YouTube版!手作りレシピ動画
本稿でご紹介する懐かしの昭和アイスのレシピ。YouTube動画でも確認が可能です。
ほっこりとした音楽と共に簡潔なレシピが流れますので、実際に手作りしていただければ幸いです!!
今はもう味わえないあの味。自作して気分は昭和へとタイムスリップ!なんてのもまた一興でしょうか。
「宝石箱」
まずご紹介するのは、1978年に雪印乳業が発売したカップアイス「宝石箱」。バニラの上に色とりどりの氷粒が散りばめられ、まさに商品名通りといった人気商品でした。キャッチコピーは「バニラに 香りの宝石 散りばめて」。また、ピンクレディのCMも印象的でしたよね。近年では、マツコ・デラックスが「おしゃれイズム」で復刻された「宝石箱」を試食し、その味を大いに懐かしんでいました。さらに「マツコの知らない世界」でも「宝石箱」を紹介しています。

<材料>
・いちご:250g
・粉ゼラチン:5g
・レモン:1/2個
・砂糖(アイスを作る際に別途大さじ2杯必要):70g
・お湯:200cc
・生クリーム(植物性でも):200cc
・ヨーグルト:200g
・牛乳の空き箱:1個

1.
まずはいちごゼリーを作ります。その事前準備として、ゼラチンをだま防止でふやかしておきます(大さじ1.5杯の水)。
ヘタ取りして半分にカットしたいちごを鍋に入れ、砂糖をまぶして30分間そのまま。

2.
30分後にレモン汁を入れ、そっと混ぜます。
中火で煮ながら泡が出るまで待ち、泡が出たら混ぜます。
再び泡が出始めたらお湯を注ぎ、火を止めた後にゼラチンを入れてそっと混ぜます。

3.
ゼリー液が出来たら容器に移します。時折混ぜながら氷水で冷やします。
プルっと感が出てきたら、冷蔵庫で冷やしてまずはゼリーの完成です。

4.
いちごゼリーを賽の目にカットします。
生クリームに砂糖を入れて9分立てに泡立て、ヨーグルトを加えて混ぜます。
そこにカットしたゼリーを入れて、混ぜます。
そこから容器となる空き牛乳パックに注ぎます。
上面をラップして冷凍庫で凍らせ、固まったら箱ごとばっさりカットして完成です。

<ここがポイント!>
空き牛乳パックにゼリーを注いだ後に、底をトントンして空気を抜くのがポイントです。
「わたぼうし」
1980年にロッテが発売した「わたぼうし」。バニラアイスをマシュマロで包んだアイスクリームで、当時100円で販売されていました。ところでこのパッケージの形、どこかで見覚えがあるかと思います。そう、ロッテを代表するアイス「雪見だいふく」です。「雪見だいふく」は「わたぼうし」が発売された翌年の1981年に発売されたもので、以降ロングセラーとなっているのは皆さんご存じの通りです。また、1984年からは学校給食として「学校給食雪見だいふく」が登場したのを覚えている方も多いかと思います。子供たちの人気メニューとなっていましたよね。
なお、以下でご紹介するレシピは「わたぼうし」ではなく、「雪見だいふく」になります。
<材料>
・白玉粉:50g
・砂糖:40g
・水:80cc
・バニラアイス:30g×6
・コーンスターチ(餅とり用):適量

1.
市販のバニラアイスをラップに乗せます。30gずつにコロコロと丸めたものを6つ作って冷凍庫へ入れます。

2.
耐熱容器で白玉粉、水を混ぜます。水はゆっくり足していき、ダマが残らないように気を付けます。そこに砂糖を入れてよく混ぜます。
ラップをふわりとかけ、レンジで2分温めます(600w)。一度取り出し、木べらで混ぜた後に1分間温めます。

3.
大き目のまな板やボード上にコーンスターチを広げておきます。
その上に2を乗せ、全体にコーンスターチをまぶしながら厚さ2~3mmに薄くのばしていきます。お椀などを使って型抜きします。

4.
冷凍庫から取り出したバニラアイスを3に乗せ、優しく包み込んで完成です。

<ここがポイント!>
アイスは冷凍庫に直前まで入れておいた方が包み易くなります。
「チューペット」
1975年に前田産業が発売した「チューペット」。チューチューと呼ばれるポリエチレン製の容器にパッケージされた清涼飲料で、凍らせてアイスキャンディーとして食べるのが定番でした。中央のくびれた部分から二つに折って、兄弟や友達とシェアして食べた記憶がある人も多いかと思います。なお、前田産業の「チューペット」は2009年に製造が終了していますが、現在でもその類似品が流通しています。
また「ジップジックル」という、好きな材料を流し込むだけでオリジナルのアイスキャンディーを作ることが出来るジップ付きの袋が市販されており、さらに、食べる際に手が冷えない「ジップジックルホルダー」という商品も開発されています。今回のレシピでは、「ジップジックル」を使用してチューペットを再現してみましょう。

<材料>
・ジップジックル:5本分
・果汁100%のジュース(味はお好きなもの):適量

1.
用意したお好きな味のジュースをジップジックルにこぼさないように注ぎます!

2.
あとは冷凍庫にいれて数時間待てば完成です。

<ここがポイント!>
ジュースは数種類あった方が見た目も色鮮やかで楽しめます!
「アイスクリン」
牛乳の代わりに脱脂粉乳や鶏卵を使用して作られる、アイスクリーム風の氷菓子「アイスクリン」。過去には「アイスクリン」がアイスクリームの呼称だった時代もありましたが、現在では明確に区別されています。高知や沖縄で作られているものが特に有名ですね。氷菓子であるため、シャーベット状の食感が楽しめたり、口当たりがあっさりしている点が人気となっています。昭和の味の代表格ではないでしょうか。

<材料>
・卵:2つ
・練乳:大さじ2杯
・砂糖:大さじ2杯
・牛乳:400ml

1.
材料を一度に混ぜます。泡だて器もしくはミキサーを使うと便利です。

2.
鍋でコトコト煮ます。一度に全て鍋に入れずに、少しずつ入れていきます。
小さな泡が立ってきたら火を止めます。

3.
容器に入れて冷凍庫で凍らせます。途中、何度かかき混ぜます。
数時間して固まったら完成です。

<ここがポイント!>
冷凍庫のアイスクリンを混ぜる時は、空気を入れるようにします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?レシピによって難易度に差はありますが、ポイントを押さえればどれも美味しく作れるものばかりです。
今回ご紹介した以外にも、カレーライスのような見た目(味はバニラアイスとチョコレート)で話題となった「カレーアイス」、カップ側面の三角模様が印象的であった「森永 バニラエイト」、アイスがクランチチョコでコーティングされていた「パリポアイス」、フルーツ果汁たっぷりの「みぞれバー」、アイスの棒が2本付いてシェアが前提となっていた「ダブルソーダ」、食べると舌が真っ黒になる「クロキュラー」など、昭和の時代には個性的なアイスが溢れていました。また機会があれば、これらのアイスのレシピもご紹介したいと思います。