昭和の給食時間あるある

昭和の給食時間あるある

小学校での楽しい給食時間。楽しい思い出や悲しい思い出。思い出したくない思い出もあるでしょう。そんな記憶をひっぱりだしてみました。


給食当番がおかずの寸胴をひっくり返す

毎日、給食当番が給食ワゴンもしくは、給食室からおかずの入った寸胴(バケツのような鍋)を二人一組となって取りに行っていたと思います。
この、寸胴のおかずは「本日のかなめ」となるものが入っているため、この重要な係となる者は、体格の良い者や筋力のある者が選出されます。

しかし、なぜかこの寸胴から「手を放してしまう」・「上靴のつま先が廊下につっかかってしまう」という現象がおこり、廊下におかずをぶちまけてしまう事件を6年間の小学校生活で一度は経験したのではないでしょうか。

まだまだ食の細い低学年であれば、隣近所のクラスからのお裾分けによって難を逃れることができますが、高学年ではそんな子ども騙しでは通用しません。
特に人気のメニューであれば避難轟轟、この悲劇を受け入れられない男子生徒の怒号。
担任はもちろん学校総出で、おかず集めです。
そんな中、泣きながらおかずを片付けるおかず係。クラスメイトの目が怖くて顔をあげることができませんでしたね。
なんとか配膳したおかずに口をつけるのも申し訳ない。
こんな辛い給食時間は記憶から消え去りたいものですが、みんなの記憶に刻まれてしますのです。

静かにできない給食時間

給食の配膳が、担任の先生と給食係によって行われる間は、手を洗い、マスクをし、静かに自分の席で待つ。
といった具合ではなかったでしょうか。

ですが、なぜか静かに待てない。だってお腹が減っているんだもの。
献立が子どもに大人気のものなら、尚更です。マスクをしているので自分の声が通らないから、ついつい大きな声で話してしまいます。
いつもそんなこんなで、ざわざわマックスの配膳待ち(自分の学校だけなのか?)。
なんど日直や給食委員が「静かにしてください!」と叫んでも聞く耳を持つわけはありません。
最終的には配膳時間が騒がしかったといって、「いただきます」の前の反省タイム。
そんなことありませんでしたか?

自分は高学年のとき、なぜか給食時間にリコーダーの練習をするというクラスでしたので、担任の苦肉の策だったのかと思います。

号令は「手を合わせて、いた~だきますっ!」

給食当番の仕事に、給食開始の号令「いただきます」がありませんでしたか?
給食当番もしくは日直が「手を合わせて!」を叫ぶと他の生徒が一斉に「いた~だきます!」と言っていたのを覚えています。

そこそこで言い方は異なるようですが、現在は宗教上の理由や給食費を払っているだろうがという理由など様々な理由で「いただきます」の挨拶が消えていっているようです。

そこで「食膳の挨拶 いただきます」の歴史を調べてみましたので興味ある方はご覧ください。

「食前の挨拶「いただきます」の発声がいつ頃始まったか関しては定かでない。
1983年から始められた国立民族学博物館の共同研究「現代日本における家庭と食卓 ── 銘々膳からチャブ台へ ── 」]では、当時70歳以上(1913年前後以前の生まれ)の計284人(女性259人、男性25人)にアンケートを行っており、貴重な証言を得ている。
これによれば、対象者らが若かったころ、箱膳で食していた時代には、「いただきます」は決して一般的とは言い難いものであった。

ほとんどの家庭において食前に神仏へのお供えがあった一方で、食前の挨拶はないことが非常に多く、またあったとしても様々な挨拶の言葉が存在した。それがやがて必ず言うようなものとなり、その文句(「いただきます」に限らない)も統一されてきたのは、軍国主義化していった時代ごろからのしつけや教育によるものであると推測されている。
柳田も1946年に出版された著書に、「いただきます」が近頃普及したものだと言及している。」Wikipediaより

牛乳の蓋集め

牛乳瓶のフタを集めていませんでしたか?
メンコやコマにして遊んだり、遠くに飛ばして距離で競ったりする遊びに使ったり。
そんなに楽しい遊びでありませんでしたが、なんとなく雨の日などの室内遊び用とし取っておいたように思います。

しかし、牛乳瓶のフタは紙製なので、洗うと圧縮した紙が開いてしまうし、かといって雑巾できれいに拭いてもニオイが取れません。
机の引き出しに入れておくと開けるたびに嫌な牛乳臭がしましたね。

余談ですが、牛乳のフタを開ける道具覚えていますか?
クラスに2~3本あったように思いますが、数か月後には無くなってしまうんですよね。
それに先の丸いわっかは劣化して高学年のクラスではわっかのないものが主流だったとおもいます。

一度はやった「牛乳飲む人を笑わせる」

牛乳を飲んでいる人を笑わせ、牛乳を吹き出させる悪ふざけは、一度はやった経験がありませんか?
いや、吹き出した経験も。

悪ふざけはいけません。牛乳を吹いた生徒の気持ちを考えてみてください。
自分の目の前は臭い牛乳だらけになり、食べかけの給食は台無しです。悪ふざけした生徒は先生に叱られ(当たり前)、一気に楽しい給食時間が険悪な雰囲気になってしまいます。
牛乳を吹いた生徒は家に帰りつくまで牛乳臭と戦い続け、真向いや真横に机を並べていた生徒も犠牲になり、とんだ惨事です。

さらに、牛乳噴射をまぬがれたと思った矢先に鼻から牛乳なんていう被害を受けた生徒も…。
ほんとに牛乳を飲むときは話題に気を付けましょう。悪ふざけは絶対にやめましょう。

牛乳は噛んで飲む

自分は牛乳が嫌いだったので、給食はまず牛乳を一気に飲み干していました。
できれば冷たいうちに飲んでおきたかった。なぜなら、どんどん牛乳臭がしてくるからです。

そんな事情も知らない先生は、「給食は三角食べです。牛乳は、よく噛んで飲みましょう!」と言います。
子どもながらに液体を噛む難しさを知りました。
口に入れた液体は、咀嚼しても歯ごたえはありません。カチカチと歯が重なる音がするだけです。しっかり噛もうものなら口が開き牛乳が外へ飛び出します。
さらに、噛んでいるうちに牛乳が人肌に温まってくるのです。地獄でしたね。
でも、なぜ「牛乳は噛んで」なのでしょうか?

掃除の時間も食べている

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