ファミコンがカラオケに?!斬新すぎるソフト
ファミコン登場から4年後の1987年、バンダイから画期的なソフトが発売されました。
その名も「カラオケスタジオ」。
ファミコンソフトでありながら、専用マイク同梱で自宅に居ながらにしてカラオケが楽しめるという驚きのソフトでした。
当時の販売価格は7,500円とちょっとお高めで、筆者自身は購入していませんでしたが、友達で持っていた子が居たのを覚えています。
実際に遊んだ(歌った)記憶はありませんが、カラオケスタジオとはどのようなソフトだったのか調べてみました。
当時のCMを見ても、バンダイは攻めているのが判りますよね。
今回は関係ないですが、ファミリートレーナー懐かしいです。
想像以上にハイクオリティなゲーム内容
カラオケスタジオとは、どんなゲームだったのでしょうか。
正直、当時のことだから大した内容では無いだろうと内心バカにしていたのですが、調べてみると想像以上に完成度が高かったことに驚かされました。
テンポ・音程調節機能あり
カラオケスタジオには、3段階と少ないものの「曲のテンポ」や「音程」を調整できる機能が※備わっていました。
(※一部の曲では設定不可)
1980年代はクソゲーも多く登場していた中で、本格的で画期的なソフトをリリースしてファミコンの可能性を広げたバンダイの企画力には驚かされます。
選べる4つのゲーム性
カラオケスタジオを知らない筆者は、ファミコンにマイクを繋いで歌えるだけでしょ?と思っていましたが、ゲーム内容も想像していたよりも充実していました。
レッスン・のど自慢・オーディション・イントロゲームの4種類を楽しむことができ、設定した年齢ごとに難易度(評価の厳しさ)が変わるという芸の細かさ。
収録曲は全15曲!尖った選曲が面白い
カラオケスタジオに収録された曲は、全部で15曲。
童謡(全5曲)
・一年生になったら
・ジングルベル
・10人のインディアン
・犬のおまわりさん
・おもちゃのチャチャチャ
アニメや子供向け(全5曲)
・ゲゲゲの鬼太郎
・南の国のパームタウン
・マスクマン
・はたらくくるま
・からだ元気
ポップス(全3曲)
・赤いスイートピー
・DESIRE
・派手!!
演歌(全2曲)
・男と女のラブゲーム
・雪国
ファミリー向けで、大人もターゲットになっていることは判るのですが・・・
「男と女のラブゲーム」と「一年生になったら」が同じソフトに収録されているのは衝撃的です。
ついでに言えば、ポップスが全て女性曲というのも尖った選曲ですよね。
専用ソフトは高額?お宝が眠っているかも!
カラオケスタジオ本体には前述の15曲しか収録されていないのですが、その後専用ソフトとしてトップヒット20という名称でVol.1とVol.2が発売されています。
実は、この専用ソフト「トップヒット20」は出荷本数が少なく希少価値が高いのか、現在はとても高額で取引されています。
トップヒット20のVol.1の方は1~2万ほどで取引されていて、Vol.2ともなれば5~6万というプレミア価格がついています。
もし、子供の頃にカラオケスタジオ持ってた!という方は、押し入れにお宝が眠っているかもしれませんよ。