満点保持者やプロレスキャスターなど、豪華プロ集団が監修・翻訳を担当した、ファン必携の英語学習本です。


【カウントダウン】あと2日!古舘伊知郎&友近「昭和100年スーパーソングブックショウ」いよいよ開催迫る!豪華ゲスト集結の東京国際フォーラムは「昭和愛」で熱狂へ!

【カウントダウン】あと2日!古舘伊知郎&友近「昭和100年スーパーソングブックショウ」いよいよ開催迫る!豪華ゲスト集結の東京国際フォーラムは「昭和愛」で熱狂へ!

開催直前!TOKYO MX開局30周年記念「昭和100年スーパーソングブックショウ」が10月16日に迫る。古舘伊知郎と友近がMC、豪華ゲストと共に贈る一夜限りの昭和ベストヒットに期待高まる!


ギタリスト 鈴木茂「BAND WAGON」発売50周年記念ライブを東阪ビルボードで開催!

ギタリスト 鈴木茂「BAND WAGON」発売50周年記念ライブを東阪ビルボードで開催!

ギタリスト 鈴木茂が、『鈴木茂「BAND WAGON」発売50周年記念ライブ~Autumn Season~』を11月13日にビルボードライブ大阪、16日にビルボードライブ東京にて開催する。今回は、1975年にリリースされた1stソロアルバム「BAND WAGON」の発売50周年を記念したプレミアム公演となる。


【1965年生まれ】2025年還暦を迎える意外な海外アーティストたち!

【1965年生まれ】2025年還暦を迎える意外な海外アーティストたち!

2025年(令和7年)は、1965年(昭和40年)生まれの人が還暦を迎える年です。ついに、昭和40年代生まれが還暦を迎える時代になりました。今の60歳は若いとはと言っても、数字だけ見るともうすぐ高齢者。今回は、2025年に還暦を迎える7名の人気海外アーティストをご紹介します。


吉田沙保里  強すぎてモテない霊長類最強の肉食系女子の霊長類最強のタックル その奥義は「勇気」

吉田沙保里 強すぎてモテない霊長類最強の肉食系女子の霊長類最強のタックル その奥義は「勇気」

公式戦333勝15敗。その中には206連勝を含み、勝率95%。 世界選手権13回優勝、オリンピック金メダル3コ(3連覇)+銀メダル1コ、ギネス世界記録認定、国民栄誉賞、強すぎてモテない霊長類最強の肉食系女子。