山口智子と唐沢寿明の初共演作・朝ドラ「純ちゃんの応援歌」

山口智子と唐沢寿明の初共演作・朝ドラ「純ちゃんの応援歌」

山口智子さんがヒロインを務めた朝の連続テレビ小説「純ちゃんの応援歌」実は後に夫となる唐沢寿明さんとの出会いの場でもあったんです。このドラマのキャストやストーリーを振り返ってみましょう!


「純ちゃんの応援歌」の放送時期

「純ちゃんの応援歌」は朝の連続テレビ小説第41作目。1988年の10月から1989年4月1日まで放送されました。途中で元号が変わっているので、昭和最後、そして平成最初の朝ドラになります。

ヒロインの山口智子さんは、この後2019年に31年ぶりに朝ドラ「なつぞら」に出演します。「なつぞら」は平成から令和にかけて放送されたドラマです。出演した朝ドラが2作でどちらも元号をまたいでいるというのはかなりレア!珍しいですよね。

前の作品は「ノンちゃんの夢」。次の作品は「青春家族」です。

平均視聴率は38.6%。最高視聴率は44%でした。今では考えられないような高視聴率でしたが、この頃の朝ドラはこのくらいの視聴率が当たり前でした。すごいですよね。

2006年に完全版のDVDが発売されているので今でも見ることができますよ。

「純ちゃんの応援歌」のストーリー

「純ちゃんの応援歌」は昭和22年から37年のお話です。戦後のお話なので、戦争のシーンが苦手という方でも見やすいですよね。

ヒロインの小野純子の家族は戦時中、和歌山に疎開していました。そして昭和22年の時点でも父の幅員を待ち、和歌山の美山村で暮らしています。そんな時、美山村にGHQからジョージ北川と速見秀平という2人の男がやってきました。興園寺林業の土地を借りようとしていたのです。

ですが実は北川は詐欺師。正義感の強い淳子は北川を説得し、改心させます。このエピソードだけで純子の性格が分かりますよね。北川は町を去ったのですが速水は残ります。そして興園寺家で働いた後、アメリカに帰っていきます。

その後、父・陽一郎が帰ってきます。1人ではなく、母親に捨てられた少年・雄太もつれてきました。小野家は徐々に雄太と仲良くなり、養子に迎え入れようという話も出たころ、陽一郎が息を引き取ってしまいます。

ですが小野家はそのまま養子に迎え入れ、そして再出発のため大阪に行くことになります。

純子はその後、大阪で食堂を経営。その後、甲子園球場の近くの旅館の女将になり「甲子園の母」と呼ばれる女性の半生を描いたドラマです。

山口智子さんは旅館の娘!

実は主演の山口智子さんの実家は旅館でした。一人娘の山口さんはいずれ旅館をつぐんだと育てられていたのです。ですが社会経験のため東京の短大に進学。その際にモデル事務所にスカウトされたんです。なにかやりたいことがある気がするけれどモデルもぴんとこない、と思っていた頃、朝ドラのオーディションを受け、ヒロインに選ばれたことで人生が変わったんだそうです。

まさか旅館の女将の役になるなんて本人もご家族もびっくりだったでしょうね。山口さんは不思議な運命を感じていたんだそうですよ。

そしてさらにもう1つの運命の出会いがあるとはこの時は思っていなかったでしょうね。

「純ちゃんの応援歌」のキャスト

「純ちゃんの応援歌」のキャストはこのようなメンツです。

今でもドラマで活躍されている方が多いですよね。高嶋政宏さん、政伸さんは兄弟で出演されていたんですね。

山口智子さん、唐沢寿明さんの初共演作!

この作品は山口智子さんのドラマ初出演作なのですが、夫となる唐沢寿明さんとの出会いの場でもあります。これがもう1つの運命ですね。

唐沢寿明さんは、ヒロインの父・陽一郎が連れてきた少年、雄太の役でした。ヒロインと恋愛関係になる役ではありませんが重要な役どころですよね。

のちに唐沢さんが出版したエッセイ「ふたり」の中でこの頃のエピソードを語られています。劇中で昭が亡くなりみんなが哀しむシーンがあります。一度撮影したのですが、山口さんは涙がです、もう一度撮影したいとお願いしたそうです。

唐沢さんはこのシーンは自分の見せ場だと思っていたので、初めは嫌だったのですが、山口さんはもう一度お願いしますと深々と頭を下げたんだそうです。この時、唐沢さんは山口さんに好意を持ち始めたんだそうですよ。

結婚されたのは1995年なので7年もの間愛をはぐくんでいたんですね。

生瀬勝久さんの改名のきっかけにも!

このドラマには興園寺林業の次男役で生瀬勝久さんが出演されています。

ですがこのドラマに出演される前、生瀬勝久さんは違う名前で活動されていたんです。その名前は槍魔栗三助(やりまくり さんすけ)。ちょっとNHKにはふさわしくないということで本名の生瀬勝久で出演しました。

その後も槍魔栗三助で活動していたのですが、本格的にTV出演するようになって生瀬勝久に改名しています。槍魔栗三助のままだったら、今とは全然違う出演作になっていたでしょうね。

また、このドラマには紅萬子(くれない まんこ)さんも出演されています(現芸名:紅壱子)。ですがやはりふさわしくない、ということでこのドラマでは同じ漢字ですが(くれない まこ)という名前で出演されていますよ。NHKのドラマって色々あるんですね。

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