歌舞伎スターや舞台俳優が続々登場!大河ドラマ「花の乱」

歌舞伎スターや舞台俳優が続々登場!大河ドラマ「花の乱」

三田佳子さんが主演を務めたNHK大河ドラマ「花の乱」。夫役の市川團十郎さんをはじめ、歌舞伎界や舞台で活躍する俳優、女優がたくさん出演されています。ストーリーやキャストを振り返ってみましょう。


「花の乱」はいつ放送されていた?

「花の乱」は1994年4月から12月まで放送された大河ドラマです。1年間ではなく8か月間の放送だたんですね。

大河ドラマといえば1年間放送ですが、連続テレビ小説のように4~9月、10から翌年3月の半年間区切りにしようという試みがあったのです。

1993年の「琉球の風」は1月から6月、「炎立つ」が7月から1994年3月まで放送され、「花の乱」は4月から9月まで放送の予定でした。ですが前作2つの視聴率が今一つだったため、元の1年クールに戻そうということになり、「花の乱」は9月終了の予定が12月まで放送されたんです。8カ月ですが短くなったのではなく、むしろ長くなったのですね。

次の作品「八代将軍吉宗」からはまた1月から12月の1年間に戻りました。

花の乱の視聴率は関東で平均14.1%、最高で18.3%。当時の歴代ワースト記録となってしまいました。4月スタートというのが分かりにくかったのもあるかもしれませんね。その後2012年の「平清盛」までこの作品が視聴率ワースト記録でした。

「花の乱」の舞台

「花の乱」は室町時代を舞台にした物語です。1991年の「太平記」は足利尊氏を主人公にしているので鎌倉時代から、最後は室町時代が舞台になっていますが、純粋に室町時代を扱った作品はこちらが初めてでした。2020年現在、その後も室町時代を舞台にした話はありません。

主人公は8代将軍足利義政の妻、日野富子。室町時代から応仁の乱辺りまでを描かれています。応仁の乱が戦国時代の始まり、というのが通説なのでこの作品は、室町時代から戦国時代の始まりまでを描いた唯一の作品ということになります。

大河ドラマは戦国時代、幕末、平安時代などを描いた作品が多いですよね。少しマイナーな室町時代の物語。しかも女性が主人公というおのも視聴率が振るわなかった原因なのかもしれませんね。

「花の乱」はキャストが豪華!

「花の乱」の主人公は三田佳子さんですが、その他のキャストも豪華です。特に、歌舞伎界、舞台界のスターがたくさん登場しています。今までのテレビドラマのキャストとは一味違う感じになっていました。(これをきっかけにテレビドラマに出るようになった人も多いので今となっては珍しくないキャストですが)

主人公の夫、足利義政を演じたのは12代目市川團十郎さん。1985年に市川團十郎を襲名後、初のNHK出演でした。そして、まだ市川新之助を名乗っていた11代目市川海老蔵さんが足利義政の若い頃を演じています。親子で同じ役を演じているんですね。また、海老蔵さんがこれが本格的なテレビドラマデビューでした。

同じく、本格的なテレビドラマデビューとなったのは松たか子さん。松たか子さんは日野富子の若い頃を演じています。松たか子さんと海老蔵さんで若い頃を演じているんですよ。豪華ですよね。

そして富子の実父役として2代目松本白鸚さん(当時:松本幸四郎さん)も出演されています。こちらは親子で親子の役をやっているんですね。すごいです。

他には野村萬斎さんも出演されているのですが、放送開始の1カ月前に野村萬斎に襲名したばかりでした。野村萬斎さんもこの作品が本格ドラマデビューでした。歌舞伎界のスターが勢ぞろいだったんですね。

さらに奥田瑛二さん、檀ふみさん、京マチ子さん、役所広司さんなども出演されていますね。そうそうたる役者さんの中でルー大柴さんが出演されているのにも注目です。

ナレーションも三田佳子さんが担当!

大河ドラマのナレーションは、NHKのアナウンサーや出演の有無を問わず俳優、女優さんが努めることが多いですが、「花の乱」のナレーションは主人公である三田佳子さんが担当されていました。主人公がナレーションを担当するのは大河ドラマで初でしたよ。

ですが、登場人物が語っている風のナレーションではありません。日野富子ではなく、あくまで三田佳子さんがナレーションも担当したということなんですね。クレジットも「日野富子・語り 三田佳子」と分かれていました。

日野富子として三田さんが出演するより前の回からずっとナレーションは三田さんが担当されていたんですよ。

「花の乱」のストーリー

主人公の日野富子は、母が酒飲みに襲われて身ごもった子だったのですが、本物の富子が盲目となったため、入れ替わって日野富子としての人生を送ることになります。

兄の勝光の策略で足利義政に恋焦がれるようになります。一度は狂人になってしまうのですが、勝機を取り戻します。ですが狂人のふりをしていました。そして今参局の失脚により、御台所となるのです。

富子は大飢饉のときに町に出てコメの値段を下げさせるなど、夫に代わって政治を動かしていました。それに気が付いた義政は富子を「悪女」だと皮肉るように。夫婦仲も揺らいでいたのですが男児を出産することに成功。

自分の息子を時期将軍にするため、さらに本性を引き出していきます。義視や勝元を失脚させようと企てたことが応仁の乱のきっかけになっていくのでした。

当時は女性主人公の大河も珍しかったので視聴率も振るわなかったですが、今放送したら受けそうな内容ですよね。2000年に一度再放送されているのですが、また再放送してほしい作品です。配信はされていませんがDVDも発売されていますよ。

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