大竹しのぶさん
大竹しのぶさんは1975年の朝ドラ「水色の時」でヒロインを演じました。この時大竹さんは17歳で、当時朝ドラヒロイン最年少でした。オーディションで他の女優にほぼ決まりかけていたのですが、脚本家の石森史郎さんが、「この作品のイメージに合う」と大竹さんを推したそうです。
ストーリーは医大生をめざすヒロインと看護師の母との交流、家族の在り方を描いた物語です。
昭和天皇がこの作品を気に入っていて、公務でアメリカを訪問する際「水色の時を録画しておいてください」と命じたというエピソードがあります。すごいですよね。
大竹さんが母親役として出演したのは2000年の「オードリー」。実母ではなく養母なのですが、ヒロインから「お母ちゃま」と呼ばれ慕われていました。ちなみにヒロインは岡本綾さん、実母は賀来千香子さんでした。
田中裕子さん

田中裕子さんは言わずと知れた「おしん」のヒロインですね。1983年の作品です。おしん役は幼少期、少女期青年期、老年期で3人の女優さんが演じていますが、田中裕子さんは少女期、青年期で一番長く演じています。「おしんは」朝ドラ史上最も視聴率が高い作品で、海外でも放送され人気を博しています。
田中さんが母親役で出演したのは2004年に放送された「わかば」。ヒロインは原田夏希さんです。舞台は兵庫県と宮崎県。田中裕子さん演じるヒロインの母は、阪神大震災で夫を亡くし、実家の宮崎に移住。なかなか兵庫に戻ることができないという役どころでした。ですが性格はさばさばした母親でおしんとはまたタイプが違いますね。
田中さんはこの2作以外にもたびたび朝ドラに出演されています。まず、初登場はおしんではなく1979年の「マー姉ちゃん」。ヒロインの妹で長谷川町子さんの役でした。
その他、2015年の「まれ」、2019年の「なつぞら」にも出演しています、
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鈴木京香さん
鈴木京香さんがヒロインを務めたのは1991年の「君の名は」です。「おしん」以来久しぶりに1年間放送された朝ドラです。元々人気だったNHKのラジオドラマを映像化した作品。鈴木京香さんと相手役の倉田てつをのダブル主演という形式でした。
東京大空襲の日に出会った2人が何度もすれ違いながらもひかれあっていくラブストーリーです。
鈴木京香さんが母親役を演じるのは2021年春から放送予定の「おかえりモネ」です。気象予報士を目指すヒロインの物語です。母親役の鈴木京香さんが見られるのが楽しみですね。ヒロインは清原果耶さんです。
他には2017年の「わろてんか」にも出演しています。ヒロインのてんは葵わかなさん。この時はヒロインの相手役(松坂桃李さん)藤吉の母親役なのでヒロインの義理の母ということになりますね。
藤吉への多いが強く、恋愛結婚を反対しているという役でした。ヒロインには意地悪でしたがかっこいい女性でしたよ。
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戸田菜穂さん
戸田さんがヒロインを務めたのは1993年に放送された「ええにょぼ」です。
「ええにょぼ」いい女房、家庭的な女性ん話なのかなと思いましたが「ええにょぼ」というのは美人という意味だそうです。
ヒロインは医大を卒業した研修医。医者としてだけでなく結婚や嫁姑問題など1人の女性の人生を描いたストーリーです。
戸田さんがヒロインの母を演じたのは2019年の「なつぞら」。ヒロインは広瀬すずさん。残念ながら物語開始時点で亡くなってしまっていましたが回想シーンで登場します。
安田成美さん
安田成美さんは1994年から1995年まで放送された「春よ、来い」でヒロインを務めました。「春よ、来い」も1年クールのドラマだったのですが、なんと安田成美は1994年2月に途中降板しています。降板の理由は「肉体的精神的な疲労による体調不良ということです。ヒロインが途中降板というのは前代未聞でした。中田喜子がヒロインを引き継ぎ「第二部」として放送されました。「春よ、来い」は脚本を担当した橋田壽賀子さんの半生を描いたドラマです。
安田成美さんはその後しばらく過程を優先させていたこともあり、ドラマの仕事をセーブしていました。朝ドラにも出演することはなかったのですが2010年に放送された「てっぱん」でヒロインのの養母を演じています。ヒロインは瀧本美織さんでした。
ヒロインのあかりは広島県尾道市で育ちます。ある日自分がその家の本当の子ではないことを知ってしまいます。養母と言っても実の娘と同じようにヒロインを育てていた母親の役で巣ね。
ヒロインと自分の本当の家族や育ての家族との関係、お好み焼き屋という道を見つけるまでを描いたドラマです。
松嶋菜々子さん

1996年に放送された「ひまわり」でヒロインを務めました。松嶋菜々子さんの出世作です。会社をリストラされたヒロインが、弟の窃盗事件をきっかけに弁護士を志すというストーリーです。あらすじだけ見るとあまり朝ドラっぽくない感じがしますね。
そして2019年の「なつぞら」ではヒロインの養母を演じています。実母が戸田菜穂さん、養母が松嶋菜々子さんという豪華キャストだったんですね。
なつぞらは戦争孤児となったヒロインが、父の戦友に引き取られ北海道へ。養子となった先で牧場経営をしようと考えていたのですが、漫画映画(アニメ)の世界に憧れ、アニメーターとして活躍していくというストーリーです。ヒロインは広瀬すずさんでした。
朝ドラのヒロインは今でも女優として活躍されている方が多いです。今後も過去のヒロインが母親役を演じることも出てくるでしょうね。ヒロインだった女優さんが母となって帰ってくるのは朝ドラファンとしては嬉しいですよね。