OVA作品【アーバンスクウェア琥珀の追撃】ハードボイルド系アクションの魅力に迫る!

OVA作品【アーバンスクウェア琥珀の追撃】ハードボイルド系アクションの魅力に迫る!

洋画作品でいえば『ダイハード』や『48時間』、アニメなら『ルパン三世』『コブラ』など、ハードボイルド系のアクションものが流行した1980年代。その勢いに乗るように制作されたのがOVA作品『アーバンスクウェア琥珀の追撃』。今回の記事では、その魅力や類似作品との比較をしてみたいと思います。


『アーバンスクウェア琥珀の追撃』とは?

『アーバンスクウェア琥珀の追撃』

『アーバンスクウェア琥珀の追撃』の本編動画

『アーバンスクウェア琥珀の追撃』のストーリー

ライターとして生計を立てる主人公・リョウ。彼自身、トラブルを引き寄せる体質なのか、プライベートでは作品よりもドラマ性に富んだエピソードが多く、編集社の担当スタッフには、これまでに巻き込まれた事件や出来事を書いたほうが面白いと揶揄されていました。
ある日、バーで飲んでいると口説きなるほどに美しい女性を見かけます。リョウは、その美女とお近づきになりたいと街中を探し回りました。すると、殺人事件の現場に出くわしてしまい、犯人は口封じのためにリョウを始末しようと、執拗に追いかけてきました。
必死になってリョウが逃げていると、パトロール中の警察官と鉢合わせとなり、そのまま犯人は去っていきます。命からがら救われたリョウは、警察に殺人現場を目撃したことを申し出るのですが、肝心の遺体は見付からず、酔っ払いの妄言と判断されてしまうのでした。
警察から追い返されてしまったリョウは不貞腐れながらも、先日、バーで見た美女と再び出会います。彼女の名前はユキといい、お互い惹かれ合うように、共に過ごす時間を楽しんでいました。しかし、そんな幸せな時間も束の間。殺人現場を目撃された犯人はリョウを狙う手を緩めず、距離を縮めたユキも事件に巻き込まれていきます…

類似作品との比較検証

ハードボイルド系のアクションアニメといえば、有名タイトルは意外と多いです。こちらでは、そんな名作と呼ばれるタイトルと『アーバンスクウェア琥珀の追撃』を比較して、その共通点や相違点を検証していきたいと思います。

『ルパン三世』シリーズ

和製の元祖ハードボイルド系のアクションものとして、幅広い世代に浸透している『ルパン三世』。放送当時の時代を舞台にしていることもあり、『アーバンスクウェア琥珀の追撃』と共通したものがあります。
しかし、泥棒稼業をしているルパン三世、殺人現場を目撃したがために命を狙われることになったリョウ、それぞれの背景を比べるのは少し無理があるかもしれませんね。

『コブラ』

こちらもハードボイルド系のアクションとしては有名タイトル。しかし、遥か未来の宇宙を舞台とした『コブラ』に対し、現代劇仕立ての『アーバンスクウェア琥珀の追撃』ではあまりに雰囲気が違いますよね。
しかし、美女といった要素を重んじているところは両者に共通したポイント。『ルパン三世』にも言えることですが、ハードボイルド系のコンテンツに美女は欠かせない存在です。

『シティーハンター』シリーズ

主人公の名前もかぶっていて、意外と共通点の多い『シティーハンター』と『アーバンスクウェア琥珀の追撃』。登場する武器・武装の多彩さや、飛行しているヘリコプターにぶら下がり、銃で撃墜するといった描写も酷似しています。
ただ、主人公の職業というところでは、『シティーハンター』の主人公・リョウはスイーパーと呼ばれる裏稼業をしています。『アーバンスクウェア琥珀の追撃』の主人公・リョウも頑張ってはいますが、強さや活躍ぶりといったところでは目劣りしてしまいますね。

『アーバンスクウェア琥珀の追撃』の魅力とは?

そこを比較すると、『アーバンスクウェア琥珀の追撃』の主人公・リョウはどうしても弱い印象は拭えません。そういった意味では、『ルパン三世』『コブラ』『シティーハンター』の三作品はヒーローものといった属性を持つのに対し、『アーバンスクウェア琥珀の追撃』にはそういった要素は薄いですよね。それが格好良いか悪いかでいえば、格好悪いのかもしれません。

今回はここで締め括らせていただきますが、この機会に、ぜひ記事に掲載している『アーバンスクウェア琥珀の追撃』の本編動画をご覧になってみてください。

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ハードボイルド 1986年 OVA

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