地味なあやとり 実はかなりの歴史あり
自分が知っているあやとりは、一人で行うものと二人で行うものです。
でも、実は世界中にもあやとりはあり、多人数で行うものや、紐をくわえたり手首や足も使う技などたくさんのバリエーションがあるそう。
なんと子どもの遊びとしてではなく呪術師が占いとして行う地域もあるそうです。
あやとりの起源は明確ではありませんが、各地で自然発生したものと考えられています。
世界では、文字の発達以前に縄を結んで意思の伝達や記録を行った習慣が関連していた形跡もあるとか。
日本では井原西鶴「諸艶大鑑」に「絲(いと)どり」としてあやとりの記述があるそうなんです。
野比のび太は、自作技を持つ
ドラえもんの野比のび太の特技にあやとりがあります。
なんと、あののび太は、自作技を考案するほどの腕前です。
のび太の考案した技は、
「おどるチョウ」「ギャラクシー」「銀河」「ほうき星」「のび太のママ」など。
のび太持論、「金もかからず、疲れず、腹も減らないから」あやとりをするということ。
のび太らしいですね。
しかし、とにかくのび太のあやとり技術は、もしもボックスによってできた「あやとりの世界」では「日本プロあやとり協会」からスカウトされるほどの腕前で、瞬時にプロ並みの大技ができるのです。プロのスカウト担当者から「世界チャンピオンになれる」と言われたほどなのですが、まわりには理解されないのでした。
次の動画は、のび太君のほうき星に近いものです。
のび太くんのあやとりの話は、
ドラえもん(てんとう虫コミックス)15巻の第18話あやとり世界や
28巻の家元かんばんなど、
なんども登場する特技です。

18巻
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一人あやとり 基本の技
一人あやとりは
やま
かわ
あみ
うまのめ
つづみ
ふね
を延々繰り返すあそびでしたよね。退屈な時は、ずっとずっと終わりなくできました。
のび太君のほうき星もそうですが、すこし難易度が上がると複雑な技ができるます。
次に紹介する「はしご」は、手首をひねることが、だんだんと技の難しさにつながります。
動画は4段はしごですが、ひねりの回数が減れば、段数がすくないはしごになります。
この4段はしごの真ん中、紐がクロスしているところを口で挟んで引き上げると
東京タワーになるのはご存知でしたか?
自分のまわりは、はしごからの東京タワーと東京タワーのみの技を使っていました。
とってもとっても退屈な時は、次の動画の「ゴム」です。
本物のゴムのように紐自体が、伸縮するわけではないですが、
上手に伸ばしたり、縮ませたりすることでゴムになります。
上達してくると、いろんな技に挑戦。
難しい技の連続なんかもできした。
退屈しのぎのゴムを含む鉄橋からの連続技もあります。
鉄橋→かめ→ゴム→飛行機→兜→ネクタイ
マジックもやりませんでしたか?
「ゆびぬき」という技。
初めて友達に披露されたときは驚きました!
この技ができると、できない友達に自慢しまくった思い出があります。
マジックも二人バージョンがありましたね。
友達の手首を使う技です。
これもまた、できない友達から
「どうやってやるの!」と驚嘆の声があがる技でした。
二人あやとり
二人あやとりは、二人で交互に行うあやとりです。
一人がまず両手の間で簡単な型を作ると、次の人間はその型から両手でいくつかの糸を取り、相手の手から外して自分の手の中で型を作ります。
基本の形はこちらです。
川→船へ
山→船へ
つり橋→田んぼへ
船→田んぼへ
田んぼ→川、船、ダイヤへ
ダイヤ→かえる、つづみ、ダイヤへ
かえる→ダイヤ、船へ
つづみ→川へ
型の名前は、地域によって変わることがありますけどね。
毛糸だったあやとり紐は今
昭和のあやとりは、「毛糸」ではなかったでしょうか。
しかし!
現代は違うようですね。
「あやとり紐」とやらを購入するようです。
3本入りで400円くらいから売られています。
もちろん結び目はないのが当たり前。
毛糸が一巻きあれば、何人遊べたでしょうか?
現代は、道具を買うところからが遊びなんですね。ちょっぴり残念。

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